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俺の妹がこんなに甘えん坊なわけがない

自分で書いておいて思った。


あれ? 雫優遇されすぎじゃね? ……と。



もうちょっと他のキャラにも活躍の場(?)をあげないとな……。

「じゃ、あたしはこれから今まで以上に兄貴に甘えて過ごすからな?」


「今まで以上に甘えて過ごすって……、お前まさか掃除とかの家事を全部俺にやらせる気じゃ……」


 やっと役割分担が出来るようになったってのに…流石にキツイんだが? 特に精神的にさ。


「そーゆー事じゃねーよ。家事とかはあたしも頑張るぜ? ただ、兄貴に抱きついたりとかを今まで以上にするって事だよ。……えへへ、いっぱいあまえるからなぁ? 兄貴ぃ……」


 Oh,Jesus ! ハイパーにジーザス! 何て/(^o^)\コッタイ


「ダメだって言うのh「却下だ。ド却下だ!」ですよねー……」


 ダメだ、俺の妹の決心(?)は固いようだ…。

 これは暫く好きにさせるしかないか……。


「分かったよ、降参だ。好きにしてくれ……」


「よっしゃー! じゃあ好きにするぜー!!(ガバッ)」


「うお!? 急に飛び付いてくるな!」


 また押し倒されてしまった……。昨日今日で何回目だよ……。


「んにゃあ…兄貴ぃ……」


 当の本人である雫は、俺の抗議を無視して胸に頬ずりしてるし…ハァ……。


 ―――――とまぁ、ここで回想前に戻る訳だな。




 〇




「おい雫。いい加減に離れてくれ。そもそも晩飯作ってる最中だったんだぞ?」


 抱きついている雫の頭を撫でてやりながら言ってやる。

 既に雫が帰って来てから30分は経ってるからな…。

 流石にこれ以上遅れるのはよろしくない。俺の空腹的に。


「離れるのはいやだ。あたしが帰ってきた時に『もうすぐできるからー』って言ってただろ? そんなに動き回る必要がないんだったら、別にあたしが背中にくっ付いてても料理は完成するんじゃねーのか?」


「ま、まぁそれはそうだが……」


 おのれ…こやつ覚えていたのか……。


「分かったよ、…でもお前はとりあえず服を着替えろ。まだ制服のままじゃねーか」


「……じゃあ着替えてくるけどさ、その間に完成だなんて事にはならねーだろーな?」


「ならねーよ。冷めちまったからもう一回火を通さねぇと駄目だからなぁ」


「じゃあ一瞬で着替えてくる!」


「はいはい、行ってらっしゃい…」


 ダダダダダダダダ………


「ったく、仕方のねぇ奴だなぁ……」




 〇




『いただきます』


 さて、あれからまた10分ほどで晩飯は完成したので、今は食べる所だ。

 本当に一瞬で着替えてきた雫は、豚キムチが完成するまで俺の背中にずっとくっついたままだった。

 完成してからテーブルの上を拭いたり食器の用意とかをさせる時にやっと離れてくれた。

 本人は中々離れたがらなかったけどな……。


「んー! やっぱ兄貴の料理はうめーな!」


「一回冷めたけどな…誰かさんのせいで……」


「ふんっあたしは後悔してねーからな! ああでもしないと兄貴はキスさせてくれなかっただろうし」


「当たり前だろうが! 普通妹とキスするのを容認する兄はいねぇよ!!」


 ハァ…そうだよなぁ…俺、妹とキスしちまったんだよなぁ……。

 どうすればいいんだ……。っていうか俺妹に告白されたじゃん……。


「ってか雫よ。お前本気で俺の事好きなのか? 兄妹としてじゃなく」


「…ああ。あたしは兄貴が兄妹としてじゃなくて異性として好きだ。寧ろ愛してる」


 またそこらの男より男らしい言い方をするなぁ……。

 ………というか


「俺って美咲ちゃんにも告白されたんだよなぁ……」


 そのあとファーストキスも奪われたし。


「…美咲、許すまじ」


「ちょっおま、やっぱりまだ怒ってたのか!?」


 キャー! 空気がまた重くなって……!


「…まぁでも、あいつのおかげで兄貴に対する気持ちに気がついたんだけどな。今までは兄妹としての好きか、異性としての好きか分からなかったんだし」


 お? 空気復活?


「……兄貴のファーストキスを奪ったのは許さねーけどな…!」


 そんな事無かったぜ……。


「兄貴のファーストキス欲しかった……!」


「お前は何を言ってるんだ」


 こんな感じで(雫ボケ、俺突っ込み)食事は進んで行ったとさ。




 〇




「兄貴~風呂沸いたぜ~」


「ん? そうか。今日はどっちが先に入るんだ?」


「いやいや、何言ってんだよ兄貴……」


 え? 何その『こいつ忘れたのか、仕方ねーな』みたいな目は?


「今日はあたしと一緒に入るんだろ?」


「なんでやねん!!(スパーンッ)」


 阿呆な事をぬかす馬鹿な妹の頭に突っ込みを敢行する。


「いてっ…何すんだよ!?」


「お前が訳のわからん事を言うからだろうが!」


 そうだ、これは許される事だ!


「これからは今まで以上に甘えるって言ったじゃねーか!?」


「いやいやいやいや! 限度があるから! 一緒に寝る事でもう限界だから!!」


「くっそ……、こうなったら、無理やりにでも風呂場に連れ込んで………」


 おいィ、何言っちゃってんですかァ?


「そんな事を言う奴とは一緒に寝てやれn「分かった! 風呂は我慢する! 我慢するからぁ!!」……よろしい、じゃあとっとと入ってきなさい」


 今日初めて会話の主導権を握った気がする……。


「え、兄貴が先にはいらないのか? 昨日はあたしが先に入ったじゃないか」


「俺が入っている所に乱入する気満々じゃねぇかお前……」


「ちっ…分かったよ。先に入るよ……」


 なんという露骨な舌打ち…。

 なんと諦めの悪い奴だ……。


「じゃあ入ってくる……(トボトボ)」


 何か妙に気落ちしてるけど…


「どうせ今日は一緒に寝るんだからそんなに悲しむことねぇだろうが……」


「っ! すぐ入ってくる!」


「バーカ、ちゃんと温まってこい!」


 反応的に忘れてたのか? おっちょこちょいだなおい。

 しかも思い出した途端に元気になるとは…現金な奴だなぁ……。



 ったく…本当に可愛い奴だよ。俺の妹は……。


 そうして、今日も一日が終わ…る? いやいや、もうちょっとだけ続くんじゃよ。

お腹が痛いです。死ぬほど痛いです。

…え? お前の体調なんか興味無い? それはごもっとも。


だったらこう想像すればいいのだ。

背伸びして大きめの物をを買った結果、結局ダボダボなジャージを着た癖毛で身長130cmの幼女が、「ぽんぽんいたい…」と涙目で言っている光景を…想像すればいいんだ……。






俺キモイわぁ……orz

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