表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
晏陰  作者: 水嶋
2人の出会い

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/106

ご対面

「何それ!?どういう事!?」


「私だって納得してないわよ…」


案の定説明すると韻は騒いでいた


「でも…マコトは無事だったんだから…良しとしましょう」


「そうだけど!やっぱりお葬式で食べたお菓子に田所に盛られたんだな!あんな場所で寝ちゃうなんておかしいと思ったよ!」


「まあ…そうなんだろうね…何か色々薬を用意するの得意そうだし…」


しかし私は騒ぐ韻を大人しくさせたい時の為に田所にその薬を分けて貰えないかと密かに思案していた



「しかもその女!絶対許さないんだから!」


「まあ…気持ちは分かるけど…その子はマコトとセックスするのが嫌だったんだから仕方ないんじゃない?」


「僕はセックスしてってマコトに何回お願いしてもして貰えないのに!許せない!」


そっちかよ…

罪を被せられた事にも多少は怒れ韻…



「まあ、とりあえずマコトは裏切られて落ち込んでるみたいだから私達で元気付けてあげましょう」


「うん…マコトに会えるなんて…夢みたいだ…」


「そうね…夢じゃ無い事を祈るわ…」





「ごめんな…ダメな父親で…心配させたね」


顔は変わっていたけど声と…雰囲気はマコトだった



「良かった!マコト生きてた!」


私は嬉しくなって叫んでいた


「マコト!!」


韻はマコトに抱きついて泣いていた


「これからは…神谷真(カミヤシン)って名前になるけど…お前達はここの中ではマコトって呼んでくれていいからね。外では神谷…シンって言ってね」


「うん!」


マコトは名前も戸籍も変える事になっていた

外で呼ぶ時には気を付けないと…



マコトは韻の頭を撫でてあげていた


私も抱き寄せて頭を撫でてくれた


あぁ…

優しくて大好きなマコトだ…


私は言葉で伝える代わりにぎゅっとマコトに抱きついた





○○○○○○○○○○





「何か最近アンもインも元気になって来たな。良かった」


「うん、トモハルも色々心配してくれて有難うね」


「そんな、お礼なんて言わないでよ。期末も終わったし、年末年始はどうするの?」


「まあ、受験も無いし今年は家族でゆっくりしようかなって思ってるよ」


「そっか。まあ俺もそんな感じかな」


「それじゃあ、また来年も宜しくね、トモハル」


「うん」


「良いお年を!」


「アンも、良いお年を」


そう言って今学期も終わって冬休みになった




今年の年末年始は韻の家に行ってマコトと韻と過ごした



「最近は2人は学校ではどう?」


「うーん、私もインもあんまり変わらないかなあ?」


「えー!僕は女の子が遊んでくれなくなったー」


「まあ、あの事件からね…インに近づいたら危険だってもっぱらの評判よ」


「えー!僕無理矢理セックスはしないよ?」


「同意だけはちゃんとしてね…じゃないと僕みたいになるからね」


「大丈夫だよ。僕は嫌がる子とするのは楽しく無いからそんな事はしないよ」


韻はあれから父親がレイプ犯だと言う事で警戒されてるのも有って女の子達とは派手に遊ばず大人しくしていた



「2人とも友達は出来た?」


「うん。私はトモハル位だけど…」


「僕もトモハルとあと、最近マユと仲良くなったよ!」


「へえ!あのマユと…セックスでもしたの?」


「ううん。何か僕の話が面白いみたい」


「へえ…インが女の子と友達って何か意外…」


「そう?マユは話すと面白いよ?」


「そうなんだ…」



「じゃあ、2人とも好きな子は出来た?」


「僕はマコト!」


「私もマコトだなあ…」


「僕もアンもインも大好きだしそれは嬉しいけど…結婚は出来ないからね」


「そうだね…」


「2人には色んな経験をして本当に好きな人を見つけて欲しいな…僕には出来なかったから…」


「本当に好きな人…」


「僕トモハルにもマユにも同じ事言われた」


「そっか、じゃあ2人共良い友達には出会えてるんだね。安心したよ」


「うん」


「そうだね…」




本当に好きな人…



私はマコト以外にはやっぱり思いつかなかった



それからマコトは何度か整形を繰り返して見た目は全くの別人になった


暫くは地下施設で生活すると言う事だった


落ち着いて来た頃には縁戚の人と言う事にして親の代理で三者面談等には学校にも来てくれた


病院にも助っ人の助産師としてたまに手伝う様になっていた


主に死産や奇形などの普通の助産師に負担がかかる様な出産の時だった


その時は叔父とマコトだけでほぼ人目につかない様に配慮していた



そして春になって高等部に進学した


「アンは進路はどうするの?」


マコトに尋ねられた


「私はやっぱり医者になるつもり。大学も医学部へ進学する」


「そっか…周りに僕やお父さんや宮乃もいるから…何でも相談してね」


「うん。有難う」


「アンはどんな医者になりたいの?」


「私は…産婦人科医になろうと思ってる。行く行くはこの病院を継ごうと思ってる」


「そっか、それを聞いたらお父さん喜ぶだろうなあ。僕は精神科医になっちゃったし、今はこんなだし…つくづく親不孝者だよ…」


「ううん。マコトはちゃんと使命を果たしたもの。命が有るだけで親孝行だよ?罪を被せた奴らを恨んでも無い。私は立派だと思ってるよ?」


自分から命を絶った御月は親不孝だと思っていた


「まあ恨んでも仕方ないからね。今の置かれた状況を甘んじて受け入れてるよ…でも、そう言ってくれて有難う。僕はアンには使命に縛られずに自分の意思で選択して自由に生きて欲しいと思うな」


「うん。そのつもりだよ」


「そっか。アンはしっかりしてて賢い子だから心配はいらないかな?」


「それじゃ寂しいからたまには心配してよね」


「あはは、いつも心配してるし気にかけてるよ」


「そっか…嬉しい…」





そう言ってマコトに抱きついた


マコトは優しく頭を撫でてくれた


杏は…

韻よりマコトに盲目かもですね…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ