プレゼント
「ねえねえ、知ってる?1年生の…」
「すっごく綺麗な人でしょ?」
「冬でも日傘さして来てるよね」
「やっぱ綺麗な人は美意識高いんだろうね」
「何か女の子にも男の子にも告白されてるって。今の所皆断られてるらしいけど…」
「誰とも付き合わないのかなあ?まあ釣り合う人が中々いなさそうだよね」
「でも幾つなんだろ?年上ってのは聞いてるけど…」
「年齢不詳だよね…必要最低限しか話さない人らしいし…」
「成績も良いらしいよ」
「何かミステリアスだよね…どんな人なんだろう…」
「ってマコトの事すっごい噂になってるよ!」
「えっ!?困ったなあ…僕殆ど人と喋らないで目立たない様にしてたつもりなんだけど…」
「まず日傘はやめた方が良いんじゃ無い?」
「宮乃とインが煩いんだよ…紫外線はお肌の大敵だって…」
「なんで宮乃まで口出ししてんの…」
「なんか…理想の顔にしたんだからちゃんと維持してケアしろって…宝塚の何とかって人らしいけど僕よく分からない…」
マコトは言われるがまま素直に言う事を聞いている様だ…
まあそう言う所も好きなんだけど…
マコトは整形して別人の顔になって美人になっていた
誰も私と韻の関係者だとは気付かれては居ないけど…
目立ちすぎていて学校では近づけないでいた
既に男女問わず何人にも告白されたらしい…
「とにかく…折角同じ大学に通えてるのにマコトが目立ちすぎて学校で話しかけられない…」
「ごめんよ…そうなるつもりは無かったんだけどね…」
「せめて色々言い寄られない様に特定の人がいるって何か示したら?例えば指輪とか…」
そう言って私が嵌めている指輪を見せた
「トモハルくんに貰った指輪だね。良かったね」
「うん」
クリスマスのプレゼントに友晴からシンプルなペアリングを貰った
いつも私の学校まで迎えに来るのも大変だろうし、私も結婚を前提にお付き合いしてる人が居るってもし誰かに言い寄られたらそう言うからって事で、友晴も私もこれから勉強も大変になるしこれを機にわざわざ迎えに来てもらうのをやめる事にした
何故か似たリングを韻も付けていた
どうやら麻由にプレゼントする為に友晴と一緒に買いに行ったらしいけど…
せめてもう少し違う物にして欲しかった…
変な噂がたって暫く大変だった
「トモハルくんはアンと結婚したいって言ってくれたんだろう?」
「うん…」
「僕の事で…迷惑かけてないかな?…」
「トモハルは気にしてないけど…正直トモハルの家族がどう言ってくるかはまだ分からない…」
「そうだよね…本当にごめんね…」
「ううん。マコトの事で反対されたら結婚しなくても良いと思ってるから」
「そんな…好きな人なんだろう?」
「うん。でも私が1番大切なのはマコトだから…マコトを否定する人とは一緒にはなれない」
「アン…それは…」
マコトは心配そうな顔をしていた
「こんにちは、八神先生…とアンちゃん」
「田所先生、こんにちは」
「田所さん…後でまた色々お話聞かせて貰って良いですか?」
「ああ、良いよ」
「じゃあ…また後で」
そう言ってマコトの部屋を後にした
○○○○○○○○○○
「そうか!インも岩見さんにプロポーズしたんだな!」
久々に友晴と会って近況報告をしていた
「うん。だってマユが僕を置いて海外に行くって言うんだもん…心配で寂しくて結婚する約束して貰ったの」
「夏休みの間の数週間だろ…インも大概だなあ…」
「でも…トモハルと僕ってやっぱり同じ時期に付き合って結婚の約束して…僕達は兄弟だね!」
「そうだなあ…結婚したら本当にインが弟になるんだなあ…」
「何か嬉しいなあ!トモハルもマユもずっと一緒に居られるって思うと!」
「そうだよなあ…思えばたまたま同じクラスになったけど…不思議な縁で長い付き合いだもんなあ」
「ねえねえ、婚約したら指輪とか買うの?」
「そうなんだよなあ…昔から給料3ヶ月分とか言うけど…俺達まだ学生だからなあ…」
「そうだよね」
「じゃあさ、ペアリング買おうか、恋人がお揃いでつけるやつ。高いものは無理だけど…クリスマスのプレゼントに相手に送ろうよ」
「うん!そうしよ!僕どんなのが良いか分からないから一緒に買いに行こうよ!」
「よし、分かった。相手の指のサイズ確認しておけよ」
「それなら大丈夫!僕マユの指何回も咥えて舐めてるから分かる!」
「くっ…咥えて舐めて!?相変わらずインは…」
クリスマスが近くなってから友晴と買いに出かけた
「どんなのが良いかなあ?」
「まあお互い学生だし…目立たないシンプルな方が良いかなあ?」
「そうだね…」
「ペアリングをお探しですか?」
店員に声をかけられた
「はい、まだ学生なんでシンプルなもので…」
「そうですか!当店は男性同士のカップル向けのものも多数ご用意してますから!何なりとお申し付け下さい!」
僕と友晴は顔を見合わせて
「違いますっ!」
と叫んでいた
「そんな事言われたんだよー!もうっ!」
「あはは!今年最後に1番ウケた!」
「むう…」
クリスマスに麻由にプレゼントして経緯を話していた
「でも…甘ったれ子悪魔のイン攻めとガチムチ純朴優等生の杉田受け…アリだな…」
「もー!相変わらずびーえる好きなんだから!」
「こればっかりはやめられん!たまらんっ!」
「マユは僕だけの受けで良いの…」
そう言ってキスをしようとした
「その前に!ご飯!」
「はあい…」
早速指輪を嵌めてくれた手で唇を遮られた
「これを付けてれば男避けにもなるでしょ?」
「うん!」
ご飯を食べながらお喋りしていた
「じゃあ来年からはお迎えしに来なくて良いからね。インも勉強大変でしょ?」
「えー」
「私もレッスンも有るし、会ってもいつもすぐ別れてるじゃない」
「そうだけどー」
「卒業したら…どうせ毎日顔あわせるんでしょ?」
「そうだけどー、そうだよねー!」
「じゃあ良いわね?」
「うん!仕方ないなあ」
「ふう…単純で助かるわ…」
「ん?何か言った?」
「インが素直で良い子だって言ったんだよ」
「ふふ!そうだよね!じゃあこの後一緒にお風呂ね!」
「はいはい…今日は何回イかされるのやら…」
「新記録作ろうね!」
「怖い…」
そうして来年からは毎日麻由を迎えに行く事をやめる事になった
マコトは噂の人になってる様です




