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嫌われ者始めました〜転生リーマンの領地運営物語〜  作者: くま太郎


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ジャ〇って、なんじゃろ

連載作品がネットコンテスト一次敗退 新作に乗り換えるべきか 嫌われ者は直ぐに続き書けるし楽しいです

 気まずい。会話が途切れてもう五分。そろそろ何か言わなきゃいけないんだけど。話題が見つかりません。

定番の天気の話はさっき使ったし……よし、リーマン時代を思い出すんだ!

 上司との会話の定番、それはゴルフ。スコアやクラブを誉めれば、うんちくを語りだすから、聞き役に徹するだけで心証がアップ。

……キンウロコ様がゴルフする訳ないよな。

 後どれくらいでワノ国に着きますか?急かしている感じになるから絶対アウトだ。

 助手席でしちゃいけない会話ランク五位には入るやつだぞ。

 それなら青春時代に流行った歌手。今聞いても良いですねとか言えば、アルバムに入っているお勧め曲を教えてくれる。

 ……お勧めの曲って言っても、アカダマさんかシロユキさんしか歌ってないんだよな。

(こうなれば眠くなるのを覚悟で、青春時代の思い出とかを聞き出すか?)

 でも、それが終わったら、マジで手詰まりになってしまう。あれは最後の切り札なんだし。


「なんや?二人共、。随分、静かやな。ここは美術館やないんやで」

 このだみ声に救われる事があるとは……でも、今は感謝しかない。


「ミケ……お前、そんなに速く空を飛べたのか?」

 ミケはキンウロコ様との並走していた。ドラゴンと同じスピードで飛んでる猫は、かなりシュールです。


「見た目はプリティなにゃんこちゃんやけど、儂は神使やぞ。これ位朝飯前や。まあ、朝飯はもう食ったけどな。家族、揃っての朝ご飯。正に幸せな象徴やな……おい、はよ突っ込まんかい!儂のボケを何個潰す気や」

 いつもならプリティの時点で突っ込むんだけど、今は少しでもミケに喋って欲しいんです。


「俺?……いや、何か話題つーか用事があるのかなと思って」

 うん、キンウロコ様が『なんでやねん』って突っこむ訳ないもんな。


「用事がなきゃ、わざわざ追っかけてくる訳ないやろ。ジョージに伝え忘れた事があったんや」

 ミケが俺に伝え忘れた事……むしろ、きちんと伝えてくれた事ってあったか?


「お前、また俺のクレカで買い物したんだろ!先月の明細に子猫専用玩具って書いてあったぞ」

 しかも、似た様な物を何個も買いやがって。


「タマの知育玩具は必用経費やないかい!……そっちの話やなくてな、数か月前、儂はワノ国に宣託を伝えたんや」

 なんでもミケはワノ国の竜や天狗に顔が利くらしい。その縁を使って、ワノ国に宣託を降したそうだ。


「その宣託が、俺に関係あるのか?」

 言った瞬間、ミケがニヤリと笑った。嫌な予感しかしない。


「耳の穴かっぽじって、良―く聞け『今から数か月後。異国より、金の竜に乘ったおのこ』が、この地に現る。その者金の鎧をまとい、大勢の竜、そして勇敢なる戦士を率いる者なり。かの者、この国に安寧と幸せをもたらす』……どや、ええ宣伝になったやろ?」

 このどら猫神使……余計な事、ばっかりしやがって!


「それ絶対、過剰な期待される奴じゃん!権力者には、警戒されるし……何より、俺を見たら、絶対に変な空気になるって……お連れの少年アイン男性たにじゃないんですか?ってなるだろ」

 俺は、メンバーの中で一番地味な顔をしているんだぞ。がっかり感で変な空気になるに決まっている。


「儂は、嘘は言ってないで?お前が、今回の代表なんやし。金の鎧も持っとる。それとも部下が勇敢やない言うんか?お前の為に命懸けで戦った部下を……ひくわー」

 痛い所を、つきやがって。でも、メンバーの中で俺が一番の凡才なんだぞ。


「部下は優秀だよ。皆、勇敢だし。でも、俺は地味顔の凡才なんだぞ。誇大広告になるって」

 絶対にジ〇ロに怒られる。後から谷に胃薬をもらわなくては。


「まあ、ワノ国は、問題が山積みや。それを解決すれば、凛も鼻が高いやろな―。親御さんもにっこりやで。ほな、儂はタマとお散歩や」

 ミケはそう言うと帰って行った。いつか丸刈りにしてやる。


「……キンウロコ様、何か良い知恵はないですか?」

 もうすがれる物は、なんにでもすがりたい。それにキンウロコ様はドラゴンの長老、良い知恵を授けてくれる筈。


「ミケ様はジョージ殿に期待されているんじゃよ。まあ、儂も期待しておるがの」

 それからキンウロコ様は俺を弄りまくって、なんとか会話は続いた。

 でも、まじでどうしよう。


 いよいよ、ワノ国が見えて来た。形は微妙に日本列島に似ている。まさにゲームに出てくる二ホンって感じだ。


「キンウロコ様、下に気づかれずに、町の様子を見る事は出来ますか?」

 俺は公的な使者だ。ワノ国側は良い面しか見せ様としない筈。

 でも、それだけじゃ問題は解決出来ない。暗部をほじくり返さないと見えない事があるのだ。


「それなら遠見の術を使えば可能じゃ……ちょっと待っておれ」

 流石はキンウロコ様。念じたら目の前にテレビ画面の様な物が現れた。

(身分格差、貧富の差が激しいな。脚気以前に栄養が不足している人も多い……あれが寒源か……へえ、鬼と一緒にいやがる)

 爽やかな顔してマッチポンプですか。汚い手や卑怯な策略は、俺の土俵だ。

 ドンガと凛の為だ。やれるだけ、やってやろう。


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― 新着の感想 ―
[一言] お、ジョージのやる気スイッチが入った楽しみだなw
[一言] 結構、ジョージ向けの案件なのかな?
[良い点] ミネサイドからの無茶ぶりが毎度毎度ヒドイなwww プログラマー様のはずなのにwww
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