夏が終わって
韻と麻由がお試しで付き合う様になったと韻から報告された
お試し…
よく意味が分からなかったが、どうやってあの麻由と付き合う事になれたのか…やはり謎だった
「ねえーマユー」
「ちょっと!そんなにひっつかないでよ!重いし!背後霊かよ!」
「だって暇なんだもんー」
「じゃあ予習でもしてなさい!」
「一緒にやろー?」
「1人でやるから!」
「えー」
座ってる麻由の後ろから韻が抱きついてのしかかって邪魔をしている…
韻の報告だと麻由とお試しで付き合いだしたらしい
麻由は付き合ってる事を周りに言うなと口止めしたらしいが…
「てか凄いね…戯れてる猫…ラブラブだね…見てる方が照れる…」
「あれ…絶対付き合ってるよね…」
「いくら付き合ってるからって見せつけ過ぎじゃない?」
周りがヒソヒソざわついていた
全然隠せてない…
寧ろ大々的に公言している…
堂々とし過ぎていて逆に周りからは揶揄われてもいなかった
逆転の発想なのか?
いや、やはり韻はアホの子なんだろう
「何か…イン凄いな…俺は真似出来ないな…」
「トモハルは真似しなくて良いから。でもマユは騒がれたく無いから付き合ってる事を周りに言うなってインに言ったと思うんだけど…」
「何かもう黙認されてるしある意味騒がれてないから正しいのかな?これは」
「いや、正しく無いでしょ…でもインは何であんなひっついてんの…背後霊とか言われてるし…」
「何か岩見さんと正式に付き合う為に好きになってもらう様に頑張るとは言ってたけど…」
「逆に嫌われそうだけど…」
沼田洋介も麻由から退けたらしいし、韻の謎は深まっていた
その洋介は別のクラスの胸の大きな子に狙いを定めて方向転換していた
やはり胸で扱いて貰いたい夢が有るのだろうか…
「あの…八神さん…」
「静奈?どうしたの?」
「ちょっと…いいかな?」
「うん」
静奈に呼び出された
静奈は翔太とまだ仲良くしている
前に翔太は私に気が合ったので今カノとしての牽制だろうか?
何か誤解があるなら弁明しないと…
そう思いながらついて行った
「あの…八神さんって、親戚の家は病院だよね?」
「うん。叔父さんの家は産婦人科だよ?」
「あの…私…診て貰いたいんだけど…」
「静奈を?」
「うん…あの…夏から生理来てなくて…検査キットで調べたら…陽性だったから…」
「それって…もしかして相手は翔太?」
「うん…今までした事なかったし、他の人とはしてないから…」
「避妊はしてくれなかったの?」
「うん…何か…勢いで押し倒されて…」
「そっか、分かった。今日学校終わったら一緒に行ってあげるから」
「うん…有難う」
学校が終わって叔父さんの病院に付き添って行った
「妊娠10週目だね…どうしますか?」
「まだ…学生なので…」
「そうですね、相手と両親とも良く話し合って結論を出して下さい。ただし、中絶を望むなら12週を超えると手術では行えず出産させなければならないし死産届けを出す必要が出てきます」
「分かりました…」
結局静奈は中絶する事になった
一応翔太の方に中絶費用は出させたらしいが「合意だから」と言われて謝罪らしい謝罪は無かったらしい
果たして合意が有ったのだろうか…
静奈の性格から恐らく押し切られて無理矢理されたのだろう
翔太は一応謹慎処分にはなったが…
「まあ、今回はしくったけど…やっぱナマに限るわ」
とふざけた会話をしていた
「地獄に落ちろ…」
トモハルが私の気持ちを代弁していた
翔太は箔がついたとイキってる感じだったが、それ以降女の子達は警戒して誰も近寄らなくなっていたので、地獄に落ちたんだろう
「静奈、その後大丈夫?」
「うん…落ち着いて来た…色々有難う」
「ううん。静奈は今回酷い目に遭って傷ついたけど…きっとこの先静奈を大事にしてくれる人に出会えると思うから。静奈は可愛いし性格も良いし」
「有難う…」
「これからは口先だけ優しい言葉を言う人に騙されちゃダメだよ。勢いで一方的にセックスしようとする人じゃなくてそういう事はお互い好きになってしたいと思ってからするんだよ。」
「うん…」
「あと、ちゃんと避妊してくれる人と付き合うんだよ。そこで本当に静奈が好きで大事にしてくれる人かどうかわかるからね」
「うん…そうだよね…有難う。これからはちゃんとそういう人と付き合う」
友晴も神妙な顔つきで頷いていた
そんな騒動もありつつ、期末試験も無事終えて冬休み目前となっていた
「アン、今年のクリスマス何か予定有る?」
「特に予定は無いかなあ」
「じゃあさ、クリスマスツリーとイルミネーション見に行かない?」
「うん、良いよ」
そう友晴に誘われてクリスマスの約束をした




