さよなら世界さよなら地球
赤 い 月 が つ い に 落 ち て く る
い
月 蒼い空から落ちてくる星屑を 人形に似ている僕の身体は
が せっせといくつも拾い集めて 毒の花弁を全身に浴びせて 赤
つ ガラスケースに飾れば綺麗だ 滅びと瓦解の踊りを踊ろう い
い まるで人生の中でたまに見る 崩れた脳味噌を圧縮すれば 月
に 美しく強靭な一瞬に似ている 伝えられない会話の完成だ が
落 ○ つ
ち 銀を放つ狐のいたずらを笑え 永遠の国のおとぎばなしで い
て 掠奪の果てに見えた精神の穴 凍結された地獄絵図を放つ に
く 千里眼の愛より汚いものなど 古い戦争の傷跡を残した星 落
る 宿命を孕んでありゃしません 救えない物語こそ天の使者 ち
いっそのこと介錯を願います さよなら世界さよなら地球 て
く
赤 い 月 が つ い に 落 ち て く る