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俺と妹の昼休み

この作品は作者の妄想をグダグダ書き連ねていくだけの作品であーる。

気に入らん事がある奴は大人しく戻るを押すのDA!。


〇→場面の移り変わり

◆→視点変化

 午前中の授業が終わって昼休みである。

 昼食は購買で買う事もあるけど基本俺が作った弁当だ。

 雫にも俺が作った弁当を持たせている。


「さて、それじゃあ食べますかね」


 登校する時全力疾走したのもあって余計に腹が減ったぜ。


「あ、十夜。僕も一緒に食べていいかな?」


「ん?聡里か。勿論良いぞ」


 こいつの名前は明石(あかし)聡里(さとり)同じクラスだ。

 俺の友人で僕っ娘、背中の後ろまで伸ばした綺麗な茶髪をしている。

 感情をあまり表情に出さないし、本人も一歩引いたように人と接するせいかあまり人との付き合いをしない奴だ。

 しかも何故か女なのに男の制服を着ているという変な奴だ。


 ―――普通女子は可愛いって人気なウチの制服を着るんだが、どうしてこいつは男子の制服を着てるんだろうか?もしかして実は男の娘だったとか?


 ……いや、こいつ自身が女だって言ってたしな。


「……何か失礼な事考えてない?」


「滅相もない。俺がそんな事を考えると思うか?」


「思う。……具体的には僕の服装とか性別とか」


 即答ですか。


「まぁとりあえず弁当を食べようじゃないか」


「誤魔化したね……まぁいいや、さっさと食べよう。僕は購買で買ったパンだけど」


「俺の作った卵焼き食うか?」


「貰えるなら貰うよ……(パクッ)ん、相変わらず良い腕してるね」


「日々の努力の積み重ねだな」


「それと愛情かい?」


「ああ……勿論だ。元々妹のために作ったついでだからな。美味しくできるよう努力するに決まっているじゃないか」


「(相変わらず妬けるね……もう)まぁその”妹さんへ”の愛情籠った美味しい卵焼きを分けてもらってるんだ、さっき失礼な事を考えていた事は帳消しにしてあげるよ。」


 忘れてなかったのか……しかも何か嫌みったらしい言い方をするのは何故だ……


「というか俺が失礼なことを考えていたってのは確定なのか?」


「そうだよ。君の考えている事は分かるんだ。僕に対する事限定でね?(最も……僕を”女”として意識していないって事も分かっちゃうんだけどね……絶対女として意識させてやる……フフッ)」


 うお!何だ!?何か背中にゾクッと来たぞ!!


「……流石、名前が”さとり”なだけあるな」


「君が僕について考える事だけだって言ったでしょ?それに人間の考えが全部読めても楽しくないと思うんだけど」


「確かにそれはそうだな……ってか俺の考えてる事を読むのは楽しいのか」


「”僕について考えている事”だってさっきから何度も言ってるじゃないか。”僕の能力”と言うより”乙女の能力”だよ、あと楽しいね」


「乙女の能力ねぇ……男の制服着てる奴が言う事か?」


「だってスカートも可愛いとは思うけど、あれってスースーするじゃないか。階段降りるときの下から来る男子の視線が煩わしいし、座る時も一々スカートを気にしてすわるのも面倒だしね」


「ふーん(そんな理由かよ)……まぁ別に似合ってるしいいか……ごちそうさんっと」


「会話の締めを”似合ってるから”で済ますなんて……御馳走さまっと」


「何でもいいだろ実際似合ってるし、ボーイッシュって奴?」


「はぁ……もう良いよ……卵焼きありがとね。時間も迫ってるし、僕は自分の席に戻るよ」


「お、もうそんな時間か。楽しい時間はあっという間だな」


「た、楽しいだなんて……フフッやっぱり君は天然ジゴロってやつだね(ボソッ)」


「ん、何か言ったか?」


「何にも言って無いよ~」スタスタ



 こうして昼休みは過ぎて行くのだった……



 ◆



 さーてやっと退屈な授業が終わったぜ。

 早く兄貴が作った弁当たべよーっと。


「あら雫ちゃん。授業じゃ死んだように寝てたのに、終わった途端に起きるなんて流石ね?」


 あ?誰だ……ってあたしを”雫ちゃん”何て呼ぶのはあいつしかいねーか


「美咲か。お前も一緒に食うか?兄貴の作った弁当はやらねーけどな!」


「もう、一口くらいくれたっていいじゃない。いつも美味しそうに食べるんだから味が気になるのよ」


「そんなこと言ったって本当は兄貴の作った料理を食いたいだけだろうが!?これは兄貴があたしの為に作った弁当なんだから絶対やらねーぞ!!」


「(もう……十夜先輩の作った料理を毎日食べられるなんて羨ましいわね)……分かったわ。今回は諦めますよーだ」


 ふん、どうせ明日も欲しがるくせに……兄貴はあたしのだ……あにきぃ、あにきの愛情が詰まった弁当おいしいよぉ……えへへぇ……。


「(凄い良い笑顔しちゃって……また十夜先輩の事考えてるのね。いつもこんな笑顔をしてたらもっとすぐ受け入れてもらえたでしょうに。元々可愛い顔してるしスタイルもいいから羨ましいわぁ……ま、最初は十夜先輩目的で近づいたけど、彼女自身とは良い友達になれたし何よりこんな可愛い笑顔が見れるんだから役得って奴ね……うふふ)」


 うお!何か背中にゾクッてきたぞ!?何だってんだ……って


「あ……弁当食べ終わっちゃった……」


「別に家に帰れば先輩の作った料理を食べられるんでしょう?そんなに残念に思う事無いと思うけど」


「家で作ってくれる料理からも感じられるけど、弁当にはまた一段と兄貴の愛情が感じられるんだよ!」


「そ……そうなの……(また凄いブラコン度合いを見せてくれるわね……)」


 兄貴はあたしの為にトレーニングの後で疲れた体に鞭うっていつも美味しいごはんを作ってくれるんだ。

 朝ごはんだけでも手間が掛るのに、弁当も作ってくれるなんてやっぱり兄貴は優しいんだ!

 弁当を作らずに購買で買って食べるっていう手もあるのに、兄貴は自分から弁当も作るって言ってくれたんだ。


 兄貴……好きだよ。

 まだこの気持ちが兄妹としてか異性としてかは分からないけど……きっといつか答えを出して見せる。

 だから……その時まで待っていてくれよ……。



 キーンコーンカーンコーン



「雫ちゃん?チャイム鳴ったし早くお弁当片付けなさいよ?私も席に着くから」


「わ、分かってるよ!」



 ちくしょう……良い感じで終われると思ったのに……。





――――余談だが、十夜と雫の背中にゾクッと来たのは全く同じタイミングだったりする。


どううでもいい事ですが、感想受付の制限をなくしました。

ユーザーでは無い方も感想を書く事ができます。


そういえば人物設定とか書くべきなのだろうか?

……まぁまだそんなに話数も無いしいらないか。


あ、一話のタイトルを修正しました。

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