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晏陰  作者: 水嶋
2人の出会い

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事件の真相

「杏、韻は居ないの?」


「何か担任の先生の所に泊まるって連絡あった」


「担任…」



韻は先生といつの間にそんな仲良くなったんだろう…


色々謎だった



「まあ良いわ。韻には後から伝えましょう」


「何?」


「そろそろ容体が安定して来たから…頃合いかと思って」


「容体?」


「眞事のね」


「マコト!?」


「そうよ。眞事は死んで無いわ」


「本当に!?お葬式までしたのに!?」


「ええ。まあ…世間を欺く必要があったからアレは形だけの…仕方無しにね」


確かに…私はマコトの遺体を見ていない…



「でも…検死までしたんだよね?警察を騙せると思えないけど…裏で金でも渡したの?」


「いいえ。仮死状態になってたのよ」


「仮死状態…どうやって…」


「田所先生が薬を用意してくれたのよ」


「田所先生って…お葬式に来てたマコトの同僚の人?」


「そうよ」


「でも何で…」


「一旦着せられた罪を逃れて別人になる為に眞事を死んだ事にしたのよ」


「マコトは患者の母親をレイプして殺すなんて出来ないと思う。まず子供としかセックス出来ない筈だから」


「そうよ」


「じゃあ何でマコトの所為になってるのよ?」


「母親から虐げられてたマコトの患者の母親を患者から解放して消すために…眞事は使われたのよ…母親を殺害したのはその患者よ」


「そんな!」


「その患者は眞事と性交渉をしていた。本人は嫌だったが嫌だと言えずに断れなかった。結果的に眞事はレイプしてた事になるのよ」


「嫌なら嫌ってハッキリ言えば良いじゃない。マコトは無理矢理セックスなんてする人じゃない。それを言わずにマコトに罪を被せるなんて卑怯よ!」


「小さな頃から母親に虐げられていてハイしか言えない…自分の意見を言える子じゃ無かったのよ。眞事は今回嵌められた形になってしまったけど、多分眞事もその事を知っていたら協力していたと思うわ。患者に寄り添う精神科医だもの」


「…」


色々腑に落ちなかったが宮乃にそう言われて何も言えなかった

まず母親を殺す必要なんてあったのだろうか?



「とにかく眞事は一命を取り留めた。私と蘇我先生で頑張って蘇生させたのよ」


「アキラさんも…」


あの時、宮乃と病院に居たのはその為だったのかと理解した


「眞事はこの後私の知り合いの所で整形して顔を変えて戸籍も変えて別人になるわ」


「そう…」


「暫く落ち着くまで人目を避けるために云足の病院に有る地下施設で生活する事になるわ」


「私が出産した時にいた所ね…」


「そうよ。整形手術が終わって落ち着いたら韻と会いに行けるわよ」


「うん…分かった」


「眞事は罪を被せられた事より患者が自分の事が嫌だった事で落ち込んでるわ」


「そうなんだ…」


「だから…杏と韻は眞事の事が好きだって伝えてあげて」


「うん。私はどんな姿に…どんな事になっててもマコトの事は大好きよ。インもそうだと思う。あのニュースの記事を見ても信じて無かったし凄く怒ってたし、ずっと泣いてた」


「そうね。貴方達は眞事の大切な子供だからね」


「そうだよ…」


大切な…

マコトの…濾過し続けて八神の浄化された遺伝子を引き継いでいる子供だから…


「でも…その話で気になってる事が有って…」


「何?」


「その患者って子供なんだよね?どうやって母親を殺してマコトがレイプしたように見せられたの?」


「それは田所先生が協力したみたいよ」


「田所が?」


「田所先生が心臓発作に見せかけた殺害に使う薬を用意して、死んだ後眞事の精子を母親のヴァギナに注入したらしいわ。ちゃんとディルドを使ったらしいから大したものね」


「そうなんだ…」


「田所先生はその患者から相談を受けてアドバイスをしたらしいわ。あくまでやり方を教えただけで決行したのはその患者の様よ」


お葬式で会った時も胡散臭い男だと思っていたが、自分は手を下さずに実行犯を子供にやらせる辺り中々したたかな男だと思った


「そこまで出来る子なら殺す前に何とか出来そうだと思うけど…」


「まあ、色々追い詰められてたんでしょうね。自分の手で母親と眞事から逃れて決別させる事に意味があるんでしょう。そっちは専門じゃ無いからよく分からないけどね」


「そう…」


マコトは優しくて大好きだけど、その子にとっては怖い人だったのだろうか?

別の人には違う風に見える事も有るんだろうな…

と理解した


「その子は…幾つなの?」


「今は中2…13歳らしいわ。12歳の時からみたいよ」


「そう…」


韻の1つ下か…


「インにはこの事マコトに会うまで言わない方が良いと思う。今すぐ会わせろって騒ぐだろうし多分暴れて田所やその子に突撃しに行くかもしれない…」


「そうなのね…やっぱり韻は私達とは少し違うわね…」


「そうね…」




私とマコトと宮乃はどこか似てるのかも知れない





濾過されてふるいの目を通過した私達には何かが欠けている様な気がしていた


韻はお泊まりしたみたいです。


元気だね

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