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時を越えて、二人は出会う。  作者: 運命なんて信じない
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それは、運命の出会い。

神視点というか三人称視点が書きたかっただけなのです・・・

後特攻一発ネタなのでこの後は少ししか考えていませんゆえ、

更新できるかも考え物です。


「はぁ、はぁ、はぁ・・・」


一人の少年が真っ暗闇の森を駆け抜ける。彼はイリード・リオン。只今絶賛追いかけられ中である。

身体は重く、足は裸足のためボロボロで更に鎖の千切れた足枷、身体には無数の打撲跡がある。

そして彼の後ろからは複数人の声。

では、リオン少年がこうなった経緯について、振り返ってみよう。






~~~~~~~~~~~~~~~~~~






リオンの家は無い。幼い頃、母親とともに奴隷商人に捕まってからずっと牢屋の中だ。

外の景色は見られず、ここがどこかも分からない。さらに、碌に食事も配給されないため、次第に衰弱していった。


奴隷商人にとって、リオンは捕らえた時は優良株だった。リオンはエルフの子であり、エルフは魔法の行使にに優れ、美しい容姿を持っているため、金持ちの家にでも売りつけてやれば非常に高値で取引される。他の亜人族など足元にも及ばない。エルフを捕まえるのはそのくらいのレアなことなのだ。

しかし、いざ見てみると、リオンには魔法を行使する力が足りないではないか。魔法陣を書いて発動させるまではいいのだが、途中で異変が起きたように中断してしまう。何回やっても、どの魔法でやっても同じ。いくらエルフといえど、魔法が碌に使えないのなら他の奴隷と対して変わらない。さらに、リオンはエルフとヒトのハーフであり、容姿もいいとはいえなかった。これでは物好きが連れて行くまで餌代を食い潰していく役立たずではないか。せっかくのレア物なのにとんだハズレを引いてしまったと、その怒りや色々な鬱憤をまとめてリオンの母にぶつけた。


リオンの目の前で母が殴られ、切り付けられ、拷問に掛けられる。リオンは見ていられなかったが、しかし、リオンの母は決して屈しなかった。そして拷問が終わると自分のことは置いておき、リオンの心配をする。


「リオンは大丈夫?怖くない?」

「お母さんが守ってくれるから平気・・・それよりお母さんこそ平気なの?」

「これくらいヘッチャラよ!ここから出るまでリオンには傷一つ付けさせやしないから、安心してね」


今思えばそれは強がりだったのだろう。月に何度か拷問を受け、ボロボロになって帰ってくる母が大丈夫なわけがなかった。そしてリオンも日に日に元気が無くなっていく母を目の前で見続けていくうちに、心に大きな傷を負っていった。


そして数年の時がたった。


リオン少年、12歳。いいとはいえなかった容姿は成長するにつれエルフの要素が増え、整った美形になっていた。しかしエルフ耳ではなく、美しい髪は長年のストレスにより色が抜けて、白くなっていた。

そしてずっと守り続けていたリオンの母は、長年の拷問による衰弱で倒れた。


「母さん、大丈夫?」

「・・・」


もう殆ど喋らなくなってしまったリオンの母。そしてその母を睨みつける商人。もうじき”処分”しようとしていることは見て取れた。今まで誰も買っていかなかった不良品を処分するのは当然のことだ。


リオンは焦る。脱出の方法を探る。すると後ろから声が聞こえた。


「リオン・・・こっちに来て」

「何?母さん」

「あなたをここから脱出させてあげる」





~~~~~~~~~





そして最初のシーンに戻る。真夜中、母の最期の力で牢を破ってもらい、隙を見て逃げ出してきたのだ。母はその力を使った後、息を引き取った。リオンは母のためにも生きねばならない。


しかし、衰弱した身体では長時間走ることもできず、足を躓きその場に倒れこむ。後方から怒りに満ちた声。捕まれば今度こそ終わりだろう。リオンは今一度逃げ出そうと、立ち上がろうと前を見る。すると、そこには―――



リオンと同じくボロボロになった少女が、倒れていた。

予定は未定ですが一応続く予定?

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