表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
嫌われ者始めました〜転生リーマンの領地運営物語〜  作者: くま太郎


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

195/200

金色の勇士現る?

 策士策に溺れる……俺の現状を現すのに、こんなピッタリな言葉はないと思う。

 俺の企てたドラゴンを大勢引き連れて登場作戦は、言ってしまえばはったりだ。

 初手で強力な力を見せつけて、イニシアチブをとる。

 でも、それは向こうが俺達の事を詳しく知らないから通じる事。

 今の状況はネタばらしされた漫才師みたいなもんだ。しかも、ワノのくにこうは、そのネタに期待している訳で……はったりどころか、がっかり要因にしかならない。


「ジョージ殿、ワノ国の民が大勢おりますぞ。凄い歓迎ですな」

 キンウロコ様の言う通り、眼下には物凄い人数の人が集まっていた。

 そしてエアリーディング能力を使わないでも分かる。皆さん、めっちゃ期待しています。

(どうする?鎧をまとわないで登場する……駄目だ。キンウロコ様の面子を潰してしまう……待てよ)


「キンウロコ様、太陽を背にして降りてもらえますか?キンウロコ様の鱗が光を反射して、神々しく見えると思うんですよ」

 そうお願いしながら、ゴールドジョージに変身する。ミケ、お前のいやがらせを利用させてもらうぜ。


「ほう、ワノ国の民が儂に釘付けになる。あやつ等の悔しがる顔が目に浮かびますわ」

 頼む、上手くいってくれ。俺は期待って言葉が苦手なんだ。


「シャイニングボディ……カラーブラック」

 俺のちゃっちい魔力では、鎧の色は変えられない。変わるのは鱗に覆われていない顔面だけ。


「誠に金色の戦士じゃ。しかも、竜と共に現れた。宣託は本当だったのか」

「光を浴びて輝いておられる……顔は見えない?」

 逆光を反射して俺の身体は輝いている。しかも顔面は真っ黒。これなら個人を特定できまい。


「兄上、凛戻って参りました。これが拙者の自慢の仲間でござる」

 凜が皆を紹介しているうちに、キンウロコ様から降りて素早く後方へ。アカダマさんの後ろで素早く変身を解除。

 しれっと仲間に加わる。何しろ俺はこの使節団の代表。後方にいても違和感はない。


「う、噂には聞いておったが、見事な勇士ばかりだな。しかし、こんな大勢の竜と来るとは……」

 噂通り、凛の兄貴は小悪党って感じの青年だった。しかも、ドラゴンを見て呆気に取られている。絶対に彼とは気が合うし、上手い酒を飲めると思う。

 まあ、凛の兄貴だからイケメンなんだけどね。チンピラ系イケメンって感じです。


「拙者達を運んできてくれたどらごんも、アコーギ騎士団の一員でござる。じょーじ様、兄の風継風太郎ござる」

 向こうは一国の後継ぎ、一方の俺はなんちゃって公爵。立場は歴然だ。当たり前だけど。最上級の敬語でいきます。

(凜と同じで俺でも分る日本語なんだな……うん?あいつは……)

 俺が風太郎に挨拶しようとしていたら、一人のイケメンが近づいてきた。

 風太郎がチンピラ風イケメンとすれば、こいつは正統派爽やかイケメン。

 そして、俺はこいつの顔を見た事がある。遠視で見せてもらった鬼と組んでいた男で間違いない。


「初めまして、お目に掛かります。拙者、雪継寒源と申す者。以後、お見知りおき……」

「風継風太郎様、お目に掛かれて光栄至極存じます。私はジョージ・アコーギ、この度はオリゾンの代表としてやって参りました。この様な盛大なお出迎え、感謝に堪えません」

 寒源をガン無視して、風太郎に挨拶する。だって、序列は風太郎の方が上なんだし。

あの時、誰も寒源を咎めなかった。多分、良くある事なんだと思う。

そして、人気も実力も寒源の方が上だと思う。

だからと言って、公式の場でマナー違反を犯す様な奴を重視する気はない。


「ああ、可愛い妹が世話になっているので、これ位当然だ。なによりどんが殿は拙者の義弟、きちんと出迎えねば我が国の恥になる」

 実際に会って見ると、聞いた話とは違っていたって事はよくある。

 凪さんから聞いた話だと、風太郎は嫌な小悪党って感じだった。でも、実際に会って見ると風太郎さんは、現状が見えている為政者だと思う。


 ボルフ先生、谷、アイン、ヘゥーボ(眼鏡なし)のイケメン四人組を連れて来て良かった。四人共、寒源に負けず劣らずのイケメンだ。

 あの流れだと『不細工が寒源様も無視した』って、ワノ国の女性陣が怒ったと思う。しかし、女性陣は異国から来たイケメンに夢中。

 侍はボルフ先生、サンダ先生、ドンガの体格が良い人間を注視している。でも、使節団で一番の実力者はメイドさんなんだぞ。


「み、皆様、長旅お疲れございましょう。近くに旅籠がございます。そちらで旅の疲れを癒して下さい」

 何とか面目躍如を図ろうと、会話に乱入してくる寒源君。でも、それって部下ポジのセリフてだぞ。

(って、駕籠かよ。変な所で江戸時代と似ているんだな)


「お気遣いいただきありがとうございます。しかし、我が国は駕籠がございません。乗るのに、不慣れな者ばかりですので、こちらで準備した物を使ってもよろしいでしょうか?」

 元日本人だから知っている。駕籠って慣れてないと、尻が痛くなるらしいんだよね。

 だからフライングシップをボート状態にして、持ち込んだのだ。私物や贈り物も積んであるから、何人かはフライングシップに寝泊まりすると思う。


「わ、分かりました。何かあった時の為に、侍女を何人かつけさせてもらいます」

(色仕掛けをしようって魂胆か。でも、甘いな)


「お気遣いありがとうございます。でしたら侍女の方々は凪さんの指揮下に入って下さい。同じワノ国の人間ですので、話をもしやすいでしょう」

 凪さんは本家でないけど、風継の血を引いている。侍女より立場が上なのだ。


「見知っている顔もありますね。同じワノ国の者として忠告しておきます。決して馬鹿な考えを起こさぬ様に……今回、同行されている女性陣は私以上の実力者ばかりですので」

 うちの男性陣は一途だ。色仕掛けには乗らないと思う。でも、忠告は大事なのです。

 多分俺が一番ターゲットにされると思うけど、無理だぞ。今回は嫁と母親が同行しているんだ。

 何よりオデットさんの目が黒いうちは、馬鹿な事は出来ません。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] そう言えば、勇者だったはずのシロー・ヨリックと、そのシローについていったはずのヴァネッサとベルは、その後どうなったのでしょう?
[一言] 寒源が黒幕ですねw
[一言] 寒源はやることがみみっちいな ほぼ鎖国状態で世界情勢に疎いとはいえ もうちっと来賓の情報は集めておこうよ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ