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残された者に祝福を  作者: 鳥居之イチ
第一章 俺は母を殺してしまったのだろうか。
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【前書き】

開いてくださりありがとうございます。

そしていつも、リアクション・ブックマーク・コメントをいただきありがとうございます。

少しでもこの小説を楽しんでくださいませ。





 開口一番で心に刺さることを言われた。なんなんだこの人。

 流されるまま、家にあげてしまった。




 「粗茶しか出せませんが、、、、」


 「いえ、お構いなく。急に押しかけたのに申し訳ない。」




 ほんとだよ。なんなんだよこの人。いきなり人の家に押しかけてきておいて。こっちは少しでも栄養のとれるものを買いに行こうとしていたところなのに。



 「いえいえ。それでご用件はなんでしょうか?」


 「最初に言っただろ。君が死者を生き返らせることのできるメリデメ保有者かどうかを確かめにきたところさ。」


 「・・・どこでそれを知ったんですか?」


 「おや、否定しないんだね。まぁ職業柄メリデメの情報は手に入りやすくてね。かぜの噂で君のメリデメのことを聞いたもんだから、本当かどうか確かめに来たんだよ。」


 「職業柄、、、?」


 「あぁ、その前に顔色が優れないね。まともな食事が取れていないんじゃないか?どうだい奢るから、そこで詳しい話を伺えないだろうか?」

 



 正直、この一か月バイトにもまともに出れていないし、お金に困っている。一食とはいえ奢ってもらえるのはかなり助かる。が、こんな失礼な奴に奢られるのも癪だ。




 「素性のわからないやつに奢られたくはないね。」


 「それもそうだね。挨拶が遅れてしまったね。僕は水面鷹人。どうぞよろしく。」




 そういうと彼は手を差し伸べてきた。握手のつもりなのだろう。




 「偽名ですか?」


 「なぜそう思うんだい?」


 「職業を確認しようとしたときに、はぐらかすようにした。。。気がしたから。」


 「なるほど。それは申し訳ないことをしたね。失礼なことを言ったから、警戒しているのかな?まずは君の質問に答えて警戒を解くとしようか。」


 「失礼なことを言ってた自覚あったんですか?」


 「あぁ申し訳ない。好奇心を優先してしまったね。偽名ではないよ、本名さ。水面鷹人みなもたかと、珍しい苗字だってよく言われるよ。」


 「よく言われるということは、互いに名前の知らない人と話す機会が多いということですか?」


 「素晴らしいね。頭が良いのではないか?確かに一般的に見れば互いに名前の知らない人と話す機会は多いかもね。」


 「それは職業柄ということですか?」


 「ご認識の通りだよ。僕の職業は確認屋。知っているかもしれないが一応国家資格のいる職だよ。」


 「か、確認屋?それって本当ですか?行政とか公務員ってことですよね?なぜ俺の家に?」


 「確かに確認屋は国が管理している職業だと思われて公務員とよく勘違いされるよ。でも実際にはそうではないんだ。学校に先生がいるみたいに、塾にだって先生と呼ばれる人がいるだろ。塾の先生には資格が不要だが、それでも同じ勉強を教える職業に違いはないだろ。例えは少し違うけど、資格をとった後自身が企業、開業することは珍しくないんだよ。」


 「確かに例えがあっているかは微妙なところですが、理解はできました。ではお話からすると個人経営の確認屋ということでしょうか?」


 「そう、知っているかもしれないが基本的には学校に常駐したり、臨時職員として勤務して、生徒各々のメリデメにあったカリキュラムを組んだりするのがメインの業務。と思われることが多いね。でもそれはほんの一部の仕事に過ぎないんだ。」


 「一部?」


 「はい、一部です。具体的にはメリデメの研究やメリデメ保有者の保護、あとは成人後に発現したメリデメ保有者への研修などがあるよ。そういえば質問に答えていなかったね。個人経営の確認屋だよ。やっていることは探偵業やなんでも屋に近いことをやっているよ。」


 「保護ですか?それになんでも屋って、具体的にはどんなことをしているんですか?」


 「その質問には、まず君がご飯を食べてからにしようか。」





【後書き】

三話です。投稿ペースは速める所存です。

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