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俺と家族と血の繋がり

何だか出来が悪い。こりゃ本当にスランプだろうか?

サブタイトルも思いつかなくなってきたしどうしようかしら。

~前回のあらすじ~


・雫達は俺の事で話す事があるらしい。

・俺は母さんに電話で雫に血の繋がりが無い事を話すべきか相談する。

・返答は「寧ろ話して子供作れば?」(要約)





「えーっと…本気ですか? 母上」


『別に良いじゃない? 雫ちゃんは良い子だしさ。……それはあなたが一番良く知ってるでしょ?』


 そりゃまぁそうだが……


「いくら血が繋がっていないにしても……俺と雫は兄妹なんだぞ?」


 たまに意識した事はあっても、“自分はあいつの兄貴だ”って言い聞かせて意識から追い出してきたのに……今更あいつをそんな目で見るわけには……。


『何を悩んでるんだか。……もう既にキスまでしちゃってるんでしょ? 正直言って兄妹だからどうこう言えるような状況だとは思えないのだけれど?』


「あぁ、それは分かってるさ」


『だったr「でも」……』


「でも…俺はまだあいつをそんな風に意識した事がないし、あいつが迫ってきたからそのまま関係を持って、そのまま流れで結婚…なんて事にはしたくないんだよ……。俺は俺自身があいつを好きにならない限り雫との結婚はしない。……雫だって、そんな軽い思いで結婚して欲しくないだろうしさ」


『そう…。……よし分かったわ! そこまで考えているのなら、あなた自身の力でこの問題を解決しなさい!」


 ……えー。散々言っておいて結論それ?


「はぁ…母さんに相談した俺が悪かった……」


 無駄に疲れただけじゃねーか……。


『あら酷い! 私は私なりに本気で考えた末のアドバイスよ?』


「だからこそ性質(たち)が悪いんだろうが」


 本気で考えた結果が“自分自身でケリをつけろ”ですか……。


『でも残念ねぇ…朝一さんも二人が結婚するなら反対しなかったでしょうに……』


 だまらっしゃい。


「とにかく! ……俺はまだあいつの思いに答えてやる訳には行かないんだよ……」


『もう…青春してるわねぇ。…お母さんも応援してるからね? 雫ちゃんと結婚する事』


「ちょっとあなた結局それですか!?」


 話を戻す気かおい!? ……無限ループって怖くね?


『まぁ私としてはね? 自慢の息子と娘が幸せになってくれればそれでいいのよ。……娘の幸せはあなたとの結婚だと思うのだけれどね。』ボソッ


 後半部分聞こえてるから。小声で言っても聞こえてるから。……そんなに俺と雫にくっ付いて欲しいのだろうか。


『まぁ、十夜なら一番良い未来を実現できる筈よ? ……頑張りなさい。あなたならできるわ。なんたって私達の自慢の息子なんだから……』


 ……………分かったよ母さん。


『……うん! じゃあ何かまた相談したい事があれば電話してきなさいね? 私はあなたのお母さんなんだからちゃんと聞いてあげるんだから。……具体的には何処でどんな式を上げれば雫ちゃんを喜ばせられるかとか』


 どんだけ俺を結婚させたいんだ……。


「ハァ…じゃあまたな、母さん」


『はいは~いまたね~♪』


 ガチャッ


「ふぅ…ま、電話して正解…だったかな……」


 少し、自分の気持ちが分かった気がする。

 母さんには感謝しておこう。……最後まで俺と雫を結婚させたかったみたいだけどな。




 ◆




「―――――ふう……。それにしても、あの子は罪作りな男に育ったわね。まさか三人の女の子から好意を寄せられるだなんて……」


 しかもあの子の事だし、話に出た来た以外にもあの子を狙ってる娘がいるのは確定だろうしねぇ。

 一体誰に似たのかしら? 私はあの人の事をあまり知らないし……もしかして朝一さんから遺伝…って血の繋がりは無いんだったわ。……でも、“親の背中を見て子は育つ”みたいな事も聞くし……。


 ガチャッ


「ただいまー……って、アリシアどうしたんだい? 何だか悩んでるみたいだけど……」


 少し考える事に熱中し過ぎたみたいね。朝一さんが近づいてきた事に気付かないなんて……。


「あら、朝一さん! おかえりなさい。……いえね? さっきまで十夜と話してたんだけど―――――」


 十夜。あなたがどんな選択をするのかは分からないけど、私も朝一さんもあなたを応援するからね?

 だから……あなたはあなたが思った様に行動したらいいのよ。


 大丈夫、安心して。


 ……雫ちゃんと結婚する時の戸籍については私と朝一さんがやっておくから!




 ◆




「ッ!? ……なんだ? 何だか寒気が……」


 もしや母さんがまたいらん事を考えているんじゃ……。まぁそうだろうなぁ。あの人電話でも凄い雫推しだったし、その事で妙な事考えてるんだろうなぁ……。


「まぁ考えるだけ無駄だ。今は料理に集中しよう」


 今日の料理は……無駄に疲れたので簡単なものにする。

 本当に簡単な物で、固形スープの素と適当な野菜を放り込んだだけの簡単野菜スープだ。

 聞いただけでは適当過ぎて美味しそうに感じないだろうけどこれが結構美味しい。

 そもそも味の部分が既に完成している固形スープの素だから失敗のしようがないからな。


 流石にこれだけでは寂しいので、冷凍餃子も出す事にする。




 ……一瞬で完成してしまった。


「やばい、いくらなんでも手を抜きすぎたか? でもあんまり手の込んだものを作る気も出ない……」


 ……まぁ雫も許してくれるだろう。もし怒られたら『明日オムライス作ってやる』って言えば良いか。

 俺も久しぶりに食べたいし。


「……よし、今日はこのハイパー手抜き料理で勘弁してもらおう」




 さて、雫もそろそろ帰ってくる頃かな……?


今日はもう一話投稿する予定。


何時になるかは神の味噌汁。神のみぞ知る。

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