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都市ヘルカイト⑳⑦ ネフィアの日記後..


 今日から私の炎はトキヤに憑いた。トキヤにお願いして憑けて貰ったのだ。連絡用や何処に叫べばいいか方角がわかる。


 嘘です。本当は浮気を疑っています。


 私の炎は変な魔法であり。鳥の形をとり、まるで意思があるように飛び回る。威力はトキヤを想う力であり。魔法と言うよりは不明な異質な物だ。


 それが憑くので浮気現場は後で聞けるのだ。


 不安です。私の旦那様は格好いい。モテる筈。そんな事を考えてしまい。不安になってしまう。


 依存。私は旦那様に依存している。だから……お腹の子も「彼を繋ぎ止める物」と思ってしまい悲しくなった。本当に情緒不安定。男だった私は本当に生めるのだろうか。不安は募るばかり。


 今日は15回。不安を忘れるために何度も何度もお願いした。彼は優しくてまた、泣いてしまった。





 嬉しいことがあった。「旦那様いつもの」と言うとキスしてくれるようになったのだ。嬉しい調教がしっかりできている。


 最近、徒然なるままに書き記しているが。今日は帝国について書こうと思う。


 帝国はトキヤの故郷であり、今は病に伏せているが皇帝が1代で築いたらしい。最初は小さな都市だったが大きくなるたんびに壁が増え。5枚の城塞に守られる大陸一の国になったのだ。次点、魔国である。膨大な領地を持ち、4四方騎士団と黒騎士団があって~


 白騎士団は連合国との戦争で壊滅したらしい。実際はランスが味方を倒して再建出来なくなったと言う。ランスロット強い。それを抑えるトキヤもスゴい。さすが旦那様。親友はさすがに斬れなかったよ。女はバッサリ片腕切り落としたのに。


 最近は竜騎兵という兵が増えたと聞く。ドラゴンの卵を持ち帰って育てているようだ。ドラゴンっと言ってもワイバーンらしいが。帝国は四方に強国に囲まれて辛そうだ。連合国も大変だ。


 昔に倒してやろうっと思ったが魔国では無理だろう。ゴブリンの放火砲でワンチャンか?


 ゴブリンの放火砲も大概である。あれの制作者、絶対転生者だろ。


 今日も3回だ。





 今日は剣の重さについて考察した。考えてみれば、トキヤは非常に大きい剣を使うが私も持てるし振る事も出来る。弱々しく。


 しかし、あの剣はドラゴンを裂き、魔物を吹き飛ばすことが出来る。


 何が違うのだろうか?


 夢でも私は昔の私の魔剣を何処にでもある片手剣を打ち直した銘無しで吹き飛ばすことが出来た。


 折れない剣であれば、技量でカバー出来るのは知っているが………それ以上に剣に重さがあるような気がする。


 一番始めに疑問を持つのはエルミア・マクシミリアンの剣撃。打ち負けていたのが打ち勝った。


 何が変わった?


 変わったのは想い方だと思っている。


 トキヤの剣は私に対してあまり重く感じない理由は想いが乗らないからっと言えば納得できそうだ。


 トキヤや大多数は本能で理解してる。そんな気がする。


 この世界、剣の剣撃の重さは想いや意思で増減するらしい。納得。



 今日は3回。剣を重くする鍛練をした。私の剣………重いだろうなぁ~







 今日はなんとユグドラシルちゃんが来て少し膨らんだお腹を見た。凄く感動したらしくワンちゃんにお願いしてたがワンちゃんドン引きしてたのは面白かった。


 ユグドラシルちゃんにこの前、世界樹に間違われた事を話すと。世界樹の細かな事を教えてくれた。何故かわかると言って吃驚した。


 世界樹っと言うより祖母様らしいのか、場所が何処かわかると言っていた。普通じゃないと思ったら。遠かれ世界樹と一緒だったとは………


 世界樹は妖精が治める地にあるらしい。妖精国。大陸の南側上部の樹海生い茂る中にあり、人や魔族を拒み続けている。都市オペラハウスが唯一交流を持ち、農作物を戴いていると言っていた。


 あんなところにあるとは………ここで私が知ってもどうでもいいなぁ~


 トキヤに話をし、3回。普通である。





 今日は魔国について。魔国も帝国と同じ実力主義な国で。魔王は魔剣を持て、尚且つ強くないと族長が話を聞いてくれない。族長も自分が一番と思い、あまり纏まりもない。


 正直、帝国のが強いのはそんな所があるからと思っている。族長が魔王に成りたがるだからそうなんだろうと思う。現に聞けばトレインも怪しいと言う。


 トレインも悲しい男でエルフ族長から聞いたが母親を自由にさせたかったらしい。奴の母親は作られた母親だが。それでも母親だったとのこと。しかし、彼の父は死に死霊術士も死んだのだから、自由になったとも言える。だから、逆恨みで呪いの手紙を送らないで欲しい。


 魔国も、これでは帝国の傘下だ。昔、父上のような絶対な残虐君主がいれば良かったのかもしれない。結局は纏まればいいのにと思う。



 5回、お腹を擦りながら。お腹にもキスをした。旦那様は凄く幸せそうだ。





 春の暖かさとつくしが沢山生えていると聞き居てもたっても居られず。家を出てつくしを取りに行った。皆は不思議がっていたが………これを色々手間をかけると美味しいのだ。最近調味料が増えたのが大きい。出汁を取れる植物もあり、自分が知っている味に近くなれる。卵と一緒に和えると美味しいのだ。


 なんとか、時間をかけてつくしを料理し瓶詰めにした。おかづになるがおやつにするつもりがトキヤに食べられてしまった。不思議がっていたが一口含み懐かしそうな顔で食べたことがあると言っていた。やっぱり記憶は無くても体は覚えている模様。ご飯と一緒に平らげてしまったが、作った甲斐がある。


 春を感じながら、キスをした。ちょっと醤油くさい。





 今日は、何を書こうかと思ったら。ある一冊を思い出した。


 ワンダーランドっと言う本だ。


 本の中へ入り異世界の奇妙な体験が出来る。何故、私の手元にあるかと言うと供養はしない方がいいと思ったからだ。


 ワンダーランドとは言え、中は女神に見捨てられた勇者の魂が封じ込められている魂の捨て場の物。転生も許されず本に閉じ込められている。だが、まぁ今は執筆し。桜の綺麗な国っとなって世界を生み出してる。


 読めばわかるが幸せそうだ。元々、彼らは異世界の住人らしくこっちへ来た人たち。その世界も異世界の世界を模している。


 私は羨ましく思う。食洗機とか洗濯機。オーブントースター等。便利な物が多い。


 だが、一番良かったのは料理のレパートリーが莫大に増えたことだ。お陰でレシピ集の本を作ったらすっごく儲かったし。トキヤの夕飯で悩まなくて良くなったのが大きい。


 ありがとう異世界。旦那様の好みがわかったよ。あと白米の素晴らしい料理を知った。


 あと、浮気ではないが。岡崎時也と言うボーイフレンドが本にいた。今はもう、居らず……消えてしまったのかもしれない。悲しい。


 そういえば女神、女神と言っていたが愛の女神以外に女神がいるらしい。狐人ヨウコが唆されて都市インバスを焼け野原にしようとした原因を作った。


 女神は敵かもしれない。


 今日は5回だった。毎日の日課はかかせない。




 そういえばお隣のハーピー夫妻の妻が仕事を始めたらしい。手紙の郵便屋だ。空を飛べることを生かした仕事。夫の方も大変ながら冒険者や雑用でお金を稼いでいる。なんとか、生活のやりくりは出来ているのだろう。


 彼らも変わった出会いだった。ハーピーのシエルさんは真っ白のハーピーで本来、淘汰される。


 しかし、異世界からのゲートっと言う門が開かれその異世界の研究機関に捕まったらしい。しかし、この世界より安全だと思われる。リュークっと言う夫に拾われたのが運命だったのだろう。


 リュークもあまりの幻想的な生き物に惹かれて連れ帰ったと聞いていた。まぁ向こうの研究期間が拉致し色々していたのはリュークに聞いた。


 彼らに関わったのはこの都市で拉致、不明な集団が散見され都市の住人が不安がり冒険者ギルドの依頼。珍しく私とトキヤが受け持ち。私はリュークと出会った。出会った瞬間に閃きのような神託がありついていったのだ。


 結果、異世界へと通じる門を見つけ。監禁。まぁ気にせずリュークが脱走の計画の実行を待ち。ゲートを開いて。私の旦那と私で施設を壊しまくった。知恵があるものはゲートへ開放。


 リュークとシエルが問答を私が制し、ゲートを破壊した。リュークの蛮行と言える行為は全てシエルを愛した行為からであり。私はそれに従っただけである。無事、帰還を果たしたとき。彼らを私たちの庇護の元で生活を順応させた。


 中々、大変な依頼だったと思う。しかし、リュークはいつか向こうへ行かないといけないらしい。


 それについて。何故か私は理解する。


 シエルとリュークが出会うための愛の橋はリュークが作らないといけないことのようだ。



 隣家は今日も仲良くしているだろう。私も5回ほど仲良くした。





 ネフィアがソファで居眠りしている。日記を片手

に。俺はそれを取り上げて読む。


 有用な情報が書かれている。とにかく世界の事が事細かく書かれ。人物の事も細かい。


 そして必ず………俺とのキスの回数が書かれていた。途中まで………妊娠経過だったのが資料集になっている。あと俺への愛はなんたらっとながったらしく書いている。


「ふぁあああ~んんん!! あっ!? おかえり!!」


「ただいま」


ペシ


 日記のような何かで優しくネフィアを俺は叩いた。


「ふぇ?」


「ネフィア………妊娠の経過や体調や症状などを書くのに。俺のことばっか書いてるじゃないか」


「よ、よんだの!?」


「読んだ。キスの回数をきっちり書いてて吃驚した」


「今日はまだ2回だね。3回目お願いします」


「………あのなぁ」


 可愛い嫁に毒気を抜かれてしまう。


「妊娠日記な!!」


「妊娠日記だったかぁ~」


「おまえなぁ………」


「ご、ごめん」


「まぁ、いいけどな。暇なんだろうし……まぁストレスためないようにガス抜きならいいんじゃないか」


「お父さん優しい。あっ……つい」


 ネフィアが赤くなる。きっとこれは熟練夫婦間の父さんではなく。つい、親しい誰かに自分の父親のように言ってしまうあれだ。


「まぁ父さんは夫婦間で言うし好きに呼んでいいと思うぞ。この前も言ったけど」


「そ、そうだね!!」


 まぁその恥ずかしい気持ちわかるよ。俺も孤児院で言ってしまった事があるから。


「ネフィア。日記の最後にキスの回数もいいけど………体調とか気になること書いてくれよな」


「はーい、旦那様」


「わかればよろしい」


「ねぇ、あなた」


「ん?」


「後でお腹の子撫でてあげてね」


「もちろんだ」


 今日も俺は幸せを感じれそうだ。




 

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