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晏陰  作者: 水嶋
2人の行き着く先

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53/101

利用された者は

「今は3年生だっけ?臨床医学をやってる頃かな?」


「はい、頑張ってますよ」


私は3年生になり、勉強も相変わらず頑張っていた


「そろそろ実際医師になったイメージが沸いて来るんじゃないかな?」


「そうですね」


「アンちゃんは産婦人科医を目指してるんだっけ?」


「はい」


「八神先生も学生の頃からなりたい医師を決めて目指していたらしいから…やっぱり似てるんだろうね」


「そうですね…」


「じゃあアンちゃんが後々は八神先生の家の病院を継ぐのかな?」


「はい、そのつもりでいます」


「それは頼もしいね。アンちゃんはしっかりしてるし病院は安泰だね」


「まあ、そう言って貰える様に頑張ります」


「所でアンちゃんは婚約したって?」


「はい、卒業したら結婚の約束をしています」


「そうなんだ、おめでとう」


「有難うございます。まだ色々問題もあるかも知れませんが…相手の家族の事とかで」


「そうか、お相手のご家族は警察の…お爺さんは確か警視長をしてる方だっけ?」


「そうですね…」


「八神先生の事については…僕にも多少原因は有るからね。困ってる事が有れば八神先生の友人として微力ながら力になるよ」


「まあ…期待はしてませんが…有難うございます」


多少どころか大半はお前の原因だろうが…と思ったが一応形だけのお礼は述べた



「ははは、相変わらず手厳しいね」


「田所さんは…そう言うお相手は居ないんですか?」


「まあ…僕は自分の親を見てきて結婚や家族と言う物にこれっぽっちも夢も魅力も感じないね」


「そうですか…恋人も好きな人も居ないんですか?」


「まあ、今はもうそう言う物にも興味は無いね」


「そうなんですね…確かマコトと同い年ですよね?」


「そうだよ?」


「なんだか…枯れるにはまだ早い気もしますが…」


「一応僕にもまだ性欲は有るよ?そう言うお相手も一応居るからね」


「そうなんですね…何だか割り切った関係なんですね」


「まあ…そうだね。お相手は一度きりの関係だね」


「へえ…どんなお相手なんだろう…想像つかないな。年上?年下?容姿の好みとか有るんですか?」


「まあ年下は少ないかな。容姿に好みは無いね。言っちゃえば男女の好みも無いね」


「そうなんですね」


見た目は大人しそうだが中々の遊び人の様だ

韻みたいな感じなんだろうか?

韻は一度きりと言う割り切った遊びはしていなかったが…



「アンちゃんはセックスするのは好き?」


「うーん、どうだろう…正直行為自体が好きと言うより行為によって得られる満足感や満たされる感じが好きなんだと思います」


「その点は僕と同じ意見だね」


「そうなんですね…何か思ってたのと違った…」


「そう?」


「話の流れで行くと…快楽主義なんだと思ってましたから…インみたいに」


「ははは、インくんはそうなんだね」


「まあ今はインも好きな相手が出来て落ち着いて来てますが…」


「所詮物理的な快楽なんて粘膜を擦り合わせて男なら射精させれば簡単に得られるからね。1人でも完結出来るだろう?」


「まあ…確かに」


「それだけでは満たされない…征服、支配、そう言ったものを求めてるんだろうね」


「支配…」


「アンちゃんは誰かを支配したいと思ってるのかな?」


「うーん…そう言うのは思った事ないかなあ…」


「じゃあ、支配されている人は居るのかな?」


「支配されている人…強いて言えば…八神家…の使命になるのかな…人と言うより思想…になるのかもだけど」


「成る程ね、八神先生から大体は聞いてるけどアレの事ね」


田所はマコトから八神家の使命の事も聞いてるんだ…

とことん取り入るのが上手い男だなと思った


「アンちゃんはその使命に抗いたいのかな?」


「別にそれは思って無いですね。マコトの事も好きだしマコトとの子なら作りたいと思ってますよ」


「へえ…そうなんだね」


「まあ、もうマコトとはセックスは出来ないでしょうけど…」


「そうだね、八神先生は子供が好きだからね」


その事も知ってるんだ…


「まあ、支配から逃れたくなったら手助けしてあげるよ。八神先生に迷惑をかけた罪滅ぼしも兼ねてね。支配される者は支配しないとね」


「そうですね…その時には宜しくお願いします。また色々お話聞かせてください」


「そうだね…今は教え子も独り立ちしたから。興味があるならまた追々ね」


「はい」


「それじゃあ僕はこの辺で失礼するね」


「はい、ではまた」



そう言って田所は立ち去った


マコトに定期的に会いに来ていて、その帰りに色々聞き出していた


田所は想像していたよりマコトと深く話していた様だ


友達だと言っていたけど…


結局上手く利用されてマコトも純粋でお人好しだなあと思った


教え子…


恐らく死んだ母親の娘…患者だろう


その子に殺害方法を教えてマコトにレイプされたと証拠を集めさせて供述をさせたのだろう


独り立ち…と言う事は今も田所の手口を使って何かしらの犯罪をしているのかも知れない


田所のワンナイトのお相手の事も気になる




支配される者は支配しないとね…か


田所の情報もまだ色々不明な点も多い


支配する為にももう少し情報を引き出さないと…

田所がマコトにしたのと同じ手口で私は田所に取り入る事にした





利用された者は利用しないとね


そう決意していた


杏の反撃の決意表明か?


田所に太刀打ち出来るかな?

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