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嫌われ者始めました〜転生リーマンの領地運営物語〜  作者: くま太郎


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修学旅行編編2

久し振りの嫌われ者です

人の口に扉はたてられない……異世界でも、それは同じでした。


「修学旅行がボーブルなんて、ありえないー。しかも、今日の見学は、工業ギルドだしー。親父、朝から張り切っているんだよー……僕もランドルに行きたいなー。僕とへウも連れて行ってよー」

 修学旅行のプランを練っていたら、リリル達が執務室に突撃してきました。

リリルにとって工業ギルドは職場兼住居。父親だけじゃなく、親戚も大勢働いている。

 旅行って言えないよね。気持は分かるよ。

いや、俺公爵様だぞ。睨んだって駄目負けないぞ……そんなプレッシャーになんて負けないんだからね。


「修学旅行はボーブルですかーどうせなら、行った事のない所に行ってみたかったですね……ランドルとか」

 リリルの恋人兼ジョージパーティーの一人、ヘゥーボ君の訴えでした。魔法研究が盛んなランドルは、ヘゥーボが行ってみたい国№1だと思う。

気持は分かる……だから、どうした。こっちを見ても、領主様は負けないんだからね。

凛やユリアから話を聞いたらしく、僕達も連れて行けアピールが凄い。

フライングシップの定員は十四人。ランドルに行くのは、俺とカリナ、ボルフ先生夫妻、ドンガと凛、アインとユリアで八人。残り六人。


「ま、前向きに検討しておくから。今は仕事をさせてくれ」

 そういやヘゥーボに六魔枢戦の褒美出していなかったな……駄目だ。今回は俺とカリナの新婚旅行。ここは心を鬼にして……残り四人か……ノック?


「ジョージ殿、ギリアム商会から手紙を預かってきたぞ。それとムート殿から伝言だ。イリスの様子を見に行きたいから、ランドル行きの船に同乗させて欲しいとの事だ」

部屋に入って来たのは、ミューエさん。ムート伯爵の孫、イリスさんはランドルに嫁いでいる。嫁ぎ先は勿論ネルケ君の元だ。

(流石にムート伯爵の願いは断れないよな……多分、サユリママも一緒だよな)

 残り二人か……でも、ミューエさんも私達も連れて行けオーラが凄いんだよね。ミューエさんラフィンヌ様は仲が良いし、イリスさんとは旧知の仲。それに知識人のサンダ先生もランドルに行きたい筈。

 今日も、エアリーディング能力が無駄に仕事をしています。

 公爵になっても、ジャパニーズサラリーマンの気遣いスキルは変わりません。


「あ、ありがとうございます。手紙は……まじか」

 手紙には、こう書かれていた。


『ギリアム商会ランドル支店で大きな商談があるので、フライングシップに同乗させて頂けませんか?ムギチャを仕入れたいとの、手紙が来たので、話を煮詰めたいのです』

 ……船で行けるじゃん。でも、麦茶売れると潤うんだよなー定員オーバーなんだよね。

 安請け合いし過ぎて、自分の首をしめる……前世と変りません。

 心を鬼にしてランドル行きの人選を始める。

(サイコロか。それもあみだくじか……どっちの方が不満が少ないんだ?)

 信仰心の強い国だから、指差して神様の言う通りで決めたら文句が出な……そうだ、俺はリアルで神使ミケいと知り合いじゃないか!


 用意する物、ミケへの要望を書いた紙。それを紙飛行機にする。


「ランドルに行きたい人に集まってもらったんですが……人数増えていませんか?」

 集合場所は城のテラスなんだけど……谷とアニエスさん、母さんとアミも来ている。俺漏れた人から恨まれないよね。


「それで、どうするんだ?まさか、くじで決めるって言うんじゃねえよな?」

 ボルフ先生、睨んでくる。あみだにしなくて良かった。


「もちろんですよ。ただ定員オーバーになってしまったので、神様にお伺いを立てようかと……今から紙飛行機を飛ばして、ミケ様に選んで頂こうかと」

まあ、届く訳ないよ。きちんとフェイクの紙飛行機も用意してある。飛ばした後、これをさりげなく取り出せば万事オッケー。

その名も神使ミケいの所為にしちゃおう作戦だ。俺はカリナとイチャイチャしたんだ!


「それじゃ行きますよ……まじっ!」

 空に放たれた紙飛行機は、風に乗り空高く舞いあがっていく。どう見ても物理法則を無視した動きである。

 その先にいたのは、ミケ。召喚していないのに……。


「ほい、しっかりと受け取ったで……ほれ、これで良いんやろ」

 ミケは紙飛行機を受け取ると、一枚のディスクを投げてよこした。


「フライングシップ拡張ディスク?なんで、こんな物を持っているんだ!」

 いや、フライングシップは前時代の遺産。神使のミケが関連アイテムを持っていても不思議ではない。


「みんな頑張ったから、儂からのご褒美や……さあ、帰って家族でイチャイチャしよ」

 わざとだ。絶対にわざとやっていやがる。


「こんな便利な物あるなら、もっと早くくれても良かっただろ!俺個人への、

ご褒美はないのか?」

 どう考えても一番の功労者は俺だろ。


「お前、フライングシップを大きくして欲しいなんて言わへんかったやろ?まあ、儂は出来る神使や。後からパソコンを見てみ」

 結果、フライングシップは二十人乗りに……これじゃ新婚旅行じゃなく、社員旅行じゃん。


 まじか……ミケ様、感謝します。パソコンを開いてみたら、弘前ふるさとセレクトショップが開かれていたのだ。

(りんごとりんごジュースがある!縄かりんとうに津軽煎餅、源たれにカシスジャム……全部買いだ!)

 ランドルへのお土産にもなるし、新商品の開発にも繋がる。


「懐かしいー。ヒロサキのお土産じゃん……お義父さんとお義母さん、マリーナ元気にしているかな……ツガルソバ買っておいて……お酒は駄目だからね」

 今や公爵夫人になったカリナさん。つまり貴族な訳で、完璧頭が上がりません。


「お義姉スノウさんの出産祝いに使える物ないかな?」

 ベガルさんと結婚したスノウさんが子供を産んだのだ。しかも三つ子である。手紙によると、ベガルさんはすっかり親馬鹿状態らしい。


「うーん、こぎん刺しとか、どうかな?こっちの世界にない織物だし」

 子供か……前世では諦めていたけど、今世では持てるかもしれない。


作中の展開に違和感を覚えた人もいると思います。作者の地元弘前でもコロナが拡大しており、飲食店等が大変な事になっています。ネットショッピングの切っ掛けになればと、書きました。

そして 新作 悪役令嬢の弟に転生しました リーマンの乙女ゲー攻略日誌 を連載しています。良かったら読んで下さい

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― 新着の感想 ―
[良い点] 更新お疲れ様です、作品楽しんで読んでます。 [気になる点] 物産が気になるものがあったので、早速注文してみます
[良い点] 楽しく読んでいます [一言] 更新ご苦労さまです
[一言] ステマ!ステマなのか!でも、この作品好きな人はとりあえず調べてしまう気がするw
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