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勇者の目覚め、情報収集..


「んん…………」


 俺は目の前が太陽の眩しい光によって目覚める。


「んあ……ん?」


「起きましたか?」


「あ、はい。おはようございます」


「おはようございます」


 ベットにシスターが座っていた。シスターと言っても腰にメイスをつけ、スカートにスリットがあって白い太ももが見える。シスターとわかったのは頭の被っている帽子が十字架の刺繍がされていたからだった。肩や足が見え、スリットの中のガーターベルトのニーソなんて履いてる聖人なんて異世界しかいない。異世界だったここは。


「えっとここは」


「はい、ここはですね。勇者。帝国ドレッドノートの首都です。ここは私たちに融資してくださっている方の持ち家です」


 見た目はあれだか、声は優しい同級生のような感じだ。


「融資?」


「はい。女神の信託を聞き私たちを助けてくださる方です。インペリウム家と言う貴族さまですわ」


「へぇ~」


 寝惚けた頭で整理をする。異世界でも協力者はいる。そりゃそうだ。異世界の勇者でも最低限装備を渡されている。仲間だって。


「もしかして仲間ですか?」


「はい、転生者です。記憶は曖昧ですが」


「俺と一緒かぁ~能力とかある?」


「細かなお話は皆さんが揃ってからにしませんか?」


「皆さんとは?」


「他にも転生者はいるんです」


 俺は驚いた。転生者は複数いて味方なのだ。と言うことは。


「あなたも勇者ですか?」


「はい。聖職者のコスプレをしています。サーチです」


「コスプレ………コスプレ!?」


「私はちょっとこの服は聖職者ポク感じませんから。信仰深くなると何故か布が減るんですよ?」


「あっ……うん」


 異世界七不思議だ。


「お名前を聞いてもいいですか?」


「いいですよ。名前は」


 俺は自分の名前を言おうとした瞬間。驚く。


「ライブラ!! 能力魔法図書館(ライブラリー)を持つもの!!」


 昔の名前を思い出せない。


「わかりました。あと………私たちは昔の名前を忘れています。能力名が名前ですね」


「そ、そうだったのか………まぁでも異世界で新しい自分なら新しい名前の方がしっくりくるね」


「はい!! ヨロシクお願いしますライブラさん」


 彼女のかわいい笑顔に鼻が伸びる気がし、ベットから降りるのだった。







 朝食をいただきながら俺は自己紹介を行う。シスターは既に知っていたが他二人にも挨拶した。二人もかわいい。


 一人は騎士メデューサ。長い紫の髪を持つ女性。名前の通り有名な能力で石化を行うことができるらしい。騎士の鎧は鋼の色で非常に胸当てが大きく豊満な胸なのがわかった。美少女なので心で歓喜する。美人系だ。


 二人目は騎士とは違い軽装な革鎧を身につつみ健康そうな体を持っているボーイッシュな女の子だ。こめかみの所が長く、ドキッとしてしまうぐらいに顔は無垢そうでかわいい。名前はグラビデ。重力を操ることが出来るらしい。


 三人目はシスター。性職者と言われても文句が出ないようなスリットの足がエロい人だ。ちょっと天然が入った髪と性格なのか。ちょっと舌足らずなところがある。コスプレ言ってしまうところもおっちょこちょいなのだろう。美少女。そう帰国子女のような人。


 自己紹介も終わり俺は話を聞くことにする。


「えっと転生者ですよね」


「そうだ。私も転生者だ」


「私もそうね」


「私もです」


「記憶はありますか?」


 皆、首を振る。


「記憶はないが。知識はある。洗濯機など知っている」


「そうなんだよね~知っているだよ」


「だけど。私たちは忘れてます」


「ふーん。皆さん俺よりも先にこちらへ?」


「そうだが?どうしてわかったんだ?」


「武装してます。装備しっかりしてますし」


「そうだよ~私たちは先に来ていた。私は一月前に」


「私は二月前にですね」


「私は、そうだな半月と1月だ」


「けっこう15日周期なんですね」


「そうだな」


 召喚するのに時間がかかったのだろう。4人集めるのに。何故俺は時間がかかったのだろうか。聞いてみる事にする。


「何故、俺は時間が?」


「女神に聞いたのだ。男はいないのかと」


「そうです。同年代で『同じ境遇の男の子がほしい』とお願いしたんです」


「そうそう。で、来たのが君」


「マジですか!?」


 これはあれ。女ばっかだから男がほしいと。


「女ばっかだから………ちょっとな」


「ええ。私もそう思いました」


「だよね。スゴく不安だったけど!! まともな子が来てスゴく嬉しいよ!!」


「………俺はどんな反応すればいい?」


 好感度高くてビックリしていた。女神様ありがとう。きっと女神さまが弄ったんですね。


「どんな反応か?」


「笑えばいいと思う」


「やったぜ!! 俺もこんな綺麗な人達と旅できるなんて嬉しいなぁ~」


「そうか!!」


 なんとも幸せな光景だ。


「おっほん。では………自己紹介も終わった。今からの事を話をしよう。私たちは勇者だ。相手をしらなければならない」


「実は結構、女神の言うには人間がヤバイほど負けてるらしいよ」


「はい。女神の信託では新しい魔王が強いのです。前回の魔王はある勇者が倒したそうですが」


「一度は魔王は倒したんだ」


「しかし、新しい魔王が出てきて困っている情況らしいのです。それも裏ボス的な感じでずっと表の魔王を操り、裏で糸を引いてたと」


「でも、新しい魔王が出てくるなら倒したらまた出てくるのでは?」


「今の魔王がいけないのだ。前は一人で倒せた今度は4人。前よりも強いから大変らしい。いや、ここから本来の真・魔王が登場した」


 色んな話を聞き何となく理解が出来た。要は本物が出てきてしまったと言うことらしい。裏ボスや黒幕と言ったところか。


「魔王の名前は?」


「魔王ネフィア・ネロリリス。女であり、人をたぶらかす婬魔らしい」


「婬魔ですか?」


「変な想像したでしょ~」


「いや!! その!!」


「うわぁ~ひくぅ~」


「仕方ないだろ!! 婬魔と言えば男のあれを食べる種族だって知っているんだから!! それに婬魔が魔王って弱そうなんだが………」


 性欲操るだけの魔王なんて強そうと思えない。


「いや。炎を扱い、フェニックスを生み出すそうだ」


「なにそのラスボスぽい技」


「ラスボスぽいよね」


「私もラスボスぽいと思います。カイザーフェニックスですね」


 皆が頷き俺も頷く。そして冷や汗が出た。魔王そのまんまなら滅茶苦茶強いだろう。


「漫画みたいに強いのかな?」


「強いのかもな」


「強い」


「ええ強いと思います」


「勝てるのか!?」


「「「勝てる!!」」」


 三人が自信満々に答えた。


「私たちは能力を持っている」


「そう」


「はい。それに女神もついています。勝てばライブラ君を好きにしてもいいとおっしゃてました」


「そっか………そうだな。能力がある!! 頑張ろう!!」


 皆に勇気をいただき俺は決意をする。まって、好きにしていいとはどう言うことだ。


「ん? 好きにしてもいい?」


「ああ、好きにしてもいいとな」


「そうそう。私たちさ………ライブラ君としか子供出来ないそうなんだよね」


「はい。女神の話ではですね」


「………それってつまり?」


「結婚はあなたとしか出来ないです」


 俺は女神に感謝する。男の夢が叶う。そう。ハーレムだ。


「鼻伸びてる。やらしい」


「うっせ!! かわいいグラビデを嫁に出来るだけで嬉んだよ!!」


「あっ………ふーん。そ、そう」


 俺はついつい本音を口に出してしまい。他二人もせがまれるのだった。


 神様ありがとうございます。










 













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