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晏陰  作者: 水嶋
2人のその先

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近況報告

「こういう場合はね…」


「ふむ…」


「勉強中ですか?」


「あ!志帆ちゃん」


「こんにちは」


「ふふ、相変わらずその呼び名ですね」


「あっ…ゴメンね…」


「いえいえ」



今は初期臨床研修の1年目で内科を周っていた


研修後に休憩所で分からない事をマコトに聞いていた


声をかけて来た志帆とはマコトの高校の時の同級生で友人の蘇我晃の妹でこの病院で看護師をしていた


「えっと…ニチカくんだっけ?今年で…」


「14歳になりましたよ。マコトさんと丁度30歳違いですからね」


「もうっ…いちいち僕と比べないでよ…アキラも同じなんだからアキラの名前を出してよ…」


「ふふっ」


「結局ニチカくんだけなんだっけ?子供は…」


「はい…まあ暫くニチカに付きっきりになったのも有りますが…私も未婚なんで次の子供となると色々…難しいですからね」


「まあ…そうだよね…」


「その分私もアキラも沢山可愛がりましたよ?まあそのせいで少し甘えん坊と言うか臆病な子になってしまいましたが…」


「あはは、そうなんだ!まあ子育てって難しいよね。僕は殆ど経験出来なかったけど…」


「そうですね…でもアンさんやインくんは立派に成長してるじゃないですか。自信を持って下さいね」


「まあアンはともかく…インに関しては…なんとも言い難い…」


「あはは、研修頑張ってましたよ?まあちょっと色々有りはしましたが…」


「ホントゴメンね…」


「いえいえ、何だかんだで皆さんから可愛がられてますよ?」




「でも早いよね…ニチカくんも、もうすぐ高校生かあ」


「そうですね…」


「あれから体調はどう?」


「はい、問題ありませんよ」


「そっかあ、良かった!」


「ニチカも医者を目指すんだって頑張って勉強してるんですよ」


「へえ!そうなんだ!やっぱりアキラの影響も大きいのかなあ」


「でしょうね。中学もアキラやマコトさんが通った所に行ってるんですよ。あ!アンさんも通ったんですよね?」


「はい」


「へえ!そうなんだあ!」


「またいずれ会ってやって下さいね」


「うん!楽しみだなあ」


「ふふ、じゃあ勉強のお邪魔になるから…失礼しますね」


「じゃあね!」


そう言って志帆は手を振って立ち去った




「体調って?病気や怪我でもしたの?」


「赤ちゃんの時にね…生まれつき心臓に疾患が有って…ここの病院で移植手術をしたんだよ」


「そうだったんだ…」


「アンの最初の子が生きていたら同級生だったんだけどな…」


「そっか…」


最初に死産になった子が生きていたら…

もう14歳になるのか…


本当に時が経つのは早いなあと思った


「ニチカくんの心臓はね…ウチの地下施設から提供したんだよ」


「そうなんだ…」


「その子の心臓も…ニチカくんの中で元気に過ごせている様で良かった…」


「そうだね…」


「この話が決まった時は…兄弟みたいに思っていたアキラと家族になれた気がして嬉しかったんだー。この事はアキラや志帆ちゃんには伝えて無いから…内緒だよ?」


「そっか…うん、分かった…」


誰にも言えない2人だけの秘密が出来た事に何だかドキドキして嬉しかった





やがて2年次になり、私の目指す産婦人科やマコトが再びなるであろう精神科など周った


精神科は以前マコトも勤めていたので色々教わっていた


「トモハルくんはどうしてる?」


「弁護士として頑張ってるよ。まだまだ勉強中だって言ってる」


「そっかあ。やっぱり真面目だね」


「うん。今はインの勉強も見てあげてるよ?」


「そうなんだ?トモハルくんが?」


「法医学だからね…法廷証言作成や法廷証言、法律用語も必要になるみたいだから…」


「そっか…そうだよね…インに務まるんだろうか…今更ながら心配になって来た…」


「まあトモハルがその点は現場でこなしてるし…ビシビシしごいてくれるよ。多分…」


「卒業してまでトモハルくんにも面倒かけてるなあ…良い友達に恵まれてつくづく運のある子だなあ」


「まあ、そうだよね。あの調子で今までやって来てマユと結婚して子供まで出来て…ここまで来れてるんだから…運だけは有るね」


「あはは。まあ多分指が多いから運も多く掴む子なんだろうなあ」


「成る程ね」



「でも…アンもまだ研修中だし…テルヒのお世話も大変じゃない?」


「まあ…本当はもっと一緒に居たいんだけどね…私もトモハルも忙しいから…宮乃の家からお手伝いさんに来て貰ってお世話してくれてる」


「そっか…」


「私が赤ちゃんの時も宮乃が仕事で面倒見れなかった時からお世話してくれてる人だから…子育てに慣れてるし下手に私がするより安心かも」


「あはは、そんな…でも子供はやっぱり親が近くに居た方が良いのかも知れないよ?」


「そうかなあ…」


「うん…僕は…アンもインも生まれた時からずっと離れていて結局一緒に生活出来なかったから…近くに子供と生活しているアンやインが羨ましいな…」


「そっか…」


「だからアンには僕が出来なかった分まで子供をいっぱい可愛がってあげて欲しいな」


「うん、勿論。トモハルも見てる方が恥ずかしくなるくらい可愛がってるよ」


「あはは、そっか。なら安心かな」


「うん。お手伝いさんも心得てるし。八神の子の育て方は…元々施設から出てきた人だから。上手く喋れない人だけど女の人だし…まあ語学に関しては私もトモハルも居るからこの先しっかり教えて行くから問題無いよ?」


「八神…そうなんだ…」


「うん。だから安心してね?」


「うん…そうだね…」






そうして初期臨床研修も終えて私もマコトもそれぞれ目指す専攻の後期研修へ進んだ


志帆と晃の子のその後が明らかになりました


まだ高校生の様です


そして杏は何だかチラチラと匂わせしてる?

小悪魔なのかな?


友晴との秘密の共有には何も感じて無かったようですがマコトとは…



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