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第三十話(上)

 目の前には見上げるほどの巨大な建物が建てられている。

 白を基調とし澄み渡るような青の屋根を持つその建物は、天使と思われる美しい彫刻が随所に施されており窓には鮮やかなステンドグラスが貼られている。

 建物の天辺には巨大な十字。

 人気は無く、どこか清浄な気分にさせられる。

 俺達がやってきたのは典型的な教会と呼ばれる場所だった。


「さぁ、着きましたよ! ここが聖堂教会フローレシア支部の総本山、ペレーナ大聖堂ですね!」


 ペレーナ大聖堂。

 この荘厳で威風堂々とした建物。

 見るものに感動と衝撃を与え、本来ならと畏敬と共に見上げるだろうその聖堂。

 だが、しかしこの建物は俺が建てたものだった。


「そういや俺が立て直したんだっけな。その前はかなりオンボロだったのを覚えているよ」


 ぶっちゃけ超見慣れている。

 意外と複雑な構造だったのでいろいろと苦労したのを覚えているからだ。

 そもそもこの建物になる前は倉庫を改造した貧しさあふれる形ばかりの聖堂だったのだ。

 そう思うと俺が行った仕事もなかなか悪くは無いかもしれない。

 よく知らない宗教を信仰する人達とはいえ、流石にあのオンボロ倉庫で礼拝させるのは可哀想だったからだ。


「フローレシアもお金を支援しているのですけど基本的に神父達の懐に入っていきますからね。聖堂の改修などに使うお金は1エーンも無いのです!」

「威張って言うことじゃないと思うけどな……」


 改築するべきではなかった。

 フローレシアは腐りに腐っている。

 なんで聖職者がそこまで気合の入った横領をしているんだよ。

 むしろ神の威光――引いては自分達の影響力を拡大する為に必要な聖堂の建築費。それすら懐に入れるなんて呆れを通り越していっそ清々しい。


「フローレシアの国民なら当然です!」


 誇らしげに語るティアさん。

 えっへんと胸を張っているがさほど豊かではない為残念感が漂う。

 もちろん指摘はしない。

 俺はまだ死ぬわけにはいかないからだ。


「でもなんでわざわざこっちから出向いたの? こういうのって普通、こっちが呼びつけるんじゃないの?」

「はい。直接行ったほうがインパクトあるかと思いまして。それに、こそこそ動き回られる様な事があっても面倒ですしね」

「そう。よくわからないけど、そうなのか」


 この場にはティアを筆頭に俺と宰相ちゃん、そしてエリ先輩が居る。

 お供の兵士も数人は居るがここに来るために乗って来た馬車の付近で暇そうにしているだけで付いては来ない。

 一国の姫がわざわざ伺うのだ。普通なら盛大なパレードの如き仰々しさで向かうのだがここはフローレシア。フットワークとティアさんの気持ちが何よりも優先される。

 それに、これだけの戦力があれば万が一があっても大丈夫だろうしね。


「フローレシアの重鎮は皆強力な力を持ってます。直接赴くというのはそれだけで威圧行動になります、です」

「あと、呼びつけても忘れたりして来ないってのもあるんだよカタリちん!」

「なるほどねー」


「着きました、です」


 入り口の門を越えて、広々とした庭を横切る。

 遠目に見渡すが誰かが居る様子は無い。

 時間は昼過ぎ。

 朝の礼拝や昼の懺悔も終わり今は小休止の時間といった所なのだろうか?

 どうやら皆出払っているらしい。


「こんにちはー! どなたかいらっしゃいますかー?」


 重厚な門を開ける。

 魔法が掛かっているのか、予想以上に軽い力で開くその隙間からティアが大声で人を呼ぶ。

 中は礼拝堂になっているらしく薄暗い奥に美しい彫刻と、礼拝用の長椅子が並んでいるのが見えた。


「「「はーいっ!」」」


 礼拝堂に反響するティアの声。

 その元気で幼い返答はすぐに帰ってきた。


「あ、ちびっ子だ」

「「「姫様だー!」」」


 礼拝堂の奥よりワラワラと駆けてきたのは見た目幼稚園児から小学生低学年位までのちびっ子達だった。種族もエルフからドワーフ、獣人族にもちろん人族と様々だ。

 だが共通するのは皆この国の住民らしからぬキラキラとした無邪気な笑顔をしており、とても幸せそうである事。

 確か聖堂教会は孤児院の運営も行っており親を失ったり捨てられた子の面倒も見ていると聞くが……。

 なるほど、フローレシアの住民と言えど子供の頃はまだ毒されていないらしい。


「皆さんこんにちは。姫ですよ、崇め讃えてください!」

「「「ははぁーーー!!」」」

「ふふふん!」

「何やってんだよ……」


 バババーっと笑いながら仰々しいお辞儀をするちびっこ達。

 何やらお山の大将を気取っている痛い子ティアさんをため息混じりに見つめる。

 いや……精神年齢すごい近いぞ。本当何しにきたんだよ。


 このままではちびっこ達と延々遊ぶことになるだろう。

 適当な年長さんを見つけて大人の人を連れてきてもらおうとした俺だが、ふと服の裾が引っ張られる感触に気がつく。

 クイクイっと控えめに引っぱられるその先に居たのは、ぺたんとたれた犬耳が特徴的な小さな女の子だ。


「…………」

「うん? どうしたのかなー?」

「えとえと、お兄ちゃんは誰さんなのですか?」


 舌っ足らずな声で尋ねてくる。

 なるほど、確かに彼らは俺の事を知らなくても不思議はない。

 俺はその小さな女の子と視線を合わせるように屈むと、ニッコリと笑いその頭をポンポンと撫でながらあやすように答えてあげる。


「お兄ちゃんはね、勇者様かな?」


 変化は劇的だった。

 頭を撫でられながらくすぐったそうに目を細めていた少女は、俺の言葉を聞くや否やそのクリクリとした目をこれでもかと見開き、ぱぁっと笑顔を見せる。

 そして――。


「わぁあああ!!」」


 と盛大に叫んだ。


「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉおおお!!!」」」

「うをっ! どうしたんだちびっ子!?」


 その言葉に呼応するように一緒になって叫ぶ他のちびっ子達。

 俺も突然の変化に戸惑う。


「勇者様が来たぞぉぉォォ!」


 どうやら先ほどのやりとりは皆に聞こえていたらしい。

 俺が勇者であると知った途端、ターゲットを変えた小さなハンター達は一斉に俺に群がってくる。


「勇者様だー!」

「すごいー!」

「かっこいいー!」

「わっ、お、おう。落ち着け落ち着け……」


 もみくちゃにされる俺。

 皆綺麗な瞳をしてやがる。

 今までフローレシアで育て上げてきた猜疑心や強迫観念が一切合切流され清められる様だ。

 俺は感動を隠せない。この胸を占める暖かい感情を誰かに知って欲しかった。


「なんてことだ。ティア……」

「どうしたんですか、カタリ様?」

「子供っていいな!」


 子供特有のパワフルさにもみくちゃにされながら、その純粋な心に触れ浄化される。

 今日は来てよかった、神はいたんだ。救いはあったんだ。

 ……だが、世の中には救いの無い人もいる。

 大人になるって悲しい事らしい。

 そう……ティアさん達だ。


「カタリちん。噂は耳にしていたけど、やっぱりそういう趣味はエリ先輩感心しないな!」

「カタリ様はもう取り返しの付かない所まで来ていますからね!」

「勇者様は子供好き……です?」


「ちげーよっ! 皆俺のカリスマに群がってるんだよ!」


 ティアとエリ先輩が一歩距離を取る。宰相ちゃんはなぜか一歩距離を縮める。

 もうなんていうか、この娘達は救えない。心が汚れきっている。

 唯一大丈夫そうな宰相ちゃんではあるが、目が狩人のそれになっていることから推して知るべしと言った所だ。

 きっと俺がロリコンであると勝手に判断して「チャンスだ!」とでも思っているのだろう。

 俺はロリコンではない、きっと、たぶん、そうだ。


「カタリ様ってば冗談がお上手ですね!」

「勇者様はかっこいい、です」

「お山の大将なんだねカタリちん!」

「そう、そうなんだだよ! これだよ! 俺は勇者なんだよ! 忘れてた!」


 なんだかどんどんテンション上がってくる。

 これこそが俺が求めていた勇者だ。

 こうやって皆からもてはやされ、歓迎され、敬われる存在。そして苦難に立ち向かい、罪なき人々を助け悪を挫くのが勇者なんだ!


「よーっし! 楽しくなってきた! 皆、勇者様を崇め讃えよ!」

「「「ははぁーっ!!!」」」

「わははははは!」


 周りにまとわりつくちびっこ達をゴキゲンでナデナデしてやる。

 いやー、なんか今日は来てよかった。

 普段経験する事の無い無垢な歓迎に俺も幸せな気持ちになる。

 なんだかあまりにも楽しすぎて本当の目的を忘れそうになる。

 ……ってか、本当の目的ってなんだっけ?


「あれですよ、コネ作りの為のお世辞ですよ? あんまり本気にされるのもどうかと思いますが……」

「どう考えても違うと思う!」


「勇者様ー! 魔法使ってー!」


 犬耳のちびっこが俺の足にぎゅーっと抱きつきながらキラキラした眼差しを向けてくる。

 ……眩しい。これは魔法を使わなければいけないだろう。

 と言うか使いたい。おもいっきり使って賞賛を一身に浴びたい。


「うんうん、使う使う! よーっし見てろよ!」


 となれば後は有言実行である。

 すぐさま魔法を行使して俺の偉大さをこのちびっこ達に知らしめるのだ。

 さぁ、という訳で相棒頼むぜ。


『お任せー!』


 魔力の本流が俺を中心に巻き起こる。

 薄く張られたそれはちびっこ達に害を与えぬよう、地面を通じて近くにある机へ向かう。

 漏れだした弱い魔力が風となりちびっこ達の髪を揺らす。

 きゃーきゃーと楽しそうに風を受けながら期待の視線を変化する机に向けるちびっ子達。

 だが……。


「「「ぎゃあーーー!!」」」

「うぉ!!」


 出来上がったのは相変わらずの悪魔像だった。

 ちびっこ達が一斉にギャン泣きする。

 蜘蛛の子を散らすようにちびっこ達が逃げて行く中で、俺は気まずさを感じながらチラリとティアの方に向き直る。


「あっ! むー! またそんなの作って!!」

「これはまた何時にもましてオドオドろしい像だね」

「すごい、です」


 現れたのはまたもや悪魔像。

 だが特徴的なのはその様相だ。巨大な棍棒の様な物を持っており額から伸びる2本の角が特徴的。

 そして、まるで生きとし生けるもの全てを憎むかの様なその表情。

 今にも動き出さんその有り様はまさしく悪魔だ。

 けど……。


「あれ……? これ、どこかで」


 少々気になる点がある。

 この悪魔……どこかで見た記憶があるのだ。

 ……はて、どこだっただろうか?

 俺が首をかしげて悩んでいる様子を見たのか、先ほどまでニヤニヤと悪い笑みを浮かべていたエリ先輩が不思議そうに尋ねて来る。


「ん? カタリちん、どうかしたのかな?」

「……いや、なんでもないよエリ先輩」

「と言うか、カタリ様? 宗教施設なんですから、あんまりこう言うのボコボコ付け加えられると怒られますよ。一応ここの司教はお金の力で掌握しているとは言え、いつ本部である聖堂教会から文句が言われるか分かったものではないのですから……」


 確かにあまり良くはないか。

 ティアの言葉を真摯に受け止める。


「ああ、いや、そうだよね。ごめん、ちょっとどうにかならないか相棒に聞いてみる」


 なぁ、相棒……。

『やだー!』

 我儘ちゃんめ!


 だが相棒の答えは同じだった。

 普段から聞き分けが良いはずの相棒ではあるが、一定の事柄に関しては決して主張を曲げようとしない。

 それが何を示しているのかわからないが、何らかの目的があることが確実だ。

 だが、今回に関しては少々相棒――彼女の主張を受け入れるわけにはいかない。

 いろいろな所に迷惑がかかるし、何よりちびっこ達がギャン泣きして可哀想だ。


 よって、俺が無理やり回収する事にする。

 別に相棒の力を借りなくてもある程度の事は行えるのだ。


「相棒が頑なに言うことを聞かないからもう俺が代わりに回収するよ」


 魔力を右腕に込めて、創られた悪魔像にそっと触れる。

 後は魔力を流しこんでこのまま元の椅子に戻せば仕事は完了だ。

 また平和な日々と純粋無垢なちびっこ達が戻ってくる。

 そう思った。


 ――だが、その瞬間。



『だめぇぇぇぇ!!!!』



「「「っ!?」」」」


 耳をつんざく絶叫が響く。

 音ではなく心に響くようなそれだ。

 今までの俺だけが聞こえている相棒の声ではない。

 明らかにそれは皆に聞こえていた。

 その証拠にティア達はまるで信じられないと言った表情で目を見開いており、自らが聞いたその言葉が嘘ではない事をお互い確認しあっている。


「……ティアちん?」

「ええ、確かに。聞こえました。でもどういう事でしょうか……」

「魔力による発声です。ただ、初めて聞きました。不思議、です」


 突然の出来事から復帰した俺は慌てて相棒に声をかける。

 彼女がどの様な意図をもってそれを行ったのか問う必要があった。

 相棒? おい、相棒?


「ヘソ曲げられた……」

「ヘソ曲げられたって……それでは困るのですが」

「どうする、です?」


 宰相ちゃんが俺の表情を覗きこむ様に問うてくる。

 むむむ、はたしてどの様にしたものか。

 このままにしておくのも問題だし、かといってこれを移動させるとなると多分相棒が激怒する事になる。

「困ったなー」、そう呟こうとした瞬間。


「やぁやぁやぁ。気にしなくていいよーっ! そんなの些細な問題だよね!」


 闖入者は突然だった。

 底抜けに明るい声のその人物はもちろん俺達の誰でもない。

 視線をそちら……礼拝堂の奥へと向ける。


 ――それは、一言で表すならば「道化師」だった。

 白に塗りたくられた顔面にはハートやら星やらが描かれておりまるでサーカスから抜け出してきたようだ。

 白の薄汚れた貫頭衣には何やら落書きがされていたり不思議な人形やらぬいぐるみが縫い付けられており、一種の不気味さを感じさせる。

 貫頭衣とは違って唯一手の加えられていない司祭帽でようやく彼が聖職者であると分かる位だ。

 その不思議な人物は先ほど散り散りになったちびっこ達をまとわりつかせながら悠々と歩いてくる。


「しかし! 立派な像ですね! これは……ん? 何で出来てるのかな?」


 まるでなんの事はないと言った様子でコンコンと悪魔像を叩きながらニコニコと語る道化師……。いや、顔面に施された化粧から本当に笑っているかは読み取れない。

 もう見るからに怪しそうな人物ではあるが、フローレシアに住む聖職者だ。

 基本的に一般的な常識で考えると痛い目を見る。

 きっとこれがこの国の平均的な神父なのだろう。


「もしかして貴方が神父さん? なんだか奇抜な格好しているな――」


 言葉を交わそうと一歩を踏み出す。

 だが、その歩みは突如目の前にだされた手によって遮られる。


「……エリ先輩?」


 その手の主はエリ先輩だ。

 相対する俺達の間に割って入るように入り込み、静かに佇む。

 横目でみた彼女は鋭い視線をその道化師に向けている。

 普段見ることはない……そう、彼女が本気で獲物を狩る時のそれだ。

 空気が重い。

 ピリッっとした雰囲気が礼拝堂を支配し、剣呑な空気が流れる。

 感受性の高い子供達が困惑の表情を見せ、次第に不安が広がる。


「まさか、このような場所でお会いするとは思いませんでした……」


 底冷えする様な空気の中。

 静寂を破ったのはティアだ。

 彼女は苦々しい表情を隠しもせずにその道化師を睨みつけている。

 対する男はこの国の姫の視線にも一向に堪えること無く、相変わらず感情の読めない笑みで大げさに腕を広げ答える。


「そうそうそう! そうですね姫様! ワタシもまさかフローレシアのトップがやってくるとは思いもしなかった! 本日は誠に良き日であります!」


 ウンウンと頷きながら、恐らくは本人しか分からないであろう納得をするその道化師。


「おっと! もしかして作法がダメ!? いやいやいや、それは失礼しました! ワタシこう見えて田舎出なので、その様な事てーんで知らないのですよ!」


 パンッと大きく手を叩く道化師、その瞬間――張り詰めていた空気が霧散する。

 恐らくは目の前の男が何かをしたのだ。

 だが、魔術の発動は感じられなかった。

 静かに、全員が戦闘体勢を取る。

 だが、そんな一触即発の事態思われたそれも、空気が変わったせいかいつもの調子を取り戻した者達によって静められる。

 それは先ほどまで目の前の道化師にまとわりついていたちびっ子達だ。


「プッタ様ー!」

「遊んでー!」

「高い高いしてー!」


「おおう!? おう、おう! 仕方のない子羊ちゃん達ですね! そうら!!」


 本人達は気がつかないが、緊張した空気が消え去ったのを本能的に理解したのだろう。

 我先にとその道化師へと群がり、一緒に遊んでくれるようにせがむ。

 対する男もまんざらではない様子で、ニコニコと――表情の読めない顔で子供達の要望通り遊びだす。

 相変わらず大げさな態度で子供も達と戯れるその男。

 ティアは小さく深呼吸し、何らかの覚悟を決めると凛とした声で言葉を紡ぐ。


「ごきげんよう、プッタネスカ大司教。貴方の様な偉大な御方自らお出迎えとは。これも神のお導き……でしょうか?」


「…………?? あっハッハッハッハッは!!! わハハハははあ! ヒィヒィひぃ!」


 ティアの言葉の何が琴線に触れたのだろうか?

 大きく腹を抱え爆笑する神父。

 何が何やらわかっていない様子の子供達も、その年頃特有の無邪気さで釣られて笑いだす。

おそらく本人だけしか分からない理由で盛大に笑い転げた神父は、やがて前かがみになっていた姿勢をその顔と共にを上げ、爛々とした視線をこちらに向ける。


「そうだねー! 全ては神のお導きだね!」


「――それが聖堂教会認定十聖者の一人だとしても?」


 屈託のない、まるで彼にじゃれつく子供達の様な声色で――。

「もちろん!」……と、その男は不気味に嗤った。

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