夏休みの予定
麻由は…あの人の?
中学3年生になっても私は相変わらず韻のお目付役として同じクラスになった
友晴も今や韻のお世話要員として学校に認識されているのか、結局3年生も同じクラスになった
「この間の期末テスト、八神きょうだいの独占だったね。アン、1位おめでとう」
「ありがとう。まあ私は頑張ってるからね。でも何で2位がインなのか謎だわ…あんな遊んでるのに…」
「インは家で勉強頑張ってるみたいよ」
「へえ…トモハルにはそういう事言うんだ」
「まあ、男同士、話しやすいんじゃない?」
「インの場合は単に私に敵対心があるだけだと思うけど」
「そうなの?」
「多分普段からガミガミうるさいから鬱陶しいんじゃない?」
「アンは真面目で優しいのにインは分かってないなあ」
「有難う。そう言ってくれるのトモハルだけだよ」
「あはは。皆アンの良さが分かって無いんだなあ」
「私友達も少ないし、他に話せる人も居ないしトモハルは色々インの愚痴も言える有難い友達だよ」
「…うん。そうだね」
「何か悔しいから今度のテストはインに勝ってよね!トモハル」
「あはは。まあ頑張るよ。アン、それよりさ…」
「八神韻!何処行く気!?」
「この後ホナミちゃんと遊ぶ約束してるからホナミちゃんの所に行くんだよ?」
「何寝ぼけた事言ってんの!?掃除当番でしょ!サボらないでよ!」
「あれ?そうだったっけ?じゃあ明日頑張る!」
「ふざけないでよ!今よ!」
「えー…これからぁ?」
「こらイン!ちゃんとやりなさい!」
「はいはい…」
「ゴメンね麻由…」
「八神杏、あなたが居てくれて助かったわ」
「ったく、3年になってもあんな感じで…困ったもんだわ」
「流石学年1位の貫禄ね!頼りにしてるわ」
「もう…やめてよ…麻由クラス委員長でしょ。インはあんなだからもっとキツく叱って良いよ」
「そうね…頑張らないとね。委員長も勉強も!」
岩見麻由は3年で同じクラスになったクラス委員長だ
見た目は綺麗で可愛いが頭が良くて真面目でカタブツ、普段から1人で行動していて友達も居るのか居ないのか分からない一匹狼な感じで男を寄せ付けないオーラがあった
テストも今回4位だった
そのせいか私と韻に対してライバル心の様なものを感じている気がしていた
特に韻に対しては女の子に奔放と言うかだらしないので嫌いなタイプなんだろう
私は嫌いじゃ無いが麻由は私に対して仲良くなりたいって感じはしない
「ゴメン、トモハル何か言いかけて無かった?」
「あっ、うん。大した事じゃないから…また今度でいいよ」
「うん。分かった。あ、これから部活だっけ?」
「うん。アンは?」
「私は帰って勉強かな。他の子は遊びに行ったりするんだろうけど、まあ私はつまらない女なんで」
「あはは、そんな事無いよ!やっぱりアンは真面目だね。何か安心する」
「そりゃどうも。じゃあ部活頑張ってね!」
「うん、有難う。また明日!」
「うん、また明日」
もうすぐ夏休みだからやっと韻から解放される…
そう思うとワクワクしていた
○○○○○○○○○○
「終わったよー」
「じゃあ、これにて解散ね。今週は掃除当番だから明日もサボらないでね」
「分かったー。マユはこの後どうするの?」
「家に帰るわよ」
「じゃあさ、僕と遊ばない?」
「あなたは保奈美と約束してるんでしょ?」
「そうなんだけどさー。マユとも遊んでみたいなあ」
「何で」
「だってよく見たらおっぱい大きいし。柔らかくて気持ちよさそう…」
「なっ!何言ってんのよ!どこ見てんのよ!」
「色々沢山気持ちよくしてあげるよー?すっごく楽しいから」
「嫌よ!とんだエロ殿下だわ!」
「何でー?皆すっごく喜んでくれるよ?」
「私は!そう言うのは付き合っている人としかしたくないの!」
「そうなの?」
「そうよ!普通はそうよ!」
「前にトモハルも似た様な事言ってたなあ」
「ホント八神韻は恐ろしい子だわ…」
「それじゃあまた明日ねー」
「はい、さようなら!」
あーあ、走って行っちゃった
「こらこら、岩見を困らせてるのか?」
「あっ!シンヤ!」
「榎本先生と呼びなさいって言ってるでしょ」
「だってシンヤ可愛いんだもん…」
「可愛いって…大の男が言われ嬉しい言葉じゃないぞ…」
3年の担任の榎本眞也は体育の先生だった
名前にマコトと同じ文字が入っているのと、雰囲気もマコトに似て童顔で可愛らしかった
身体も体育の先生なんで筋肉質でおっぱいが大きい所も好きだった
「期末も終わったからもうすぐ夏休みだけど…インが心配だな」
「何が?」
「その調子で遊びまくって悪い事しないかだな」
「うーん、僕仲良い友達トモハルしかいないし、トモハルは部活で忙しいから誰とも遊びに行けない」
「そうなのか。家族でどこかに行ったりしないのか?」
「うん。マコトも仕事が忙しいから多分家で1人で勉強してるかなあ」
「そうか。それは寂しいな」
「どうなんだろ?僕今までずっと1人だったから寂しいとかよく分からない」
「そうか…確かお前は中学に入る前まで隠されて育ったんだよな」
「うん。そうだよ。外にも出た事無かったよ」
「そうか…じゃあ先生が夏休みどっか連れてってやろうか?」
「ホントに!?嬉しい!」
「まあ、遊興施設とかには連れて行けないからな。」
「じゃあさ、シンヤの家に行ってみたい!」
「俺の家!?」
「うん!学校に行くまで人の家に行った事無かったから人の家が楽しいの!見てみたい!」
「うん、まあ良いけど…うち一人暮らしのマンションだし何も無いぞ?」
「うん!良いよ!」
「よし、分かった」
「わあい!楽しみ!」
「ホント何も無いからな…」
「シンヤが居るから大丈夫!」
「俺!?」
「うん。じゃあ約束ね!」
「分かった」
夏休みに眞也の家に遊びに行く事になってワクワクしていた
入学式に声をかけていた麻由は岩見の姉だったようです
そしてやはり韻が不穏…




