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しかし私の物語は終わらなかった。人生で最後になし得るべき目標であるこのクソ物語を書き終えた時点で我が廃墟同然の自室で自死を遂げるのが潔い結末と言えるだろうが残念ながら何事においても決断が遅くなりがちな私にそのような思い切った行動を取ることはできなかった。辺りを見渡すと私の命綱が散乱している。つまり依存対象としていたあらゆる娯楽コンテンツである。要するにオタクの部屋だった。私はこの他人から見たら痛々しい部屋のど真ん中で中古で買ったノートパソコンを用いてこれら他人が読んだら不快にしかならない汚物という名の文字を書き連ねていったのだ。そしてそのような時間の無駄としか言いようがない行為を敢行したのはこれら駄文をプリントアウトしてしかるべき大出版社に持ち込んで書籍化の企画を打診するのが目的だった。およそ狂人の暴走とも言うべきこの行為を人生の最後に決行しようと試みた理由はやけくそになった末の迷惑系行為などではなく、決して成就し得ぬ間抜けなその行動を動画に撮って迷惑系YouTuberとして配信するためでもなく、単に自分の中でけじめを付けるためだった。私が今世で何もかも上手くいかなかったのはひとえに行動力のなさに起因した。プライドと志だけが異様に高くて例えば完成した小説をどこかの賞に応募するという簡単な行動に出る勇気も結局私の矮小な心から絞り出すことができなかった。そうして四十年以上無駄に過ごしてきたのだった。創作活動は執筆だけでなくゲーム制作、音楽制作、イラスト制作など多岐にわたるが、私が産みだしたオリジナル作品(笑)が人々の感情を揺さぶる水準までクオリティが高まることは一度もなかった。しかし量だけはこなしたので私が生んだ作品を渉猟すれば水質汚染が極まって終始ドブの臭いを発生させる湖で溺れ死ぬような苦痛を伴いながら狂死することだろう。娯楽コンテンツを消費すれば普通人は感情がポジティブ方面に傾くのだがダメな人間は身の丈に合っていない夢に縋るという定石どおり私も何かを創作する際は地位名誉富を全て手に入れた大成功クリエイターとなった将来の自分の姿を想像するという妄想に耽って涎を垂らしながら机に向かって一心不乱に創作活動という名の現実逃避に盲進していたのでその結果生まれ出た創作物は心の中で創り上げた幻の果実を食い荒らして腹を下して出された腐臭を伴う下痢便に等しいほどの迷惑物質にしかなり得ず世の中に出回っている上質な娯楽コンテンツのように人々を楽しませることには当然なるわけもないどころか共感性羞恥によって人々を暗澹たる気持ちにさせることしかできなかった。だったらあなたも人々を楽しませる目的で何かを創造すればいいではないかとツッコまれそうだがそんなことができたら最初からやっているしそれにそんな気は私には一切なかった。というのも他人なんかどうでもいいしそもそも人間自体が嫌いだった。そうなってしまった原因は育った環境やら遺伝子の欠陥やらいろいろあるだろうが今更そんなことを考えても無駄なので私は開き直って汚物を生み出し続けそしてそれらを人々に晒して苦痛を味わわせて自分はこんな敗残者にだけはなりたくないと反面教師に思ってもらうのを目的とすることにしたのだった。故に今から私が二十年以上シコシコと作り続けた大量のゲーム、音楽、イラスト、小説を一挙にネット上にアップし見た人の心に何かを植え付けたい所存だがその前に思い切った行動つまりこの作品を賞に応募するのではなく出版社にアポなしで直接持ち込んで運動勉学全てが劣っている大底辺高校が最終学歴の私とは正反対の存在であるいい大学に出たエリートのお坊ちゃんの安定した精神に一石を投じて心をざわつかせるという半ば反社会的な行動に出ることを私の最後の聖戦のゴングにしようと思い立ったのだ。完全な迷惑行為だが別に犯罪ではないしどうせ門前払いを食らうだろうから誰にも文句を言われる筋合いはない。
というわけで百均で買ったコピー用紙80枚に印刷された小説を封筒に入れていざ鎌倉へ。
そして家を出たら例のエルフちゃんが俺の眼前に登場しましたとさ。
「なぜ貴様がいる」
「なぜなら私はあなただからです。つまり我は汝、汝は我ですね」
「ワイは異聞録、罪、罰ならやりこんだが申し訳ないがPシリーズは軽すぎるからNG。コージー岡田不在のアトラスはアトラスじゃないから(原理主義)」
「そうやって過去に執着しまくるから上手くいかないんですよ」とエルフちゃんが正論を言った。
ちな、このエルフちゃんがどういった格好をしているかというと異世界にいるエルフのような格好をしていた。つまり描写放棄である。要するに彼女の服装は全て読者の想像に委ねられたということである。ところで最近のアニメは説明過多だとかキャラクターの説明ゼリフが多いとかいわれてるけどじゃあ実況しまくるジョジョはなんなんだって話だし、そもそもナウシカからして視聴者に状況説明するような独り言が多過ぎんよ~。ちなみにワイ、イベントが終わる度に次の目的地をユーザーにわからせるが如く独り言をブツブツ呟くアーロイさんが嫌い。不自然やろあれ……。顔よりそう言ったのをなんとかしちくり~。まあゲームなんか飽きたから二度とやりませんがね。話を戻してなぜ私が現代日本に不自然に現れたエルフがどういった格好をしているかを描写するという物書きとしての義務を怠ったのかというとそれは私の技術不足やモチベーション不足などではなく理解度を深める目的で映画を観る前にネタバレを見たり、映画を観た後よく内容を理解できなかったがために喉に詰まった骨を取り除くが如くネットで考察サイトや動画を閲覧してスッキリするという考える力が著しく弱まってしまったバカ野郎共――もとい、エンタメ如きになんかに思考力なんか裂いていられない多忙な社会人達の想像力を鍛えるための機会を与えるためだったのだ。というかエルフなんか古今東西のファンタジーに頻出しているからエルフがどういった格好をしているか誰でも想像つくだろうし想像がつかない人がこの作品を手に取ることはないであろう。ちな、ワイがどんな顔でどんな体型でどんな格好をしているかも容易に想像されるに違いない。四十代……職なし……ワナビ……あっ、察し。ところでつくづく思うんだがワイはニートでプロ活動をしたことが一度もない典型的な自称クリエイターだがそれでも数だけはかなりの量をこなしてきたのでいわゆる無産オタクよりは地位が高いと自分では誇りに思ってるんだよなぁ。それに大抵の自称クリエイターは創作活動なんかやらずにほとんど動画を観たりしてすごして日中過ごしているせいで一ヶ月に一作何か作るぐらいのペースだけどワイは毎日十時間以上創作活動してるんだよなぁ。その分インプットがおそろかになってたから出来上がる作品もほぼ水の味しかしないコーラなんだけどね。
「ところで日差しが真上から降り注ぐ真っ昼間の都会のど真ん中に立っている倒壊寸前のボロアパートの二階の階段の前でエルフと立ち話をしているとかいう珍事をご近所の人に見られようものならいよいよあの人いつか何かしでかすんじゃないかと噂されかねないからとりあえずコスプレ娘が歩いていても不自然でない場所まで移動しようか?」と僕は彼女を促して階段を下り始めた。
そんな場所がどこにあるんだとツッコまれそうだが都会なら割とどこにでもあると思うんですよねえ。何も秋葉原だけではない。というわけで僕らは人通りの多い街道をチマチマ歩いているのだがここは大都会だけあってエルフ的な格好をしている彼女を一瞥はすれどチラチラ二度見三度見する通行人はほぼ皆無だった。というのも街道を往来する高級車やら街宣車やらリムジンやらハイヤーやら観光バスやら痛車やら種々雑多な移動物質が発するそこそこのデシベルによってコスプレ娘の存在などかき消されてしまっていた。もちろん吹けば掻き消える風前の灯火的そんざいの僕を気にする一般人も皆無だった。ちな、僕らは歩いて出版社に向かっていた。知らない人達がすし詰めになっている電車なんか乗りたくないからね、しょうがないね。それに都心まで歩いてたったの一時間だしこれくらいの距離なら歩くのが当然。徒歩十分圏内の場所にあるスーパーまでわざわざ車で移動する地方民などとは違うのだよ……。
そうして大出版社の超巨大ビルの偉観に圧倒される瞬間が訪れたのだがいざ日本を代表する企業の社屋の瀟洒な入り口を目の当たりにすると我が頼りなき身体を支える二本の棒はガクガクと震えるのだった……。
「やっぱり帰ろうかな、とか思ってませんか?」とエルフちゃんが僕の耳元で囁いた。
その際僕は決してエルフちゃんの表情を視界に収めようとはしなかった。なぜなら彼女がバカにしたような笑みを浮かべているのが明白だったからだ。根がどこまでも負けず嫌いにできている僕は他人から馬鹿にされるのは我慢がならない質なので嘲笑されたのならすぐさま相手の顔面にしかるべき拳を打ち込む所存だった。それは相手が社会的地位のある自分より立場が上の人間であったとしても同様で、相手が僕のハートを傷つける攻撃をしてきたのなら灰皿ソニックを使わざるを得ない。
そのようにして僕がまごまごしていると、
「早く行け」とエルフちゃんが僕の背中を蹴ったのだった。
僕は、「おわっ」というキャリアウーマンに見下されながら叱咤されるという屈辱から出た情けない声を上げながら千鳥足に近い頼りなき歩調で以てかの大会社の自動ドアをくぐり抜けた。
するとそこはまさに異世界だった。は? って感じだけど、文字通り僕が今まで旅をしていた異世界だったのだ。つまり剣と魔法の世界である。コンクリートで作られた大会社の近代的建物に入ったと思ったら誰もが想像しうる中世のベッタベタの城だったのだ。よって例の如く情景描写は省く。そんなものは30数年前のRPGの時代から散々登場しているからね、しょうがないね。しかしこの城内にいる人物達のことは描写せねばなるまい。中世の城なのだから当然鎧姿の兵士やフリルの付いた衣装を身に纏ったメイドや妖しい魔術兵やら城内の研究機関でなんか難しいことを研究していそうな学者や偉そうに玉座に鎮座して惑星エクスペルのクロス王のようにお目通しにやってきた旅人にそんなもん王様から直々に教えてもらうことでもないのに世界情勢に関する情報を偉そうに与えてついでに王国民から搾り取った税金をその旅人に餞別として分け与えるとかいう王者のマントみたいな衣装に身を包んだ王様とかがいそうなイメージがあるが、この城はまさにそのとおりだった。なんでこの会社はこんなゲーム的な建築にする必要なんかあるんですか(正論)と疑問に思った僕はその辺をうろついているメイドに近寄って心のデュアルショック2の○ボタンを押して話しかけてしかるべき情報を得ようと試みたのだがこのゲームでは話しかける際はボタンを押す必要はなくキャラクターに接触するだけでよかった。つまりロマサガ1である。そしてメイドは僕に言った。
「持ち込みに来られたのですか?」
「そうです」と僕は即答した。
「ではこちらへどうぞ」
「はい」
そして僕はさっさと歩き始めたメイドの後に続いた。メイドはエレベーターに乗って最上階まで行った。その際僕はメイドさんの後ろに立ち、ヒップをジロジロ見ないでくださいねと言いそうな雰囲気を醸し出している彼女のしかるべきヒップをガン見したのだった。つまりMOTHER2のモノトリービルのエレベーターガールである。そうしてしかるべき社長室、つまり謁見の間へと通されたのだがそこには順番を待たされてイライラしているセリーヌさんなどは特におらず僕が最初の客人だった。そして僕は鞄から今まで綴られたこの冒険譚をコピーしたコピー用紙の束をものすごい重装備の兵士二人が左右に立つ玉座に座っている王様に手渡し、王様はそれを割と真剣な表情で受け取り、そして彼は大体一枚一分のペースで熟読し始めたのだった。そんなスローペースなものだから完読するまで優に一時間はかかるな、と何事においても短気な僕はもうこの時点でイライラし始めたがこの重要な局面で不機嫌な声を発しようものなら、あ、こいつが会社に入ったら他の社員と絶対トラブル起こすな、と面接官に判断されて落とされる就活生の如くゲームオーバーになってしまうので僕は固い石畳の上で正座して王様の読破を座して待つことにしたのだった。
「楽にしてよいぞ」
ところが王様は手に持っている原稿から出した片目を僕に向けてそんな余計なこと――いや、寛大なことを言ったのだった。
楽にしてよいと言われてもこのだだっ広い謁見の間には椅子一つないし、結局突っ立ってるしかないので僕としては正座の方が気持ちが落ちついたので、
「なら正座しておきますね」と生意気にも王様の慮りをポイしたのだった。
「……」
すると王様はいささか不機嫌そうな表情に変化して再び原稿に目をやったのだった。その際僕は、あ、今回の面接もダメみたいですね、まあいいや、いつものことだし、と五十回連続面接で落とされた土俵際終活大学生のような悟りの境地的諦念に陥ることはなかった。というのも、結局僕は最初から何も期待していないし、こんなもん暇つぶし以下だし、というか小説もラノベもアニメもマンガもVTuberも何もかも心底どうでもいいし、明日全部なくなっても僕は何も困らなかった。あんな頭を一切使わないコンテンツなんか僕には不要だった。ひたすら受動するだけのコンテンツの感動や感興なんかたかが知れてるんだよなぁ。僕がなくなって困るものといえばそれはやはりゲームだった。それも90年代の名作和ゲーですね……。ついでにいうと音楽もそうですね。音楽も受動的コンテンツだが時代や世代を超えた不朽の名作を創り上げるには特別な才能と気の遠くなる訓練が必要とされるから名作と呼ばれるオタクコンテンツの比じゃないんだよなぁ。まあそんな脳内批判はいいとして、目の前にいる僕にとって心底どうでもいい社長さんが嫌がらせとしか言いようがない僕のクソゴミ原稿にどのような感想を抱くのか、それだけは見物だったので割と期待していた。もちろん日本を代表する大出版社の社長を目の前にしても僕は一切緊張しなかった。プロの小説家とかラノベ作家なんか目指していないどころかなりたくないとすら思ってるし、この出版社から発行された書籍も実用書以外ゴミだと思ってるから要するに心底どうでもいいんだワ。読んだその瞬間から一瞬で内容を忘れるゴミラノベを毎日毎日発行して自然破壊してるこの会社ってある意味テロだと思うし世の中にたいして貢献してるわけでもないしなんなら毎日額に汗して人々の生活を支えている仕事に従事している第一次産業の人々の方が人間としての位は遥かに上だっていうのにTwitterフォローワー数が千人以上いるとか初版で一万部以上刷られたとかいうささやかな華やかさを知っただけで自分を特別な人間だと勘違いし読者や道行く通行人のことを「一般人」扱いし自分は税理士を雇って確定申告して毎年春になると税金についての講釈を偉そうに垂れる「クリエイター様」だと自覚しているクソゴミラノベ作家なんかは社会の癌だと思うんですよね、とそんなことを考えていると王様は僕の原稿を読み終わったらしく、手に持っていた原稿の束をその辺に置いた後に僕にこう言ったのだった。
「これを出版しようじゃないか、今すぐに!」
やったぜ、とはとても思えなかった。要するにこの王様は僕に嫌がらせをしたいらしかった。痛々しいを通り越して下手すりゃ通報されるレベルのこの挑戦的作品を敢えて書籍化して僕の名前を世間に知らしめれば僕のTwitterはアカはすぐさま炎上しその日一日でリプ欄を少し下にスワイプしただけで「さらに返信を表示する(攻撃的な内容を含む可能性のある返信も表示する)」というメッセージが出てくるような状態になり実際その返信を表示すると精神的ブラクラみたいな恐ろしいgifで溢れているという事態になって繊細な僕ちんのハートはすぐさまブロークンし固定ツイートに精神的な理由により無期限休止します的なメッセージをお伝えする仕儀になるに違いない。まあこんなゲロゴミ作品炎上してしかるべきだから別に僕はダメージなんか負いませんけどね。そして僕のこの作品は一瞬で出版され一瞬で百万部売れ僕のTwitterフォロワー数は一瞬で百万を超えどこぞのスパイマンガの作者のように何もしていないのに金バッジを授かり(サンキュー、イーロン)趣味で始めたゲーム実況とは名ばかりの喋りたいときだけボソッと喋るゲームプレイ動画を主に投稿していたYouTubeチャンネルの登録者数も一瞬で百万を超えそのチャンネルでは顔出し配信もしていたので田舎道の田んぼの近くを歩いていたらコンクリートの水路に落ちて這い上がれなくなって死に物狂いになっているアマガエルに助けを求められたりというふうに僕は世間でかなり認知されるようになったが僕はまったく満足しなかったし結局かつて僕が切望していた金・暴力・セックスを手に入れてもまったく満たされなかった。僕は生涯であのクソゴミ異世界小説一冊しか出版しなかったがその一冊の印税で一生暮らせるくらいの収入を得たのですぐさまニートに転職することができた。出版後いろいろな人々からあらゆる仕事を提案されたが僕の目的は誰とも関わらずに一人平和に暮らすことだったのでいくら僕の作品が世代を超えて神格化され文学の定番になろうとも僕は平然と雲隠れ生活を選んだ。つまりサリンジャーである。ところでこの物語の結末――というか設定の真相だが、それはなんでもいいとしか言いようがない。この語りを記述しているのが中学の授業中にノートに妄想を書き連ねている将来有望、或いは妄想癖を拗らせて現実ですべきことから目をそらして成人後社会不適合者となってしまう可能性のある思春期の少年か、完全に人生が終わってしまった中年の元作家志望が死ぬ間際に見たとりとめもない夢なのか、そんなことはどうでもいいし、この物語の秘密が明かされても世界は何も変わらないだろう。といってもゲームをやったことがないのに『ゲームなんか無駄だ』と一言で切って捨てる短絡思考の大バカ野郎と同じことを言いたいのではない。たしかにこの作品は人々の心に何も響かないどころかどちらかというとネガティブな感情を想起させうるしその上時間を浪費させられるという害悪な存在だがしかしこの作品が生まれたのには意味があるのだ。その意味とはゲームがこの世に誕生したのとまったく同じ理由、つまり人類が地球上で行動を開始した時から定められた必然的事象だったのだ。というのも人間の意思に自由意思などなく我々人間の心はもっぱら自動操縦される己の行動を客観的に観察しているにすぎない。よく言われることだが人が何かを選択したとき脳と行動は既に選択済みで人間の意識はそれを後で観察しているにすぎず、その理屈で言うと人に自由意思はないし、よって人類の歴史も全て必然で人間が無駄な行動を取った故の事象はこのように一つもないと証明できる。だから自己啓発本で一億回以上目にする『人生に無駄なんかないんだよ』みたいな安っぽい慰め言葉もあながちバカにはできないのである。というわけでこれを読んだ君たちはなぜこのような怪文書がこの世に誕生したのかを考察すれば人間心理の一端を識ることができるに違いない。人間の行動原理を一つ一つ読み解いていけば人類が誕生した意味に徐々に近づくことができ、ひいては宇宙の法則が解明されるだろう――エイメン。




