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晏陰  作者: 水嶋
2人のその先

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89/95

未来の抱負

「韻、おめでとう。もうすぐ3人揃って漸くスタートだなあ」


「うん!頑張ったもん!」


「そうだね」


マコトの家で久々に私と韻と3人揃って会っていた

韻が死体解剖資格に合格したので報告会を兼ねていた


来年には私とマコトはそれぞれ専門医の研修を終えて、韻は大学院を卒業する


「韻はまだ公務員試験も有るんだからね。喜ぶのは早いよ」


「アンだって認定試験があるでしょ!ベーっだ」


「こらこら2人とも…相変わらずだなあ、あはは」


もう30歳になると言うのに…

相変わらず韻はガキだった


「まあマコトは2回目だもんね。心配ないかな」


「一応そうだけど…気を抜かない様に頑張るよ」


マコトは相変わらず韻みたいに浮かれず真面目だ


「マコトはどうするの?勤務先決めた?」


「うん、今度は宮乃の働いてる病院に勤める事になると思う。研修も今回そこだったし…」


「そっか、まあ前の警察病院は色々無理だしね」


「まあね…」


「じゃあ、アキラさんや志帆さんも一緒!?」


「うん、そうだよ」


「わあ!そうなんだ!」


「インは…ニチカくんと仲良くしてるってね?」


「うん!友達になったよ!一緒に遊んだりお話したりしてる!」


「そっか、志帆ちゃんが最近ニチカくんが明るくなったって喜んでたよ」


「わあ!そうなんだ!」


「前は…志帆ちゃんやアキラと距離を置く感じだったらしいんだけど…普通に話してくれる様になったって」


「それは…多分ニチカ気づいてるよ?」


「うん…」


「何?話が良く分からない…」


「んっとね…ニチカくんはアキラと志帆ちゃんの子なんだ」


「へえ…そうなんだ」


「まあ…世間的には公表出来ないから…隠してるけどね」


「そっか、大変だね」


私も韻もマコトと御月の子だが別に嫌とか思った事が無い…

世間の人はそう思う物なのかな?


「そうだね…アキラは子供の時からずっと志帆ちゃんが好きだったんだよ。志帆ちゃんもね」


「そっか…まあその気持ちはよく分かるかな…」


私も…子供の時からずっとマコトの事…


「だからね、僕も高校の時にアキラや志帆ちゃんに色々教えてあげたんだあ」


「そっか…マコトは教えるの上手いもんね…」


「ふふ、そうかな?」


「うん!僕もそう思う!」


色々教えて…

多分志帆とも子供の時には…

今はその事は考えない様にしよう


「話を戻すと…最近は志帆ちゃんともアキラとも仲良くしてるみたいだよ。やっぱりインのおかげかなあ?」


「ふふ、そうだね!」


「どんな事を言ってあげたの?」


「何か…悩んでるっぽかったから…別に普通だよ?って。僕もお父さんとお母さんはきょうだいだしって」


「そっか…まあ正しいんだけどね…でもこの事は余り他人には言わない方が良いかなあ。僕も世間に出て許されない事だって知ったから…」


「うん!分かってるよ!マユ以外には言って無いよ」


「そっか、インはマユさんには何でも話せる…お互い信頼してるんだね」


「うん!夫婦だしマユの事大好きだし!あっ、でもマコトの事も大好きだよ?」


「ははは、それは有難う」


「私は…何もかも打ち明けるのが良い事だとは思わないなあ…」


「アンはそう思うんだね」


「うん。相手が大切な人なら…心配させる事とか余計な事は言わないかなあ。悩みとか押し付けてる感じがする。大好きな人には悩まず幸せで居て欲しいから」


「成る程ね、それも間違ってないね。アンはトモハルくんを大切に思ってるんだね」


「そうだよ?」


マコトの事もね…


「やっぱりアンは腹黒だ!隠し事が多いよね昔から」


「私はアンタみたいに能天気じゃないからね。色々考えてるのよ」


「いーっだ!」


「こらこら…もう、すぐケンカする…2人は見た目ソックリなのに…」


「似てない!」

「似てない!」


「あはは、でも…性格も考え方も色々対極だけど…きっと表裏一体…真ん中は同じなんだろうなあ…好きな人を大切にしてる」


「僕が表だよね?」


「何言ってんの、裏に決まってんでしょ。いい歳してベーっだのいーっだの言ってる時点で」


「むう!腹黒アンはどう見ても裏の人間でしょ!」


「また…むう!とか言ってるし…やれやれ。やっぱりインは死体相手がお似合いだわ。臨床医にならなくて正解ね」


「ふんだ!僕は死体から事件を解決させてやるんだから!」


「アンタは刑事か探偵にでもなるつもり?ドラマとか見過ぎでしょ…事件性のある死体なんてそうそう無いから…」


「こらこら…すぐケンカになる…」





○○○○○○○○○





マコトの家を出て韻と帰っていた


「色々準備してるから…来年には…」


「うん」


「段々区別つかなくなって来てるから」


「そっか」


「決行する時はアンタにも手伝って貰うからね」


「うん、分かった」


「多分…インとマコトの事は区別つかないと思う」


「そっか、似てるからね…丁度あの事件が有った頃のマコトの歳にも近いし」


「そうだね」


「まあ…これが終わっても、まだ僕にはやる事があるけどね」


「へえ?何?」


「田所はまだ顔形を変えても犯行を繰り返してるでしょ?」


「まあね…多分…」


具体的に本人から詳しくは聞いてないが、恐らく色々なしがらみに縛られず自由に『支配』をして行く為に医師を捨てて名前と戸籍と顔形を変えたのだろう


「僕は田所が殺害した変死体の痕跡を必ず見つけて見せる。今度こそちゃんと捕まえさせる」


「成る程ね…その為に監察医を目指したの?」


「まあね」


「アンタも案外執念深いんだね…」


「アンには負けるよ。周りを騙してマコトとの子供まで作ってるしね」


「私は執念じゃなくて愛と八神家の使命の為よ」


「ふうん、まあどうでも良いけど。僕はマユが1番大好きだから良く分からないや」


「どうせニチカともセックスしてるんでしょ?バレて大好きなマユに捨てられ無い様に気を付けな」


「心配無用。全部マユには報告してるからね」


「えっ!?やっぱり…アンタ達は理解不能だわ…」


「アンには分からないよ。僕達はお互い何でも話して信頼してるからね!」


「まあ、分かりたくもないわ…」


「隠し事が好きなアンには分からないだろうね」


「別に好きな訳じゃないけどね。余計な事を漏らしてそこから計画がなし崩しにならない様に慎重に、周到に…万全に用心してるだけよ」


「やっぱり腹黒だ」


「機密情報の漏洩はどんな仕事でも重大な規約違反でしょうが…アンタは特にそうそう事が多い仕事になるんだから気を付けなさいよ?下手したら解雇だけでは済まないわよ?裁判になってもトモハルを頼らないでよね」


「そんな事嫌って位勉強してるから言われなくても分かってるよーだ」


「まあとりあえずは来年…実行する為にも最後まで気を抜かないでよね。試験に落ちましたーってなってももう生活の支援も学費も頼れないからね」


「アンもね!試験に落ちましたーって病院継げなくならないでよね。他に産婦人科医の変わりは居ないんだからね」


「はいはい、またケンカになりそうだからこれで終わり」


「じゃあねっ」




そう言って韻は踵を返して自分の家に帰って行った


韻は一応目指した理由があった様です


しかしこの2人…幾つになっても仲悪い

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