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晏陰  作者: 水嶋
2人の行き着く先

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可愛い聞き取り調査

カフェでするには色々問題発言が飛び交いますが…

「まさか次の日会えって連絡寄越してくるとは…」


「ねえねえ!シンヤとどんな感じ?」 



放課後光太郎とカフェで会っていた



「俺は『何かあったら』って言ったよな?」


「うん!久々にシンヤに会ったから『何かあった』よ?」


「それを言うなら『シンヤに会った』だろうが…」


「僕人の話を聞くのが好きだから!何かお話しようよ!」


「お前は人の話をちゃんと聞いた方が良いと思うがな…」


「朝までセックスしたの?」


「まあな。ゆうべはお楽しみだったぞ?」


「そうなんだー!シンヤは体育の先生だから体力有るよね!」


「まあな、後は…お前に会ったから燃え上がったぞ」


「僕?」


「そうだな、まあ嫉妬と言う奴だな」


「嫉妬?」


「お前に恋人が居るって知ったからだろうな。勿論俺も嫉妬したし」


「何で?コウはシンヤの恋人なんだよね?シンヤがそう言ってたよ?」


「シンヤがそう言ったのか?」


「うん。そうだよ?」


「まあ間違っては無いが…シンヤは普段は恋人が居る事は隠していて人に言わない」


「そうなんだ」


「お前のしてる指輪を見て…嫉妬したんだな。昨日も指輪がとか言ってたから…やっぱり初めての男は思い入れが有るんだろう」


「そうなの?」


「まあ良い潤滑剤になったな。かなり燃え上がったからな」


「僕はローションだね!まあ僕はローションは使わなくても大丈夫だけど」


「なんだよ、自信満々だな…男とヤる時は必要だろう?」


「一回抜かせるか我慢汁出させればそれ使えるから大丈夫!」


「お前なあ…まあ有る意味エコだな…」


「やっぱり人工物じゃ無くて自分の体内から出した物の方が身体に優しいんじゃ…」


「てかお前、指が6本有るな」


「うん、そうだよ?カッコいい?」


「うーん、カッコいいかは分からんが…その事で色々苦労したんじゃ無いのか?」


「どうだろう?今の所は特に…子供の頃はこの指のせいで戸籍も無くて隠されて地下で生活してたけど…」


「えっ!?じゃあ学校とかはどうしてたんだよ?」


「小学校は行けなかったよ?中学からマコトがお爺ちゃんを説得して養子にしてくれて外に出られて学校に行けるようになったけど」


「養子って…八神眞事は本当の親なんだよな?」


「そうだよ?でも出生届も出されてないから孤児を引き取った形にしたんだよ」


「なんでそんな事に…」


そこで八神家の使命について光太郎に説明した


「うーん…俺の理解の範疇を超えてるんだが…」


「まあ僕は弾かれた人間だから…どの道関係ないけどね。今は色んな人と出会えてお喋りしてマユとも出会えて幸せだし」


「お前はそれで良いんだな…今となってはその能天気さが唯一の救いだな…」


「まあ…一つ良くないって思ってる事はあるけど…」


「何だ?」


「お爺ちゃんの…奇形の研究」


「ふむ…」


云足の奇形を敢えて作り出している研究について説明した



「僕はマコトのおかげでこうして外で生活していられるけど…一生外に出られない子を敢えて作るのはやっぱり良くないと思う。何とかやめさせたいと思ってるけど…」


「成る程な。まあ先ずは現状を把握しないとだよな」


「僕もマコトから話にしか聞いてないから研究してる部屋に入った事が無いの」


「そうか。何とか入れないのか?」


「うーん、鍵がかかってる。お爺ちゃんの静脈をかざさないと開かない」


「おいおい、かなり厳重だなそれ…」


「アンも入った事無いって。マコトだけお爺ちゃんに連れられて入った事あるみたい」


「アン?」


そう聞かれて杏の説明もした


「うーん…八神家の人間達は色々先祖からの思想に支配されてるんだな…まあそうなると八神眞事も有る意味被害者か…」


「どうなんだろ?」


「その背景で言えばお前の存在は奇跡だな」


「僕?」


「その能天気さと気概は奇跡だな。普通は精神病むか八神眞事やそのアンって子みたいに何も感じ無くなりそうだが」


「でもマコトは僕のしたい事は止めないって言ってくれたよ?アンも誰も幸せにならない研究だよねって僕の意見に同意するって言ってた」


「そうか、一応正しい判断力は有るんだな…まあ乗りかかった船だ。何とかしてやるよ」


「ホント!?」


「ああ、先ずはその研究室に何とか入れればだが…」


「うーん、多分僕は入れてくれないだろうなあ…」


「だろうな。口も頭も軽そうだしな」


「むう…」


「八神眞事なら入れる様になるんじゃないか?」


「マコト?」


「今の段階で唯一打ちあけている人物なんだろ?」


「そうだね、患者さんの奇形の出産も手伝わせてるし…」


「多分唯一信頼してるんだろうな。この先何か有った時の為に研究室に八神眞事はロック解除して入れるように八神眞事からお爺さんに説得させてみろ」


「うん、分かった」


「そこまで出来たらまた策を練る」


「うん!頼りになるねコウは!」


「俺はシンヤにだけ頼らればいいから、そう言うのは間に合ってるよ。まあ同じ男を抱いた穴兄弟のよしみだ」


「ねえねえ、シンヤと結婚するの?」


「日本の法律では現状無理だな…」


「えー!そうなの?でもさ、シンヤって恥ずかしがると口を押さえて声我慢するよね!そう言う所も可愛いよね!」


「まあなってか話が飛ぶなあ…」




光太郎に八神家の使命や僕と杏の生い立ちについて詳しく話した


そう言えば他人にここまで詳しく話したのは初めてだった





さすが穴兄弟!

頼りになるお兄ちゃんが出来た


光太郎も何だかんだで世話好きみたいですね


眞也はまだ韻に未練が有るのかな?

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