表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
晏陰  作者: 水嶋
2人の行き着く先

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

65/92

クリスマス遷宮

エグい内容があります


閲覧注意

やがてクリスマスの時期になった


今年のクリスマスは夏同様に友晴の勉強の邪魔にならない様に会うのはやめた



「何でクリスマスにアンと過ごさなきゃならないんだよ…」


「それはこっちのセリフだよ」


クリスマスに韻の部屋に来ていた


韻は毎年クリスマスには麻由と過ごしているが…



「マユがインフルエンザにかかっちゃった…僕心配だからお見舞いに行ってお世話する!」


「アホか、インフルエンザはウィルスだから近づいたら確実にうつるでしょ!接触禁止でしょうが。アンタ医者になるつもりなんだよね?」


「マユー!」


「まあ高熱でしんどいだろうけど死にはしないから!治ったら会いに行きな」


「マユー!」


「あ、でもマユも受験か、来年春休みまで会えないね」


「マユー!!」


暫く韻がうるさかった

あの薬を飲ませようかとも思ったが…


「そう言えば…クリスマスに毎年叔父さん研究室に篭るって言って無かった?」


「うん、マユー!」


まだ言ってるし…

酒に混ぜて飲ませて2〜3日眠らせるか…


「カメラ…仕込んだよね?あの部屋で何してるか…今年は分かるんじゃない?」


「そうか!そうだよね!」


やっと正気に戻って来た


「私も生憎クリスマスの予定が無いから、ライブ観戦するわ」


「うん、分かった」



わざわざクリスマスにあそこで何をしているのか…


ちょっとした好奇心も有った


そう言った経緯で今年は韻と2人でクリスマスを過ごすハメになっていた


「真っ赤なおっはっなっのー!トナカイさっんっはー!」


最初悪態をついていたが陽気なクリスマスソングを歌っている…


「マユに教えてもらったんだー。…マユー!」


あーあ、また振り出しに戻ってる…


「マユもお空からサンタと一緒にインの事見守ってるから」


「マユはまだお星様になってない!マユー!」


あーあ、火に油を注いでしまった


「あっ!叔父さん部屋に入ったよ」


「…」



研究室に設置したカメラの映像に云足が部屋に入った姿が韻のノートパソコンのモニターに映し出された





○○○○○○○○○○





「メリークリスマス、良い子にしてたかな?」


云足は何処か上機嫌に見えた


「今年も遷宮をしようね…」


そう言って容器に入っていたモノをゴム手袋をして液の中から一体ずつ取り出した


遷宮…確か神社でご神体を元の本殿から別の本殿へ移すことだったか


「さあ、今年も神の子達にお父さんからプレゼントだよ…」



そう言うとゴム手袋を外し、云足は徐にズボンを下着ごと膝まで下ろして自分のペニスを扱き出した


「んっんんっ…はあ…はあ…出る…」


近くに置いていたビーカーを手に取りその中に自分の精液を放出させた


「はあ…はあ…さあ、プレゼントを配るよ…」


ズボンを上げて身なりを整えてビーカーを片手に取り出したモノに順に周っていた


「お前は大きな一つ目…その目にお前の命の源、神の源を…」


目が中央に1つしかないモノの目の部分にビーカーに入った自分の精液を指で掬って塗りこめていた


「お前はその大きな口の中に…」


口しか無く大きく開いた口は歯が生えているモノの口の中に指を突っ込んで塗りこめた


「お前はその大きな頭の中でどんな夢をみているんだろうね…」


頭が大きく膨らんでいるモノの頭を精液を塗りつけた手で愛おしそうに撫でていた


「お前は理に反した姿で…新しい神の誕生を予感させる素晴らしい姿だね…」


おかしな所に耳や目らしき物が配置されているモノには顔全体に塗りこめていた



全てのモノに云足が周り終えると新しい容器にそれぞれ入れて液を注ぎ込んで蓋をした


「今夜は神の誕生祝いの前夜だからね…私も神の子の親として朝までお前達と過ごすよ…」




そう言って椅子に腰掛けてずっと眺めていた





○○○○○○○○○○





「お爺ちゃんはおかしい」


「うん…まあ…そうだね…」


私はクリスマスに何を見せられているのだろう…

やっぱり云足は色々このままにさせて置くのは病院の将来の為にも良くないと言う事は分かった


「精液は顔に塗りつける物じゃない!女の子の中に出して妊娠させる物だから!」


怒る箇所が何かおかしい


韻もこのままにさせて置くのは病院の将来の為に良くないな


「まあ、やっぱりこの研究室…叔父さんをこのままにしておくのは良くない事は充分に分かったわ。あの行為や奇形を敢えて作り出す事は医者として…人間として倫理に反する、神への冒涜だってね」


「そうだよ!お爺ちゃんは神様じゃない、ただの人間だよ」


「そうね」


「今から行ってとっちめてやる!」


「待て待て、それは今じゃ無い」


鼻息荒く部屋から出ようとした韻の腕を掴んだ


最初にあの研究室の映像を見た時も云足に突撃しようとするのを必死に言い聞かせて押さえ込んだが…


「今のインじゃ勝ち目も無いしどうにもならないから、勿論私も」


「むう…」


「とりあえず…インと私、あとマコトが卒業して医師免許を取得、研修終えて医者になるまで待つんだよ」


「むー」


「じゃないと…折角やり直してるマコトも外に出られて自由に生きられる様になったインも全て壊れて無駄になるよ?学費叔父さんに出して貰ってるんでしょ?」


「僕は構わないけど…マコトが困るのは嫌だ」


「何言ってんの、アンタも困るでしょ。マユと結婚するんじゃ無いの?こんな事が明るみになったら相手の親から反対されるよ?」


「そうか!それは困る!」


「この事は…私も何か上手い策を考えるから…それまでアンタもマユを見習ってとりあえず卒業と医師免許取得、目先の勉強頑張んな」


「うん…分かった」


「今の録画はしてある?」


「うん」


「じゃあ…この家に有ると万が一見つかるとまずいから、コピーして私が持って置く。このパソコンの中には残さない様に」


「うん、分かった」


そう言って動画をUSBにコピーしてパソコン内の動画は消去した


「研究室内のカメラも…いつか見つかる可能性があるから…折を見て回収しておくから」


「そうだね…」


「パソコンに入れたソフトもアンインストールしとくか」


「うん、そうしよう」


光太郎から貰ってパソコンに入れていたソフトは削除した


光太郎はハッキングなどもするらしいのでもしかしたらこの映像はソフトを通じて光太郎に共有されているかも知れない


しかし、光太郎は既にこの研究の事は粗方知っているし、万が一私の手から奪われる事態になってもあちらで保存してあれば何とかなるかも知れないと思っていた


奇形と言いその常軌を逸した扱いと言い、韻にとっては他人事では無いかもしれない


一歩間違えれば同じ扱いを受けていたかも知れない

流石の韻でも堪えた内容だろう


「まあ、アンタも色々思う所は有るとは思うけど…」


「全く!絶対やめさせてマユと結婚するんだから!精液は顔に出すんじゃ無くてマユの中に出して子供を作る物だから!」





全く堪えて無かった様だ…


云足は…


実は八神家の中で1番変態だった様です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ