表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界未転生  作者: ハタケ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/16

1

 ある平日の日のことなんだけど学生の身の上の僕はその日も登校日だったんだけどでも今日は死ぬほど面倒くさくてどうしても登校したくなかったからサボってやろうと思って朝シャンの時に水シャワーを浴びてわざと風邪をひこうと画策したんだけどでも当然の如くそんな急に風邪なんかひけなくて結局僕は冷たい水を浴びて鳥肌をたてるだけで終わってしまってでもその日はどうしても学校に行く気になれなかったからどうにかしてサボろうとしたんだけどでもうちの親は学校をたった一日サボっただけの兄を勘当して家から追い出すほど超絶厳しい躾方針だからとてもじゃないけど理由なきサボりなんかできなくてでもその日の僕はこれもう死ぬしかねぇなってレベルの嫌気に襲われるくらい学校に行きたくない気持ちだったからじゃあいっそ死んじまえばいいやと思ってちょうど家の前を高速移動してた軽トラの前に身を投げ、そして僕は死んだのだった。


 で、僕は気が付くと異世界にいたんですよね、は? って感じですけど……。


「お目覚めですか勇者様」

 そしたらなんか長耳のエルフ風美少女が目を覚ました僕の顔を覗き込みながらそんなベタなセリフを言ったんだけど申し訳ないが僕には日頃から萌え文化に親しむような趣味――つまり二次元美少女にガチ恋するような性癖はなかったので、いきなりわけのわからない展開に巻き込まれた怒りをぶつけるついでに僕は彼女に半ば反射的に、「帰れ」と辛辣に一言投げかけたのだった。


「わかりました」


 そしたらその謎のエルフ少女はそこから立ち去りましたとさ……。


 そしたら僕は今度こそ冥界に送られることになりましたとさ……。


 ちな、その異世界は数年後に魔物によって滅ぼされましたとさ……。


 ちな、その謎のエルフ少女も薄い本が厚くなるような殺され方をしたらしい……(ところでその凄惨な場面を目撃した方、高度な作画で以て薄い本を厚くし、そしてそれを僕にプレゼントしてくれませんかね……いや、二次元コンテンツにはあまり興味ないけど、エルフの生態を知る上での参考のためにさ……)。


 そんなことより僕は一体なぜ急に異世界に呼ばれたのか。


 後で冥界に行ったときに聞いた話なんだけど、生前何も成し得なかった僕のことをかわいそうだと思った神が魔物に蹂躙されて今にも滅びそうな異世界に世界を救うほどの能力をもった勇者として僕を転生させ、その世界で大活躍させ、その功績として地位名誉金銭その他を手に入れさせて僕に人生の喜びを享受させようとしたらしいんだけど残念ながら僕には世界を救うとかそんな面倒くさすぎることをする気力なんか一切なかったし、ていうか気力がないからこそ死のうと思ったわけだし、それに異世界転生モノなんかにも一切興味ないどころかアニメ・マンガ・ラノベ・VTuberといったオタクコンテンツを忌み嫌ってすらいたのでそんなどうでもいい異世界とかで活躍するくらいならこのままさっさと死んで冥界に行って普通の人間として転生した方がいいな、と思っていたところだから結局僕はそのまま霊魂状態で冥界の役所に住民登録の手続きをすることにしたんだよなぁ。あ、冥界に行ったとき、ホルストの金星のメロディをパクッた曲――つまりヘラクレスの栄光Ⅳの冥界の曲がBGMとして僕の頭の中で条件反射的に流れたので僕はあの美しいストリングスの旋律を口ずさみながらこのクソみたいな人生から解放された喜びに浸ることができましたね……。あ、ちなみにレーテーの川を渡るときにカロンと取引してるエピファーにも会えましたね(微ネタバレ)。ところで巷ではヘラクレスの栄光のシナリオといえばやたら3が持ち上げられるけど4のシナリオも感動的だから見とけよ見とけよ~。ところでワイはFF7リメイクに幻滅したので申し訳ないがNZMニキのことを尊敬するシナリオライターリストから外したゾ……。だからFF7リメイクの記事をネットで見る度に気分悪くなるんだよなぁ。ま、冥界の住人となった僕にはどうでもいい話だけど……。リメイクではちゃんと○○○○と○○○○を死んだままにしとけよな~頼むよ~。でも世の中にはハピエン厨とかいう脳みそが腐ったバカも一杯いるし無理だろうな……。リメイクではせいぜいご都合展開でみんなが救われるエピローグ導入したらええがな……僕はもうこの世にはいないから関係ないしさ……。


 ところが僕は気が付くと再び冥界の役所に舞い戻っていたのだった(は?)。


 これはどういうことかというと、どうしても僕にあの異世界を救って欲しいと思った神(おそらくゼウスですね間違いない……)がレーテーの川を渡る前まで時間を巻き戻したらしいのだった。

 ふざけんな!(迫真)と心の中で叫んだ僕は再び現代の世界に転生するために番人のカロンを素通りしてダッシュでレーテーの川を渡ったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ