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俺と三人と不良教師対策会議(笑)

難産であった。

相変わらず酷い出来である。


べ、べべべべ別に気に入らなければ見なければいいじゃない!

あ、これ活動報告で書いた事反故にしてるじゃん……。orz

「……で、今回、ここに全員が集まる事になった理由は分かってんだろうな?」


 重い雰囲気の中口火を切ったのは、金髪を頭の後ろで一纏めにした―――俗に言うポニーテールである―――、少しキツイ眼つきをした碧眼の少女であった。


「勿論分かってるわよ。―――先輩を狙う女について…よね?」


 それにすぐさま反応し返答したのは肩まで伸ばした綺麗な黒髪を持ち、口元に黒子のある…まさに大和撫子と言う言葉が似合う少女であった。


「フフフッ勿論分かるさ。昨日君がメールで教えてくれたからね。

 全く、十夜を狙うなんて見る目があるよね……。

 ―――あぁ、でも許せないな…僕の十夜を狙うなんて……」


 更にもう一人、長めの茶髪を背中に下ろし何故か男子の制服を着た―――性別はれっきとした女子である―――、小柄な少女がそう答えた。


 この三人には二つ共通点がある。


 一つ目は、彼女ら三人が性別に関係なく、すれ違えば誰もが振り返るであろう美少女であると言う事である。


 そして二つ目は―――




 ―――その三人が三人とも、ある一人(・・)の男子に恋をしている、と言う事だ。




 その三人の美少女に好意を寄せられているリア充野rゲフンゲフン、幸運な男はと言うと―――


「あの…皆さん? 何だか目が怖いのですが……と言うか空気が重すぎて死にそうなんですが」


 ―――思いっきりヘタレていた。


 ……まぁそれも仕方のない事ではあるのだが。

 良く考えてみて欲しい。一つの部屋に凄まじい美少女が三人集まり、その全員が目に光が無く、全員が冷たい声色で話し、寒気を覚えるようなオーラを発しているのだ。……十夜も最後の方は誰も聞こえない程の小声でしか言えていない。




 ◆




「あの…皆さん? 何だか目が怖いのですが……と言うか空気が重すぎて死にそうなんですが」


 どうも、瀬川十夜です。

 ……突然ですが瀕死状態です。心が。


 現在俺達四人は予定通りに相談する為、授業が終わった後部室に集まった訳なんだが……皆怖い。

 雫が何故か両手を顔の前で組んだ状態―――俗に言うゲン〇ウポーズ―――で、無駄に威圧感を出しながら皆に問いかけ、美咲ちゃんが光の無い目で冷たいオーラを撒き散らし、頼みの綱の(冷静さ的な意味で)聡里も目に光が無く、下手をすれば美咲ちゃん異常の冷たいオーラを身に纏いだす。


 これがもう少し普通の女の子達であればまだマシだったのかもしれない。

 しかし、この三人が全員度の超えた美少女である事も相まって精神的ダメージが半端ないのだ。


「なぁ兄貴、兄貴はさ、神崎奈々の事どう思ってるんだ?……まさか好きだとか言わねぇよなァ!?」


 ちょっ!? 自分で言って勝手にヒートアップするんじゃない!!


「先輩…私を捨てるんですか……?」


 いやいやいやいや何言ってんの美咲ちゃん!? ……あとできればその光の無い目で見つめるのは止めて頂きたい。(わたくし)めの精神が悲鳴を上げております(ゆえ)


「十夜は僕のモノ十夜は僕のモノ十夜は僕のモノ十夜は(ry」


 もう止めて! 私のライフはもうゼロよ!!


「「「で、どうなん だよ/ですか/だい!?」」」


 え…


 えっと……


 その………あの、


「い、い…いやまぁ…嫌いではないけど……


 (ッチ!)(…ギリッ)(ブツブツブツブツ)


 ……あ、べ、別に好きって程じゃないぞ!?そもそも俺とあの人との関わりって言ったら、担任教師と生徒って言うのと偶に仕事を手伝う事ぐらいだし……」


 あ、危ない…『嫌いでは無い』って言ったら恐ろしい反応が返ってきた……。

 何が危ないって雰囲気とか雫の目とか美咲ちゃんの目とか聡里の目とかが危ない。……本当に怖い。


「と言うかこの集まりは神崎先生を何とかするって集まりじゃ無かったのか!?」


 本題と外れてるだろ!?


「とりあえず、兄貴は別にあいつの事が好きって訳じゃあ無いんだな?

 …なら良かった。もし兄貴があいつを好きだなんて言ったら……クククッ」


「ウフフ…ウフフフフ……」


「ブツブツブツブツブツブツ……」


 なにそれこわい。

 ……あといい加減に聡里はこっちに帰ってきなさい。

 さっきから何回『僕の十夜』って言ってんだおい。

 俺はまだお前のモノになった覚えは無いぞ……。


「―――へぇ? じゃあ僕のモノになる気はあるんだね? 十夜……」


「えっ」


 えっ


 …えっ、え……?


「フフッまぁ明日のデートでいっぱいイチャチャしたら良い事だけど♪」


 それをこの面子が揃ってる前で言うんですか聡里さん!?


「兄貴…今夜覚えてろよ……?」


「先輩…明後日のデート楽しみですねぇ……?」


 ……勘弁して下さい。




 〇




 結果、最終的に出た結論はこうである。


・普段はクラスが一緒の聡里が十夜と一緒にいる。


・どうしても聡里が十夜の傍にいられない時(病欠等)は……仕方ない、諦めよう。(おいィ!?)


・もし相手が強引に事を進めようとした場合は、美咲の親戚一同の力を借りる。


 ……突っ込み所が満載だね。


 とりあえず解説しよう。


 1つ目はまだ良い。

 正直言って殆ど今までとは変わらないが、今思えば神崎先生が俺に手伝いを頼んで来るのはいつも聡里が傍にいない時だった。

 聡里が今まで以上に傍にいるようになれば先生も中々声を掛けにくくなるだろう。多分。……流石に楽観的過ぎるか?

 もしもその状態でも神崎先生が手伝いを頼んできた場合は、聡里が一緒に着いて来て先生の“お礼”を阻止する。


 おい2つ目ェ……。

 いやまぁ仕方ないんだけどな。雫と美咲ちゃんは学年が違うし……。

 一応聡里が傍にいない時は雫と美咲ちゃんの二人が急行するらしい。

 勿論授業の教室移動等があるから昼休みぐらいしか無理だけど。



 そして問題は3つ目だ。

 これを説明するにはまず、美咲ちゃんの親戚について話す必要がある。


 美咲ちゃんの親戚は…ストレートに言うとヤクザである。

 しかも所謂極道という奴で、その筋では有名な組合なんだとか。

 その収入源はまぁ…犯罪による物ではあったらしいが……。


 しかし最近はその活動内容が大きく変わって来たらしく、昔から築き上げた人脈や情報網を使う事によって、犯罪は犯罪でも“外道”と言えるような事を仕出かす連中を調べて警察にその情報を渡すといったような事を始めているらしい。

 この活動によって警察から謝礼金を得、本来の活動に対して警察からもある程度の黙認という形を取られているんだとか。

 勿論その“本来の活動”である物にも裏があり、その主な活動である賭博の為に集まる裏社会の人間達から得られる情報を纏め、その一部を渡すという様な事をしているらしい。



 この協力関係によって各勢力が得られる利益を上げるとこういう風になる。


・警察

 犯罪者(或いは犯罪者“達”)が大きな犯罪を起こす事を事前に察知できる可能性が高まり、犯罪抑止にも高い貢献を得られる。


・美咲ちゃんの親戚連中……組合名は「轟組(とどろきぐみ)」というが。

 警察によるある程度の保護を得られる為、その活動も今までより圧倒的に安全性が上がっているらしい。(……まぁそれは轟組組だけの話で、そのライバル組合や他の連中はかなり拙い状態に追い込まれたらしいが)


・賭博等に集まる裏社会の連中

 轟組の活動が警察によって黙認されている為、轟組のする活動ヘの参加であれば逮捕される危険が無い。更に度の過ぎた犯罪者の逮捕、及び大きな犯罪の事前阻止に情報提供等で協力した場合、警察から轟組を通して“情報料”が支払われる。



 この協力関係を築く事が出来てからは実際に大きな犯罪の阻止及び検挙率が大幅に上がっているとの事で、最初にあった世間からの反対も少しずつ抑えられているようだ。


 え、何でそんなに詳しいのかって?

 …いや、轟組の組長さんとは知り合いで……。


 ……とにかく、そんな感じで組合自体にもかなりの力があって更には警察との繋がりがある美咲ちゃんの親戚連中に協力して貰えれば、幾ら最強の名を欲しいままにした不良集団のリーダーをやっていたとしても抑える事は容易だろう。……過剰戦力な気がするが。


 協力してくれるかどうかについては問題ない。

 あそこの組長には、昔『何か困った事があれば言えば良いぞ! ガハハハハ!!』って言われたからな。

 ……それにあの人身内にはかなり甘いし。(俺が言えた事ではないけど)




 しかしまぁ…神崎先生とは一度、ここにいる全員で面と向かって話しあうべきだと思うんだけどなぁ……。あれだ、『腹を割って話そう』って奴。



……


………


あれ、時間かけた割に対策が対策(笑)としか言えないようなお粗末過ぎる物なんですが……。

俺こんなので大丈夫なんだろうか?

これが…急展開って奴か……!

読者さん私を見捨てないで!!


本当に無駄に設定を出し過ぎだよね。

絶対全部は活かしきれないよこれ……。


まぁ『身から出た錆』とか言われないよう頑張りますけどね!

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