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女体化魔王で成り上がり、婬魔の姫と勇者のハッピーエンドのその先に  作者: 水銀✿党員
第零章ヴァルキュリア・フロストバーン前編RPG ~女神の統べる世界、捨てられた島~
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ランドメイクアップ ②~ AF「タコ絵のパンジャンドラム」~..


 私はラスティ農場から城に帰ってくる。空を飛べるのは本当に便利だ。


「でも……」


 私の歩みで白くなる廊下や羽から落ちる燐粉のような雪が月明かりの中で照らされて輝く。しかし、その光景が私がネフィアであってネフィアじゃないことの現れだった。


 そう……彼女の燃えるような熱い炎がない事を見せつけられている。


「それでも私には……力がある」


 雪の薔薇を精錬し、廊下に落とす。砕け散り、溶け。魔力となって消えていった。それを尻目に地図部屋へと戻ってくる。今度は気になっている物を手に取った。


【AF「タコ絵のパンジャンボドラム」】


 この部屋に入れるのは一部の強者のみ。強者の衛兵が手に入れたであろう………なんとも言えない物。


「……これ……なんでしょうね」


 知っているのはスライムの乗る自爆決戦兵器。帝国どころが英魔族さえもこの突破力を防ぐのは難しい。それ故に帝国はこれに負けたと言っていいほど弱ったのだ。


「報告によれば……上陸作戦成功させたものですよね?」


 パンジャンドラムを色んな角度から見る。タコの絵は可愛くデフォルメされている。


「ん?……くるくるー」


 タイヤを回すとクルクルと動く。そして……気が付いた。


「これ……」


 タイヤの側面に魔力を入れてくださいと注意書きがされている。魔力を流してみる。


クルクルクルクルクルクル


 すると、勢いよくまわり出し。私はそれを地面に置くと……


クルクル!! シャアアアアアアア!!


 部屋をくまなく走り回る。勢いよくその場で回転したり、乱雑に走ったと思ったら。真っ直ぐ走ったりと………


「…………」


 予想外な動きをする。そしてゆっくりと魔力が切れ動き止まる。


「…………」


 それを私は拾い上げ。魔力を入れ直す。


シャアアアアアアア!!


 今度は部屋を一周しだす。何周もしてまた止まる。


「………」


 拾い上げる。


シャアアアアアアア!!


 止まる。


ヒョイ!!


シャアアアアアアア!!


 拾い上げる。


ヒョイ!!


シャアアアアアアア!!


ヒョイ!!


シャアアアアアアア!!







 私は………ふと。我に帰る。時計を見ると1時間がたっていた。そして理解する。


「これ……面白い。玩具だ………」


 少しハマった。これは………もしかして。


「カスタムしたりできる?」


 想像が掻き立てられた。玩具で、どのように遊ぼうかと。


「………パンジャンドラムいいね」


 私はこのAFが気に入った。置きたくない。置けばなくなる。


「くっ……くうううううう」


 目を閉じ。唇を噛んで。わたしは……これを都市イヴャリースの西に置いた。


 グルン!!


 パンジャンドラムはその場をグルグルと回り、爆発する。爆発し……バラバラとなった瞬間。爆発した場所に破片が集まり、都市を形作る。海岸線に都市が生まれ、帆船もあり、港も生まれた。見たことある都市………そう!!


「九代族長スキャラ族長の治める地!! 都市オクトパス!!」


 そうだ……パンジャンドラム開発の地。初めて海族たちが初めて大地に根付いた場所。


 そして……一番海を知っている族の人達だ。


ズキッ!!


「………くぅ!?」


 私は頭を押さえた……急激に魔力が減ったのか頭が割れそうになったのだ。


「……くっ……つぅ……あが………」


 猛烈な吐き気がし、胃液が逆流する。そして……足に力が抜け。わたし倒れる。


「げぷ……」


 だらしなく胃液と混じったヨダレを垂らした。


「……だめ……意識が………一日2つは……」


 目の前が暗くなる。


「……!? 女王陛下!? 女王陛下!! 衛生兵!!」


 わたしは耳に届く、巡回中の衛兵の声とともに気を失った。





【捨てられた島が拡張されました】


【九代族長スキャラ族長が流れ着きました】


【イベントが解放されました】





【AF「タコ絵のパンジャンボドラム」】


 都市オクトパス産の子供用玩具。空飛ぶパンジャンとともにタコ印の名産品。多くの子供が欲しがるほど大ヒットし、大人たちはこれを改造して競いあったと言う。


 昔から品薄が続き高騰。裕福な家しか買えない高級品だったがその現状をよしとせずに英魔族で大量生産し、価格は落ち着いた。今では英魔族のどこの家にもある玩具だ。









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