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晏陰  作者: 水嶋
2人が辿った道

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14/90

韻の理解

トモハルって…?

「わあ!あれ何!?」


「桜の木だよ」


「木がピンク色だあ!ねえ、あれは!?」


「チューリップって花だよってもう!ウロチョロしないでイン!」




入学式で初めて学校に行った


学校は沢山キレイで色んな色のいい匂いがする物で溢れていた



「ねえ、名前なんて言うの?僕はイン、仲良くしてね!」


いい匂いのする色んな女の子も沢山いた


僕と同い年の男の子も沢山いた

初めて同い年の子と沢山会ってワクワクしていた


初めは僕の指を見て怖がってたけど、すぐ仲良くなれた



「師匠!」


「太閤殿下!」


「ゴールドフィンガー・イン!」


みんな僕に気さくにあだ名で呼んでくれた


普通に名前を呼んでいた子もいた


「なあイン、部活何やる?」


「部活?」


「部活に入ると放課後色々やるんだよ。バスケとかサッカーとかバレーとか」


「へえ!楽しそう!トモハルは何やるの?」


「俺はまだ決めてないなあ…」


「何が良いか分からないから僕はトモハルが入る部活に一緒に入ろうかな」


「そっか!一緒にやろう!」


「うん!」


このトモハル、杉田友晴は警察官の息子らしくお父さんもお爺ちゃんも警察の人らしい


お爺ちゃんは警察の偉い人だと言っていたが、そう言う事を鼻にかける事もなく僕にも気さくに接してくれた


成績も良くて大体僕か杏かトモハルで上位を占めていた



「ねえ、このボタンなあに?」


「それは非常ベルだな。火事とか大変になった時に押す物だから今は押しちゃダメだぞ。非常音の凄い音が出て大騒ぎになるからな」


「うん!分かった!」


トモハルは世間に慣れてない僕を気にかけて付き添ってくれる優しい奴だった

まるでお兄ちゃんの様に僕の知らない事を色々教えてくれた



そしてトモハルも警察の息子らしく正義感のある奴だった


「イン、授業中はお菓子を食べたらダメなんだぞ!」


「だってお腹空いちゃったんだもん…」


「だったら休憩時間まで我慢しろ。美味しそうな匂いでみんな気が散って迷惑かかるぞ」


「うん。分かった」


大体トモハルか杏に怒られていた


「トモハル、ありがとう。助かる」


「ううん。アンも大変だよな…」


「もー、ホントそうなんだよ…目を離すと何かやらかすからインは…」


「あはは、確かに。でも子供みたいで可愛いよ」


「みたいじゃなくて子供だからね。全然可愛くないし!」



何かトモハルと杏が僕の事馬鹿にしてる…


ちょっとムッとした



「俺、柔道部に入る事にした!インも入るか?」


「柔道?」


「まあ、このスポーツは格闘技だな。柔道は勝利至上主義ではなくて武術の修得・修練と身体・精神の鍛錬が出来るぞ!」


「女の子も一緒にやる?」


「やらないな。男と一対一の勝負だな」


「じゃあ僕やらなーい」


「なんだそりゃ…」


「僕、女の子と一対一で楽しく遊びたいもん」


僕は地下施設を出たのでドライとフォウとはセックスしていなかった

その代わり学校で出会った女の子達と楽しく遊んでいた

色んな出会いと色んな身体が新鮮で楽しかった



「ったく…インはしょうがない奴だなあ…」



結局トモハルは一人で柔道部に入った

放課後一生懸命練習していた


僕は放課後女の子と楽しく遊んだ



マコトに学生を妊娠させたら学校やめなきゃいけなくなるって言われたからコンドームの使い方を教えて貰って使っていた


でもやっぱり生で中に出した方が僕も女の子も気持ちいいから、いつも遊ぶ子にはお爺ちゃんにお願いしてお薬を貰って飲んで貰った



「インは女の子に手当たり次第だなあ…」


「そんな事無いよ?おっぱいが大きい子を選んでるよ?」


「身体の好みは聞いてない…」


「トモハルはどんな女の子が好きなの?」


「そうだなあ…真面目で優しくて清純な子がいいなあ」


「成る程ねー」


じゃあ杏と対極な女の子だな…


「インは沢山女の子と遊んでるけど…どの子と付き合ってるの?」


「付き合う?」


「彼女」


「彼女?」


「うーん…恋人?本命?1番?特別な子?いないの?」


「良く分かんない…それって1人じゃないとダメなの?」


「普通は1人だな。相手も付き合ってる彼氏が身体の関係の有る女の子が他に何人もいるような人は嫌だろうな」


「そうなんだ…恋人って一対一じゃ無いとダメなんだ…大変だなあ」


「大変じゃないだろ。何人も相手してる方が大変だと思うけど」


「僕は楽しいよ?気持ちいいし」


「気持ちい…って!じゃあ多分インはまだこの人!って思える様な本気で好きな人に会って無いんだろうな」


「本気で好き?」


「そう。本当に好きで愛している人が1人いれば他に何人も必要ないと思うぞ」


「トモハルはそう言う人が居るの?」


「いや、まだいない。これからだな」


「そっか…」



僕はマコトの事を本当に好きで愛している



愛しているけど…



マコト以外、他に女の子が必要ないとは思った事が無い



この間マコトに言われた


「今はまだ学生だから子供を作らない方が良いけど、インは好きな人…愛する人が出来たらその人と結婚して子供を作っても良いんだよ」


「愛する人…僕はマコトが好きで愛してるよ!マコトとセックスしたい」


「僕はインの事が大好きだけど、インとセックスはしないよ」





僕はマコトと恋人にはなれないのだろうか




そんな寂しい気持ちになっていた


あの人の孫の様です…


どうなる事やら…

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