気持ち新たに
高等部に進学して1年生になったが相変わらずクラスは韻と同じだった
引き続きお守りを継続しろって事なんだろう
友晴と麻由も同じクラスだった
多分韻の友達だって聞いたからお願いしたんだろう
韻は高校生になって少し周りも落ち着いて来たので女の子達に突撃再会し始めていた
しかし、その度に麻由に注意されていた
その辺りは麻由が担ってくれていたので正直助かっていた
「マユ、ゴメン、有難う。助かる」
「お礼は結構よ。風紀の乱れは心の乱れだもの」
麻由は高校生になってもクラス委員をしていて、相変わらず人を寄せ付けないオーラが出ていた
まるで水と油な韻と麻由が友達ってやはり謎だった
「インも岩見さんのおかげで少しは落ち着くかな?」
「そう願うわ…」
「アンはやっぱり医学部目指すの?」
「うん。そのつもりだよ。トモハルは?」
「俺は帝大法学部だね」
「そっか、家族は警察だしお爺さんも警察官僚だもんね。キャリア官僚になるには順当かな」
「まあね…俺も特に何か別の道を選択したいってのもないし…敷かれたレールに素直に進んでいくよ」
「それを言ったら私も似たようなものだから…」
「まあ、俺は勉強も嫌いじゃ無いし部活も好きだし」
「そっか、じゃあ高校でも柔道部?」
「うん」
「とりあえず目先の期末試験に向けてお互い頑張りましょ」
「そうだね、心置きなく夏休みを迎える為にもね」
友晴は高校生になって柔道もしているせいか身長も少し伸びて逞しく男らしい身体つきになっていた
○○○○○○○○○
「八神韻!いい加減になさい!」
「どうしたの?マユそんな怒って…」
「あなた、榎本先生と付き合ってるんでしょ?」
麻由がヒソヒソと耳打ちして来た
「付き合う?シンヤと?」
「そうよ…あれだけ身体を重ねて来たってのに…あっちこっちフラフラして…」
「シンヤとは遊んでただけだよ?」
「えぇっ!?」
「高等部は校舎も遠いしこっちになってから遊んでないよ?」
「そうなの!?知ってはいたけど本当にドクズだったわ…」
「ねぇ…マユも僕と遊ぼうよ?」
「嫌よ!私は前にも言ったけどそう言うのは付き合ってる人としかしたくないの!」
「じゃあ付き合おうよ!」
「付き合うとか告白とかそんな軽いノリでするもんじゃ無いと思うわ!そもそも何人も相手して遊んでるような人とは付き合わないわ!」
「やっぱりトモハルが言ってた通りなんだ…付き合う人は1人じゃなきゃダメなんだ…」
「当然よ!」
「じゃあ、マユとだけ遊ぶ!毎日!」
「まっ!毎日!?色々恐ろしいけど…後は付き合うにはお互い好きじゃ無いとダメなのよ!」
「お互い好き?僕マユ好きだよ?」
「私は好きじゃないわ!それじゃさようなら!」
「またピアノ聴かせてよねー!」
「気が向いたらね!」
そう言って麻由は走って行ってしまった
付き合うって難しいんだなあと思った
○○○○○○○○○
「インは進路どうするの?」
「そうだなあ…とりあえずアンと同じ医学部目指そうかなあ…これと言ってやりたい事も分からないし」
「とりあえずで目指せる程甘くは無いと思うけど」
「僕勉強するの好きだし多分大丈夫だよ!」
「そう。じゃあどんな医者になりたいとか有るの?」
「そうだなあ…マコトのお父さんの病院で働こうかなあ。産婦人科医?」
「何で」
「だって毎日お○んこ見放題だし」
「何ふざけた事言ってんのよ。そんな不純な動機の医者の元なんか誰も通わないわよ。そもそも私が産婦人科医になるつもりだし」
「えー、そうなの?」
「そうよ。私があの病院を継ぐつもりだってマコトにも伝えてるから。マコト応援してくれるって言ってくれた」
「えー!ズルい!」
「だからインは諦めて違う道を選ぶのね」
「ちぇ…年上特有の暴君ぶりだね…」
「八神医院の安泰と危機回避の為よ」
「じゃあどんな医者になろうかなあ」
「医者にはなるつもりなのね」
「だってマコトと同じ仕事してみたいし」
「マコトは精神科医でしょ?インに務まるとは思えないけど…まずは自分の治療からになるわね」
「何それ!ひどーい」
「まあ、研修医の間に色々部署を回るからその間に決めるのね。とりあえずは医学部入って卒業して医師免許取らないとだけどね」
「そっか…大変だあ」
「そうよ、医学部は6年有るしまだまだ先は長いわよ」
「そうだね…頑張らなきゃ…」
「まあ、せいぜいお互い頑張りましょ。まずは医学部入学目指して」
「そうだね…」




