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晏陰  作者: 水嶋
2人の行き着く先

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杏の答え

いよいよ6年生となり長かった学生生活も最後となった


今年は卒業と医師免許と恐らく1番の山場となるだろう


友晴も司法試験を控えているのでお互い気の抜けない年だった


唯一の救いは田所の件が取り敢えず解決した事だろうか


まだマコトの裁判等は先になるが今は目先の事に集中する事にした


「大丈夫、アンならきっと上手く行くから」


マコトも大変なのに励ましてくれていた


その甲斐あってか無事卒業出来、医師免許も取得出来た


「おめでとう、僕より一足先に初期研修だね」


「そうだね」


そうマコトには答えたが私には別の考えが有った



「アン、俺も無事司法試験に合格した」


「うん、頑張ったね!おめでとうトモハル」


「アンも頑張ったね、おめでとう」


「そうだね、ふふ」


「アン、俺は弁護士事務所に就職も内定が決まった。マコトさんの弁護を頼んでいる所だよ」


「そっか…良かった」


「一年間の司法修習を終えて…二回試験に合格すれば弁護士資格を取得出来る。この試験はそれ程難しくないって言われてるから…真面目に取り組めば合格出来ると思う」


「うん」


「家族を説得してアンとの事、弁護士になる事を認めて貰った。お爺さんが認めてくれたから…家族で反対出来る人は居ないと思う」


「うん」


やはり田所が友晴のお爺さんに何らかの形で話を付けた影響なのだろうか…

特に揉める事も無かった様子だ



「だから…約束通り…俺と結婚して欲しい」


「うん、勿論。有難う…私の為に色々…」


「ううん。俺がアンとずっとこの先も一緒に居たかったから…」


「有難う、トモハル…」


そう言ってキスをした



「取り敢えず…まだお互い研修やら色々有るだろう?式とかは落ち着いてからにしようと思ってるんだ」


「うん、そうだよね」


「取り敢えず両家の挨拶と…籍だけを先に入れたいんだけど…ダメかな?」


「ううん。いいよ」


「そっか!良かった…何か急がせてゴメンな…どうしても安心したくて…」


「ふふ、私は何処にも行かないよ?トモハル以外の人には」


「そっか、有難う!アンは何か希望とか有る?」


「一つだけ…」


「何?」


「私…子供が欲しい」


「子供?」


「うん、私が研修終えて医者になれるのは順調に行っても30歳になるの…だから…今の内に子供を作りたい…」


「確かに…30歳を超えるとリスクも増えるって言うけど…それだとアンの研修は…」


「うん、1年先延ばしにして始めたいと思ってる…」


「そっか…何か男の俺だと代わってやれないから…ゴメンな」


「ううん。研修は後からでも出来るけど子供は後回しにしたくないから」


「そうだね…」


「じゃあ…籍を入れたら…いい?」


「うん…」


友晴は私を抱きしめていた




そうして私は友晴と結婚する事が正式に決まった


両家の挨拶…


友晴の両親と私の家からは宮乃と代理で叔父の云足が参加してつつが無く終了した


最初いくらお爺さんが認めたからと言っても両親には嫌な顔をされるかと少し警戒していたが相手家族も穏やかだった


此方もそこそこ名の通っていた大手病院の医師の宮乃と開業医の院長をしている云足のお陰も大きかったのだろうか


それとも友晴は警察にはならないのと一応マコトは私の親戚となっているのでそこまで影響無いのだろうか…


「行く行くは私の病院は杏が継ぐ予定ですよ」


「まあ、そうなんですね…息子もしっかりしていて立派なお嬢さんを迎えられて安心ですわ」


「有難うございます」


「この子はお人好しだから…何か有ってもしっかり手綱を引いてもらえそうね」


「母さんっ…もう…」


「その点はご心配無く」


「お母さん…私は鬼嫁になる気はないわよ?」


「ははは」


穏やかに両家顔合わせを終えた


先に子供を作る事は宮乃には伝えていた


「まあ、女には期限があるからね。私も好きにさせて貰ってるし杏も好きにしなさい」


の一言で終わった


その後新居を探したりで友晴の司法修習が始まるまで慌ただしく終わった



「お母さん、今まで有難う」


「そう言う言葉は結婚式で述べるものよ。どうせ妊娠したらまた一時的に家に帰って来るんだろうし」


引っ越しをする日に宮乃に挨拶をしていた


「そうだね」


「まあ、杏は私がお腹を痛めて産んだ子じゃないけど…本当の娘だと思ってるわよ?」


「うん」


「杏は八神家の中で1番私に似てると思ってる。何が有っても…私は杏の味方だから」


そう言って宮乃は私を抱きしめてくれた


「うん、有難う…」



新居のマンションに引っ越して友晴と住み始めた


引っ越した日に2人で役場に婚姻届を提出した





「じゃあ…トモハル…トモハルが司法修習に行く前に…」


司法修習が始まると遠くの都道府県に配属されることも多いので司法修習が始まる前に切り出した


「うん…」





友晴の司法修習が始まる頃には私は妊娠した


遂に杏と友晴は結婚しました


このまま穏やかに過ごせるのか…?


杏には何かありそうですが…


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