表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説版 東京フェンリル  作者: 怠惰な厚揚げ
1章 始まりのお話
2/2

1

主人公、開始早々大ピンチ!?

1

「俺は今にも発狂しかけていた」

少年は誰に伝えるでもなく目の前の境遇にそう説明づける

「如何した?ガキ」

Tシャツを着た金髪の青年にそう告げられ少年の恐怖は絶頂に達しようとしていたのだ

「アイツを殺せ!」

荒げた声の聞こえた方へ目をやるとそこには顎髭を生やした中年の男性がいた

その男性は髪が整えられていて紺色のスーツを身に纏っている

初見の人では何かしらの会社に勤めている上層部のサラリーマンに見えるだろう

青年は人狼であった

加藤理巳(かとうさとみ)という名の少年は心の中で男性に告げる

「出来る訳ねーだろぉ!?相手ほぼ人間と大差ねえぞ!」

涙目の彼を横目に青年は駆け出した

「まあ、そんな甘くはねえか…」

少年は吹っ切れ現状を軽く整理した後

動け!脚!と己を鼓舞する、

……も足が杭のように地面に食らいつき動かない

加藤は混乱し

「あ…し え?カラダうごかな」

加藤理巳の脳内に唐突に、一つの言葉が過った

ーーーーーーー死……

血液が噴き出る

その噴き出る血液の根本を見ると手が吹き飛んだ手首の付け根から噴き出ている

青年だ

人狼の青年が手首から上を切断され血が噴き出ていた

切断面からは肉片が付着した骨が露出している

加藤という少年は気がつけば着地していて、さっきまで空を泳いでいたことを察した

それでは誰の手によって?

上腕と前腕の間に温かさが伝わる

血の噴出が少し落ち着いた腕を青年は暫く凝視したのち

「ッチ、邪魔しゃあがって…」

と少年の頭ひとつ分上を睨め付けて下顎に青筋を立てた

「いやー危なし」

既視感のある声を聞いた時

中年の男性が自分の腕を掴んでいたことを認識する

「は…迅っ…‼︎」

流石教官だと中年の男を見つめる

「こいつから殺すか…」

「喧嘩か?いいね」

二者とも笑みを浮かべ挑発に乗っていた

「ちょ…石抱教官…」

少年がそう言い切る前に人狼の青年は右上に飛んだ

同じタイミングで石抱教官も左にスライドするかのように駆けた

青年が空中で起こしていると信じがたい蹴りを

石抱倭は華麗に流している

「お前いいなあ‼︎やはり其処彼処(そこかしこ)の有象無象とは違うな!」

石抱が攻撃を流そうとするために出した腕を青年は踏み台にし三回転しながら後ろに仰反る

バン!突如として青年の目先に石抱が姿を現した

突然の出来事に青年の余裕を含めた笑みは消失する

瞳は驚愕の色が隠れることを忘れているようであった

「じゃ逃げんな」

石抱が煽りを込めた言葉を言い放つと

ッハハと溢れ出たような笑い声を青年が漏らした


『権能』(オーソリティ)…異能を操る人狼に対抗する為の人専門の異能

咒素で構成された咒素細胞を埋め込むことで発現する。皇家の遺伝の結晶である


「誰が、逃げるって?!」

青年が石抱に向かって拳を突き出す

水風船が破裂したような音が響く

目の前を覆った血潮を眺めて加藤が絶句した

「で、まだやるか?」

明らかに『権能』(オーソリティ)を使用して切断したであろう突き出された腕を横目に、石抱が告げる

すると一瞬のうちだった

腕の切断面から血が吹き出た

吹き出た血の中央から肉片が顔を覗かせている

よく見るとそれは皮膚を纏っていた

更によく見るとそれは4叉に裂けていた

——手だ

血や肉片が付着してよく見えないが、手であった

「当たり前だろ」

青年は再生した手を見せびらかすように翳す


たとえ身体面で進化した人狼とはいえこのスピードでの再生は異常である


(⁉︎…この治癒スピード…()しかして…)

石抱は瞬時にこの事態を察した

高度な攻防戦を目の当たりにして情報を処理仕切れていない加藤に告げる

「加藤、逃げろ」

訳がわからない顔をした加藤は 

な…なんでと言いかけた

此奴(コイツ)は…何か企んで」

「正ー解」

そう言った人狼から目を離してしまった石抱が


上に吊り上げられた


ドラマで見たような悲鳴が幾度と響き渡る

ごバぁあ

石抱の口に含まれていた血が加藤の顔面に被さる

何も理解できなかった

まるで夢の中いるかのような感覚に襲われる

「次、お前な」

そう告げ終わらないうちに

何かが落ちる音が地面に響く

左下を加藤が覗く


おちていた


彼自身の腕が


切断面から流れる血が

地面に伏せている腕に降り掛かり赤く染まった

じわりと痛みが染みていく

血潮も赤く、紅く染め上げていく

第一話投稿させていただきました

漫画版(原作)は週一連載ですが小説版は不定期連載とさせていただきます

今回は小説オリジナル展開を組み込んでみました!

どこが違うのか是非原作を読んでいただけると幸いです!

原作 ジャンプルーキー版 https://rookie.shonenjump.com/series/OmisFlICmu4

原作 pixiv版 https://www.pixiv.net/dashboard/works

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ