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俺と妹とやっちまったorz

誰だって一度はあのネタを使いたいと思うじゃない?


……あれ? 俺だけ?

 タッタッタッタッタ…………


「ったく…雫は本当に先に行ったのか……」


 あいつは俺のランニングルートを知ってるからなぁ……。

 俺が雫より早い速度で走らないと追いつけないかもしれない。

 何か照れてたみたいだし、妙に頑固な所がある雫の事だ。自分から速度を緩めるなり止まって俺を待ったりはしないだろうなぁ……。まぁランニングルートを教えたの俺だけどさ。ってか俺しかいないし。


 でも『兄貴と少しでも一緒にいたい』って自分で言ったくせに何で先に行くんだか……。


「ま、ちゃんと走ってるんだったらあいつも鍛えられるし別に良いかなー……って、あれ?」


 噂をすればなんとやら。

 雫発見! ……って誰かいるのか? 雫の背中と重なって見えないけど、どうやらもう一人別の人がいるらしい。…こんな朝っぱらに他の人が……?


「だから! あんたは兄貴とどういう関係なんだよ!?」


「あらあら~。それは、ひ・み・つ☆」


「グギギ…くそ! いいから教えろってんだよ!」


「あら、女の子がそんな言葉づかいじゃ駄目よ~?」


 この声と話し方はもしや……。


「―――――って、やっぱり静音さんか」


「あら~十夜君じゃない。今日もランニング? 関心ね~」


 このセリフも正直言って聞き飽きた。このセリフあっての静音さん、って感じすらするぐらいの回数は聞いたからな……。


「あー! 兄貴! この女とどういう関係なんだ!? こいついきなり『あなた、十夜君の匂いがするわね?』とか言ってきたんだぞ!!」


 えぇ……


「べ、別に特別な関係じゃねぇよ。この人は響静音(ひびきしずね)さんって言ってな? 何度かランニングしている時に出会って、それから良く話すようになったってだけだよ」


「ほんとーかぁ~? 嘘付いてたりしねーだろうな…? もしついてたらただじゃおかねーぞ……?」


「何も嘘はついてねぇよ。この人は朝話すだけで、他に何も無いって」


 本当に嘘はついて無い。

 そもそも話と言っても、毎回そこまで長い間話してる訳でもないし。


「んー……分かった。あたしは兄貴を信じる! 未来の旦那さんを信じるのは当たり前だからな!」


「……色々突っ込みたい所があるが、とりあえず信じてくれてアリガトーゴザイマス(棒)」


「兄貴大好きだー!」ぎゅっ


 そんな事をこんな朝早くに叫ぶなそして抱き付いてくるな!?


「あらあら、わたしを無視するなんて二人ともひどいわ~?」


 おっと、静音さんを蚊帳の外にしてしまった様だ……。


「ああ、すいません静音さん。こいつは俺の妹で……ほら、ちゃんと自己紹介と挨拶しなさい」


「う、分かったよ…。あたしは兄貴の妹で雫って言うんだ。……別によろしくしなくていい」


「おいコラ…すいません静音さん…ウチの妹が……」


 雫の奴…何でこんなに喧嘩腰なんだ……?


「あら、別に気にしてないからいいわよ~。……それより、妹なのに何で『未来の旦那さん』だなんて言ってたのかしら……?」


 あれ? 何だか雰囲気が……?


「それはなー! あたしは兄貴の事が大好きだからだ! 何か文句あるか!?」


「うふふ~別に文句なんて無いわよ? ……でもね、どう足掻いても血の繋がった兄妹である限り結婚はできないわ。残念だったわね?」


 何か静音さんが完全に別人っぽいぞ!? 何があったんだホントに!?

 いつもの反対で凄い冷たい雰囲気が滲み出てきたんだが……。凄い怖い。


「あ、あの…静音さん?」


「ッ! ……あ、あらあら~十夜さん。そんなに怯えてどうしたのかしら~?」


 ん? 雰囲気がいつものほわ~って感じに戻った……?


 というか


「あの……今何か静音さんの雰囲気が「あら大変。わたし少し用事を思い出したわ~? ごめんなさい十夜さん。今日はこれでさよならね~。……あ、雫ちゃんもまた今度オハナシしましょうね? それじゃ、また明日~」ヒラヒラ


 少し早口でそれだけ言うと雫さんは行ってしまった。

 用事って…こんな早朝から……?


「ふん! あたしは別に話す事なんて無いけどな!!」


 だから何でお前はそんな喧嘩腰なんだよ……。


 しかしさっき静音さんが最後の方に言った『お話』の部分に違和感があっのは気のせいか……?

 いや、何か深く考えたらダメな気がする。これは忘れよう。


 何だか静音さんは少し焦っていた様子で行ってしまった訳なんだが……何をそんなに焦ってたんだろう。もしかして結構重要な用事があったのだろうか……?


「―――――まぁそれはいいか。……じゃあ雫、ランニングの続きするぞー」


「おう兄貴! 一緒に走るぜー!!」


「だから叫ぶなっての。今はかなり早い時間何だから近所迷惑にもほどがあるだろうが」


「う、ごめんなさい……」


「分かればよろしい」


 そんな会話をしつつ、俺と雫はランニングを再開した。




 〇




「…ふぅ、ただいまーっと」


「ゼェ…ゼェ…ゼェ…兄貴、何でそん、なに…余裕そうなんだ、よ……」


「フ、それは毎日の積み重ねの差が出たのさ。お前が寝てる間に俺は走ってるんだから当たり前だろう」


「別に朝のランニング自体は他にもしてる奴いるだろうけどさ、兄貴ほど早く走ってる奴はそんなにいないと思うけどな……」


 ま、そりゃそうかもしれんな……。




 俺と雫はランニングを終えて家に帰ってきた。

 鍛練? あれは雫がシャワーを浴びる時間を考えて無しにした。

 やっぱり時間足りなかったよ。……早く気付いてよかった。


「それじゃあ俺が先に入るぞ? 汗臭いまま料理するのも嫌だからな」


「おー分かった。あたしは待ってる」


 ん? 随分素直に聞くなぁ…女の子だしもう少し何か言ってくると思ったんだが……。

 俺が料理の事を考えているのに気づいていて譲ってくれたのか? だったら良いんだが……。


 まぁ考えてても仕方ない。さっさと入ってさっさと上がるとしよう。




 〇




 ジャー………


「あー…やっぱり汗をかいた後のシャワーは良いなぁ……」


 できるなら風呂の方が良いけど、流石にそれは勿体ない。水道代的にも時間的にも。


「さて、さっさと頭洗って料理をしないt「あにきー!」うおおおおおお雫ぅ!?」


「あたしも一緒に入るぜー!」


 あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

 『俺はさっきまで1人でシャワーを浴びていたと

  思ったらいつのまにかいつのまにか妹がいた』


  な…何を言ってるのか(ry


「おい雫お前何でいるだよおォォォォォォォォォ!?」


「えへへー、いいじゃねーか水着付けてるんだしよー」


 あ、本当だ。水着付けてるじゃん。だったら別n


「って水着付けててもダメなもんはダメだろうがァ!」


「うっせー! あたしは兄貴とシャワー浴びるんだー!!」ギュッ


 ちょっ何がとは言わんが当たってる! 当たってるから!?


「おまっ抱きつくな!? 離せェ!!」


「やだー! おにーちゃんといっしょにしゃわーあびるー!」


「微妙に幼児退行してるんじゃない! だいたいお前が水着付けてても俺が裸じゃねーか!!」


「だったら兄貴も水着があれば一緒にいていいんだな!?」



 ………あ。


「やっちまった……」


 結局一緒にシャワーを浴びるはめになりました。

 まぁ一緒にシャワー浴びただけで、他には何も無かったけどさ……。


「……………」ズーン


「…………♪」ニコニコ


 でもさ、正直やばいよねコレ。

 下手したら風呂に入ってる時に乱入されるかもしれん。

 水着着用ならおkみたいな事言っちゃったし…どうしよ……。


 ―――――とりあえず朝飯作りますか……。


 人それを現実逃避と言う


  |l、{   j} /,,ィ//|

  |:!ヾ、_ノ/ u {:}// ヘ

  |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |

  fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人.

 ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ

  ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉.

   ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ.

  /:::丶'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ


ポルナレフさん


もしずれててもそれは仕方のない事さ……。

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