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あたしと二人の話し合い

この作品は、作者迷彩がノリと勢いで書いた作品です。

「あ、これは無いわ」「何だこの駄文はァ!?」「フタエノキワミアッー!」

など思われる方は至急ブラウザバックするようお願いします。



正直スマンかった。

 ダダダダダダダダダ……バタンッ


 部屋のドアを無造作に閉め、布団に飛び込む。

 そしてさっきまで押し込めたいた感情を爆発させた。


「うぅぅぅ…兄貴のバカ! あたしの気も知らないで!!」


 うぅ…こんな事だったらいっその事全部兄貴に話しちゃえば……。

 ダメだ。もし話した事がバレたら、あの二人に勉強を教えて貰えない。

 兄貴だけじゃ英語とか無理だしなぁ……。


 そもそも何でこんな事になったんだっけ?

 あたしは今日部活であった事を思い返した―――――




 ◆




 キーンコーンカーンコーン……


 あー…やっと終わった。英語の宿題とかマジメンドくせーわー……。


「じゃあ雫ちゃん、部室行きましょうか」


「え? 何で部室なんて行くんだよ。今日は兄貴もいないし部室に行く意味がねーだろ?」


 どういう事だ? あの護身術部は兄貴と一緒にいたいから作ったんだから、兄貴が来ないなら存在価値が全く持って無い。そんな部室に何で行かなきゃならないんだ?


「あのねぇ……今日は十夜先輩の事で話す事があるって昨日の夜メールで言ったでしょ?

 それに、昼に先輩とお弁当を食べた後にあなた自身言ってたじゃない。『あたしらは話し合いをする為に部活に行く』って。……まさか本当に忘れてたの?」


 あー…そういやそんな事言ったなー


 ……ってそう言えば


「そういやさ、結局兄貴についての話って何なんだ? あの時は『兄貴自身には絶対聞かせられない話』って聞いたから話を合わせたけど…どんな内容を話しあうのか聞かせろよ」


「(寧ろ何で最初に聞いて来なかったのかしら)……その事については部室についてからね」


 あぁ? メンドクせーなー……。まぁとっとと行って終わらせれば良いか。


 この時、あたしはこれから始まる『話し合い』の事を軽く考え過ぎていた。


 その代償を…あたしは払わせられる事になる……。




 〇




 ガラッ


「おらー聡里はもう来てんのかー?」


 部室に入りながらそう声を掛ける。……声を掛けた相手は既に椅子に座って待っていた。


「やぁ、来たね。……十夜は既に家に帰ったよ。彼にこれからする話を聞かれる心配は無い」


「あら、それは安心だわ。先輩にバレるのはなるべく遅い方がいいですものね」


 ? 聡里は内容を知ってんのか……?


「おい。そろそろ何を話し合うのか教えてくれよ。その様子だと聡里も知ってるみたいだけど?」


「あぁそうか。君にもいい加減に話しておかないと駄目だね。君にも関係する事だし。……フフッ」


「ええそうね。……雫ちゃんには嫌な事でしょうけど。うふふっ」


 ……なんだか嫌な予感がする。


「話し合う事って言うのはね、『今週の土日に何をするか』なんだ」


 ……? どういう事だ? 内容的にそんな心配するような事じゃ無い、か…?

 いや、まだ安心はできないよな……。


「それでね? 何をして過ごすのかはもう決まってるのよ。その内容はね……」


 …………。


「「僕と(私と)美咲が(聡里先輩が)十夜(先輩)の家に泊まるって事さ(なの)」」


 ブチィッ


「テメェら何勝手にんな事決めてんだァゴラァァァァァァァァ!!」


 ふざけんなあたしと兄貴の愛の巣に何でこんなお邪魔虫が紛れこむ事になんだよいみわかんねーってか泊まるだと?んなもんあたしが仮に許したとしても兄貴が許すわけねーってかそもそもあたしが許すわけねーしあたしは今まで兄貴と二人っきりでずっと暮らしてきたんだそこにいきなりてめーらみたいな第三者がいきなり割り込むとか出来るわけねーに決まってんだろバカなの?タヒぬの?言っとくけど兄貴はあたしのモンだ絶対お前らにはやんねーまぁお前らが兄貴に惚れるのは分かる。だって兄貴は凄い魅力的な男だもんな?兄貴はカッコ良いし優しいし強いし家事が得意だしあたしが嫌な気分だったりした時は慰めてくれるし偏見とかも無いから虐められてたりする人間にも平等に接するし、これだけ聞いたら絵に描いたような完璧超人って感じで妙に胡散臭かったりするもんだけど兄貴は微妙に天然だし鈍感だし実は勉強では苦手強化とか酷い成績だけどその分努力は怠らないし真面目だしでもジョークは分かるし美味しそうだし夏は風呂上がり上半身裸でうろついたりするしってか今思えばあの時襲っておけばよかったって無理か。あたしが兄貴に対する思いに気付いたの最近だし来年の夏に襲えば良いか兄貴最高兄貴可愛いカッコいい!兄貴愛してるよォォォォォォォォォォォ!!」


「……うん、ちょっと落ち着こうか。というか最後らへんおかしかったし」


「何だか雫ちゃんが変態っぽくなってきたわねー。……まぁ先輩限定だから良いんでしょうけど」


 んにゃー…箪笥の角に足の指ぶつけて涙目になる兄貴かわいいよぉー……


「だからちょっと落ち着こうよ。……ごめん、美咲頼める?」


「仕方ないわねぇ。……えいっ」スパァン!


「あ痛!? ……ってそうだ! お前らが家に泊まりに来るってどういう事だよ説明しろよ今すぐとっとと説明しろオラあたしは絶対許さねーけどな!!」


 あたしは二人に説明を促した。……ちょっと自分勝手だったのは気にしない。


「(ハァ…)えっとね、元々今回の事を言い出したのは僕なんだけど―――――」


 そうして聡里は何故そんな話になったのかを語った。


 ………


 ……………


 …………………


 ………………………


「あー…つまり、要約するとこんな感じか?」


・あたし(雫)が妹なのは良いが、幾らなんでもアドバンテージがありすぎる。

・このままではほとんど学校でしか接点の無いてめーら(聡里&美咲)は、『じゃあ今度の土日に泊まりに行こう』と考えた。

・家にそれぞれ1日ずつ泊まって、その間にあたし(雫)と開いた距離を縮めてやろう。


「突っ込みどころがありすぎだろ……」


 一気に脱力したあたしは悪くないと思う。


 大体おかしいだろ。何でいきなり家に泊まる事になんだよ? 意味が分かんねー。

 普通は『一緒に遊びに行く』とかじゃねーのか? 色々すっ飛ばしすぎだろ。


 その事を二人に行ったら―――


「いやいや、そんな程度だったら君に話された距離を縮めるのは無理だろう? それだけ大きなアドバンテージじゃないか。いつも家で一緒にいるというのはさ」


「それにあなたと十夜先輩は今までの何年間もそうだったわけでしょ? こうなったら多少大胆にでも攻めて行かないと駄目じゃない」


「ぐぬぬ……」


 一理、あるかもしれない……。


「「だから(だからね)……」」


「「今度の土日、家に泊まりに行くよ(からね?)」」


「だが、断る!」


「「何で(だい)?」」


「いやいや当たり前だろ。あたしと兄貴の愛の巣に入ってくるんじゃねーよ……というかお前ら息合いすぎだろ」ボソッ


「……どうしても駄目かい?」


「駄目だ」キッパリ


 こればっかりは譲れない。譲れないに決まってる。


「そう……仕方ないわね。だったら奥の手を使うよ」


 ? なんだ?


「そうだね……仕方ない。使おうか」


 ヤバい……


「「もし泊めてくれないなら……」」


 嵌められた……!


「「これから先、一切勉強を教えない(わ)!」」


「泊めるんで勘弁して下さい」(土下座)



 ごめん兄貴。頭の悪いあたしを許してくれ……。



 ―――――とまぁ、ここまでが回想何だけど……。


「流石に卑怯だよなぁ…あの二人に勉強教えて貰えなくなったら、あたし終わりだもんなー……」


 本当にごめんな、兄貴。恨むならあいつ等を惚れさせた自分を恨んでくれ……。


 あ、そうだ。あいつらが泊まりに来た時はちゃんと監視しないとな……。


二人に勉強を教えて貰えない→全教科赤点確定→十夜に怒られる&甘えるの禁止→土下座

雫にとってはかなり切実な問題だったりする。



さて、雫1人でも最近危ないのに、何故か聡里と美咲の二人が家に泊まる事になった!土曜と日曜の2日間に1人ずつではあるが、十夜はこの危機を無事乗り越えられるのか!?



……え?「十夜が泊まりに来るのを許すのか」だって?

十夜があの二人相手に抵抗し続けられるわけが無いじゃない。押しに弱いもの。



……文が安定しない。その度に「あー…自分には文才が無いんだなー」って思います。それでも書くけどね。趣味みたいなもんだし。

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