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俺と雫の挙動不審

何とか一週間以内に更新できた。

しかし更新速度が安定しない。

そろそろ不定期更新タグを付けるべきだろうか?


ついでに文も安t(ry

 突然だが…何だか雫の様子がおかしい。

 昨日部屋に逃げて行ってから、雫は一度も下に降りて来なかった。

 風呂が沸いた時、俺が風呂に上がった後と声を掛けたんだが…結局一度も反応が無かった。

 結局風呂にもは入らずに寝てしまったらしい。足音もしなかったし。


 風呂に入らなかったのは別にいい。

 どうせ朝のトレーニングが終わったとにシャワーを浴びるし、それで済ませるのもありだと思う。

 それ以上に驚いたのは……


「あいつ、俺と一緒に寝ようとしなかったな……」


 別に寂しかったわけではない。

 あいつには『毎日一緒に寝るのはNG』的な事を言ったし、その通りになったと言えばそうなんだが……。あいつは諦めていた様には見えなかったし、俺が寝ている間に忍び込んでくるのだろうと思っていたんだがな……。


 まぁここで終わっていれば、俺も多少の疑問を感じてもそれだけで済ましたんだろう。

 実際に、俺はその後深く考えずに寝たしな。



 本気でおかしいと思ったのは翌日になってからだ。


「雫、おはよう」


 最近になって自分で起きられるようになってきた雫に朝の挨拶。


「………………」 


 最初に言った通り、雫の様子がおかしい。

 今までなら、俺が声を掛ければ直ぐに反応を返してくる所を、今日にいたっては耳にも入っていないっぽい。どうやら考え事をしてるっぽいんだが……。

 何やら結構複雑な問題の様だ。雫の表情はとても困った表情をしているし。


「おい雫、何か困った事でもあるのか? 相談位なら乗るぞ?」


「……え? あぁ、兄貴おはよう。……うむむ…どうすっかなぁ……」


 俺の話が全く頭に入っていない様だ。……これはダメっぽいな。

 悩んでいる内容については、昨日言っていた『言いたいけど駄目』って奴についてだろう。

 俺が無理に問い詰めたとしても話はしないだろう。寧ろ変に臍を曲げられても困るし……。


「ハァ…雫、俺は朝トレ行くけどお前はどうするんだ? 今日も行くだろ?」


「うーん…本当にあれだったらあたしが乱入して……」


 聞いて無い……


「おい雫!」


 少し大きめな声で呼ぶ。……これでも反応しなかったら置いて行こう。


「うわ!? ……何だよ兄貴、驚かせないでくれよ」


「お前が全然反応しないからだろ……で、今日もお前は朝トレ一緒に行くのか?」


 俺としてはどっちでも良かったりする。

 かなり早い時間帯からやってるから強制なんて出来ないし、雫自身の意思で決める事だろうからな。


「あー…そっか、どうすっかなー。……今日はちょっと考えたい事があるからあたしは行かない」


「あいよ、了解。……俺に相談できない事なのか?」


 相談出来る事なら力になりたいんだけどな……。


「今は無理。……でも兄貴に関わる事だし、すぐに分かると思う」


 ……何それ不安。


「いやいやいやいや、俺に関わる事なら俺にも言おうぜ!? お前がそこまで悩む事なら絶対碌な事じゃないだろ!?」


「うっせー! 兄貴には言えないって昨日言っただろ! ……あたしだって言いたいけど、言えないんだよ。言ったらあたしの成績がヤバいし」(ボソッ)


 なんか後半小さい声でアホな事を言った気がする……。


「……しゃーない、じゃあ俺は行ってくるけど、お前昨日風呂入って無いだろ。俺が帰ってくるまでにシャワー浴びとけよ? んじゃ、行ってきます」


「……ん、分かった。行ってらっしゃーい」


 はぁ、俺に関わる事ってなんだろうか。……あまり良い予感がしないんだが。




 〇




「ただいまー」


 朝トレ終了。やはり慣れているせいか昔ほど苦労せず、早く終わる事が出来た。……雫の事を考えていたらいつの間にか終わってたんだが。


 あ、そういえば……


「今日は静音さんと会わなかったな」


 まぁ用事があったんだろう。普通あの時間に外にいる方が稀なんだし、今まで連続で出会った事が偶然だったんだろうな。


「おーい雫ー? また寝たのかー?」


 ……あれ、反応が無い。

 もしかして本当に寝たのか? 考え事をしていたらいつの間にか寝てしまった……みたいな感じで。

 雫ならありえそうな事だ。……俺にもありえる事だけど。


 まぁ後で起こしに行けば良いか。無理に今起こす必要も無いし、寝かせておこう。


 俺はとりあえずシャワーを浴びますかね。


 ガチャッ


「しっかし俺に関わる事って何なんだろうなー……」


 服を脱ぎながら考える事はやっぱりこの事しかない。


「雫があそこまで悩む且つ俺には相談しない事、か……」


 なんだろうか。

 何か不良に因縁つけられたとかだったらあいつの腕で粉砕できるし、例えそれ以上の奴(奴ら)が相手だったとしても俺には言えない理由にはならない。


 ……まさか恋愛系か!? 雫が告白されたとか! ……無いな。

 そもそも雫は身内(家族&部員仲間等の信頼できる相手)以外の相手には荒っぽいヤンキーキャラで通してるし、最近は前より大分受け入れられたらしいけどまだ告白される程では無い。……らしいし。(by美咲ちゃんより)


 うーん…俺に関わる事で雫があそこまで悩む程で、でも俺には言えない事……。


 あれ? 良く考えれば一つしか無くね?


 その答えは、シャワーを頭から浴びながら自然に口から零れた。


「聡里か美咲ちゃんか……もしかしたら2人が俺に何かするつもり…とか……?」


 ガチャッ


「正解♪ 気付くの遅いぞ兄貴。鈍感だなー」ぎゅっ


 あれ? 雫の声が聞こえる。しかも何か柔らかいものが背中に当たって…って、え……ッ!?


「えへへっ」


 ・・・


「うおぉぉぉぉぉぉぉ!?」


「キャッ! ……もう、いきなり大声だすなよー」


「DA☆MA☆RE! ……お前、何で、此処、いる?」


「何で片言なんだ? まぁ良いや。

・あたし兄貴と一緒にいたい。

・寧ろ密着したい。

・シャワー乱入!←今ここ って感じだな!」


「いやいやそれは今北産業であって片言では…ってちげーよそう言う事じゃねーよ! 言い方もそうだけど内容も色々おかしいだろ!? 後胸が当たってるから離れろ! いや離れて下さい!!」


 何か変な気分になっちゃうでしょうが!


「あたしは妹としての本能に従ったまでの事だから後悔も反省もしていない。後胸についてはこう言っておく。【当ててんのよ】ってな! 兄貴愛してる!! ついでに言うと離れたくないでござる! 絶対に離れたくないでござる!! それに水着着てるんだからいいだろ!?」


「妹の本能って何だよ聞いた事ねーよ! 意図して胸を当てるな余計駄目だっての! 俺とおまえは兄妹だ何度言わせる!? 離れろ何としても離れろ! お前が着ていても俺が着てねーよっていうか着てても駄目だっつーの!!」


 反論させないように一気にそう捲し立てた。

 ……反論させない事に意味があるかと問われたら…無い、としか言えないけど。


「うぅー…うううううー……」


 前言撤回。意味あった! 目標の沈黙(?)を確認しました!

 ……涙目になってるけど。


「……て…」


「ん?」


「……て………………ん」


 声が小さいな……


「だ……………もん……」


 言いきるまで待とう。


「だって……が……も…」


「…っ……しょ…が……」



 「だって! しょうがないもん!!」


 うお!声でかっ!? ……ってそうじゃなくて


「雫、なにがしょうがないんだ?」


 というか何がしょうがないんだ……。


「だって、明後日は聡里が泊まりに来るんだぞ!? 明明後日には美咲が泊まりに来るし! 今のうちに兄貴にいっぱい抱きつかないとあたしが死んじまうじゃねーかぁ!!」


「え……? 二人が、泊まりに来る……?」




 いやどういうことだってばよ。



 ……あと最後のはおかしいから。

十夜、真実ヲ知ルノ巻。


ちなみに雫の着ていた水着はビキニタイプ。

スク水はサイズが合わないので捨てました。

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