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晏陰  作者: 水嶋
晏陰

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108/108

晏陰

ラスト美味しい所を持って行く田所解説者…


そして八神家の人々は…?

「で、シンヤとニチカは同棲を始めて、インは職場で新たなセフレが出来たらしいですよ」


「へえ」


「今度こそ誘われても絶対行きませんから。もう俺との繋がり無いしソイツは」


「何だかんだと今でもインくんと仲良くやってる様だね」


「元々仲良く無いですから。単に情報収集の為に会ってるだけだし」


「ああ、言ってたね、情報を制する者はって奴ね」


「そうですよ」


「光太郎くんは世界を制する事は出来たのかな?」


「あの野郎のガードは鉄壁ですね。未だに牙城は崩せてませんが…思い出すだけで腹が立つ…」


「ははは、君が唯一長年想い続けてる相手だね梟介くんは」


「変な言い回しはやめて貰えます?田所さん」


「でも嫌悪と好意は表裏一体じゃない?そもそも興味がなければエネルギーを使う憎悪も湧かないだろう?」


「ぬう…」


「まあ君を敵に回したく無いから揶揄うのはこの辺にしておこうかな」


「まあ何れ奴を跪かせてやりますよ」


「それが光太郎くんの理想の世界なのかな?」


「理想って程の大それた物じゃないですがね。でも…」


「?」


「田所さんは…どうしてそこまで興味を持ってるんですか?アンとインに…八神家に」


「そうだね…増田くんと言う偶像を失った今、新たな物語の一読者として…かな?」


「失ったと言うより田所さんが消したんですけどね…」


「肉体的にはね。しかし増田くんの物語は既に完結していたんだよ?」


「まあそうですね」


「八神の使命と浄化された遺伝子…この狂った物語の結末はどうなるんだろうね?」


「さあ…今の所まだまだ続きそうですが。アンの手によって」


「僕が生きている間には完結しないかも知れないね」


「かも知れませんね。しかし田所さんは一読者と言いつつ介入してますよね?何か意図が有るんですか?」


「まあ強いて言えばサポートかな?子育てみたいなものだね」


「子育て?」


「其々が間違わずに理想とする世界に行く為の…物語が面白くなる為…かな?」


「この狂った物語の行く末を左右する執筆者になりたいんですか?」


「それは無いね。あくまで僕は部外者で物語の読者であり、主役は八神家とそれに関わった人々だよ。其々が意志を持っていて自分で選択しているんだよ」


「そうですか…」


「しかし八神先生は名前を思い付きで咄嗟に名付けたと言っていたけど…面白いね、名は体を表すってのかな」


「?」


「杏の花言葉には、『臆病な愛』『乙女のはにかみ』『疑い』『疑惑』…アンちゃんは周到で用心深く長年周りに密かに隠して一途に八神先生を愛している」


「まあ一途…と言うより狂気?旦那を騙してマコトさんとの子供まで産んでるってインが言ってたし」


「韻は互いにに響きあって調和する意を表す…インくんは人を引き寄せて束ねる…光太郎くんですら丸め込まれたしね」


「アレは調和と言うより竜巻みたいに巻き込んでますけどね。災害級の」


「同じ親から生まれて見た目もそっくりで同じ遺伝子を持ってる筈なのにこうも性格が違うのも面白いよね」


「まあ性別も育った環境も違いますからね2人は。兄貴と俺も同じゲイでもネコとタチだし」


「そうだね」


「この先2人はどうなる事やら…」


「アンとイン…晏陰…かな?」


「晏陰?」


「ひっそりと…」


「?」


「誰にでも秘密は有るだろう?勿論君も僕も」


「まあ…」


「さっきは例えで名前を出したけど…勿論指摘した事だけの人物像じゃ無いだろうね。まだまだ僕や君の知らない性格も一面も有るだろうね。1人の人間を一言でこう言う人だって言い切るのは難しいだろう?」


「そうですね」


「それは自分にも当てはまるしね。未だに自分の知らない、気付いていない自分も有るだろうし」


「確かに…」


「この先どんな一面を見せてくれるのか…僕は『ひっそり』と覗かせてもらうよ」


「中々悪趣味で陰気な性格ですね」


「君も恋人の浮気の情事を覗き見る様な同類だろう?」


「まあ…そうですね」


「今回その悪趣味のおかげで新たに自分にこう言う一面も有るんだなって気付かされたしね。意外に律儀でお節介で探究心が有るってね」


「物は言い様ですかね…田所さんもマコトさんに負けず劣らず前向きと言うか図太いと言うか…」


「精神が鈍感か余程タフでないと精神科医なんてやってられないからね。まあ僕はリタイアしたけど」


「まあそう言う事にしておきます」




「其々みんな『ひっそり』と…ね」


「はあ…」





○○○○○○○○○○





「はあ…はあ…気持ち良かったね…アンちゃん…」


「そうだね…いっぱい出たね…」


「ねえ…僕達の子供はいつ作ってくれる?」


「そうね…今はドライが妊娠してるから…お腹の子を生ませたら…次には生ませるわ」


「ホント?嬉しい…」


「テルヒが11歳になったら…ちゃんと色々教えてあげるのよ?その前にフィアで練習してね」


「うん…分かってるよ、任せて…」


「ふふ、頼もしいわね」


「大好き…アンちゃん…」


「私もよ、カイ…」





○○○○○○○○○○





「八神先生、今度新しく刑事になった馬場です。この先関わる事も有ると思うのでご挨拶に来ました」


「広瀬さん、ご苦労様です」


「初めまして、馬場と言います!宜しくお願い致します!」


「コイツも俺と同じで見た目がこんなだから…舐められないように色々教えないとなんで…」


「ふふ、八神です。宜しくね、馬場さん。可愛いね」


「コイツまだ女とも付き合った事無いらしいんで…その辺も色々と…」


「先輩!やめて下さい!こんな所で…」


「ふふ、そうなんだ…僕も色々教えてあげるから…仲良くしようね!」


「は…はあ…」


「それじゃあ失礼しますね」


「はいはーい、またね!」



「シンジ、聞いた?」


「はあ…」


「ふふ、今度3人で遊ぼうね…」


「さっ…3人で!?…」


「シンジも大分セックスにも慣れてきたから…そろそろ童貞卒業しなきゃだしね、色々勉強しようね!」


「色々…」


「楽しいだろうなあ…楽しみだね!」


「何だか…怖い…」


「大丈夫、大丈夫!セックスすると気持ちよくて幸せな気持ちになるんだから!もう体験したでしょ?」


「うっ…うん…そうだね」


「ふふ、じゃあまた今日仕事終わってからね…」


「うん…」





○○○○○○○○○○





「どうやら…今ドライのお腹にいる子は奇形のようですよ…」


「そうか…漸く…私の子が…神の子が再び…」


「しかし…アンにバレないですかね?」


「何、どうせ奇形ならアンは生ませた後は処分するだろう?詳しく調べないさ」


「まあ…そうですね…しかし僕の精子とアンの卵子の受精卵をお父さんの精子と保存してあったフォウの卵子との受精卵と入れ替えるなんて…」


「私は無駄に深夜活動していないからね」


「はあ…」


「今度は取られない様にちゃんと隠してあげないとな…」


「例の…隠し部屋ですか?」


「あそこにはもうお前以外は誰も入れない様にしたから…私に何かあった場合はお前に部屋仕舞いを頼むぞ」


「はい…」





「あっ!マコト!」


「フィアちゃん、今日は何をしたのかな?」


「えっとねー、お絵描き!あとエナとおままごと!」


「そっか、楽しかったね」


「うん!」


「じゃあ後で治療しようね…」


「うん!」


「この間はキスをしてあげたから…今日は復習しようね」


「うん!」


「頑張って治療して行こうね。来月にはもう少し治療を進めるよ?」


「うん!頑張るぞ!」


「来年には最初はカイに手伝って貰ってもっと気持ちよくて幸せな気持ちになれる治療をしてあげるからね」


「わあい!」





○○○○○○○○○○





誰にでも…


皆其々に秘密の一つや二つは持っている


皆其々人に言えない秘密を密かに抱えて、本当の自分を隠して別の人間に成りすまして生きている


僕や八神先生の様に…




皆其々…ひっそりと…


今回は大変長い話となりましたが、ここまでお読み下さり有難うございました&お疲れ様でした


当初の予定ではまあ、今回は主人公が2人なので「純水」よりは長くなるかなあと思ってはいました。せいぜい長くて倍位…と予想してましたが…


書いてみないと分からない物ですね…


まさかの24万字越えの108話とは…

奇しくも煩悩の数での締めくくりとは皮肉めいてますが、たまたまです



ひとえに2人が医者を目指したのが長くなった要因でもありますね


まず医者になれるまでが長い…

学生時代が長い…


今回は物語なんでこれでも全て順調でトントン拍子に進んでますが、実際だと其々途中に試験などにつまづいたりともっと長いかも知れません


改めてお医者さんの偉大さを痛感いたしました


そして医者について色々調べてたので広告に医師の求人ばかりが出てくる様になりました(笑)

前に芳一郎の話を書いてる時は占いばかりでしたが…



今回のお話は今までの作品の様なドラマチックな展開は少なく結末はスカッとハッピーエンドでは無かったかなと思います


強いて言えばメリバ寄りかな?


テーマを恋愛や事件解決にしたのでは無く、人の本質や2面、多面性等に重点を置きました


杏と韻は物語の人物なんで極端な性格にしてますが、其々に私自身や今まで関わって来た人々等から少しずつ取り入れてキャラを作ってます


杏と韻は対極の様ですが実際はどちらにも同じ人物の内容を少しずつ其々に分けて取り入れています


結果別人の様で表裏一体…と言う試みもしてみました


韻は実際こんな人が居たら社会から排除されてるかもですが、何だかんだと人に恵まれて乗り切ってます

まあ現役で医学部に合格する程頭も良くて家庭環境も裕福で恵まれてますからね…


韻は今なら恐らくその手の診察をすれば何らかの病名は付くのだろうと思います


昔なら変わった人と流されてたでしょうが…

病名を付けて安心をするか不安になるか、まあ人それぞれでしょうが私は生き辛い世の中だなあと思ってしまいます


かく言う私も○○診断などをすると大抵おかしな結果になります(笑)


その癖「普通なら…」と言ってしまう事も有るのでその点は気をつけなければなあと思います



しかし作品紹介でどうなる八神家の使命!?って感じに煽ってましたが結局は使命は続くよどこまでも…と言った様な若干詐欺めいてしまいましたかね…すみません


タイトルを決めた段階で大体こう言うお話になるかなあと予想しながら書いてました


Xで書き出す前にラストを2種類で迷ってると書いたんですが、中盤まで正直決めかねてました


韻のラストは大体決まってたんですが、杏で迷ってました

杏が何かに目覚めて…みたいな感じのやつですね


これはもう成り行きで、書きながらキャラに任せようとした結果がこんな感じです


結果人間の根本的な物は中々変わる事は無いって事ですかね?


後、今回は今までより人物像や経緯などをもう少し丁寧にと言うか詳細に書いて行こうと心がけた…つもりです

付き合うまでとか結婚するまでとか…


それが長くなった要因の一つでも有りますが…


八神家の使命についてはこの先の照陽達に委ねたいと思います


その為に云足達の名前も決めたんですが、今回は余りに話が長くなったので見送りとなりました

(チラッと杏が匂わせる所も有りましたが)


いずれその話も書きたいと思います


粗方ストーリーは考えてはいますが…


纏まったら書き出したいと思います


今度こそもう少し短めの話で…

もう医者にはさせません(笑)多分…



後書きも長くなりましたが改めてここまでお読み下さり有難うございました!


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