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第2話 魔法の授業

・・・ゆさゆさされてる。・・・おきなきゃ。・・・ねむい。・・・もうちょっと。・・・あれ・・・いつねたっけ・・・。あれ?・・・学校・・・かも?

 僕が体を起こして目を覚ますと、カエデが肩を揺らしてくれてた。周りを見ると、ハヤテも近くに居てくれてた。

「おはよう、優くん!次、移動だから早く行こ!」

「次は魔法の授業だぞ!荷物ないからさっさと行くぞ!」

「わかった。起こしてくれてありがとう。」

 次が移動だから、2人が起こしてくれたみたい。しかも、早めに起こしてくれたから、クラスの人たちは結構残ってるし、時間もまだまだ余裕があった。それにしても、起こしに来てくれるなんて、2人ともとっても優しいよね。



 秘幻魔法学園は、その名前の通り魔法に特に力を入れていて、魔法の授業が毎日あるんだよね。これには意味があって、前に話した魔力量だったり魔力回復量だったりが魔力を使うことで鍛えられるから、授業を毎日することで僕たちを鍛えてるんだと思う。ちなみに、戦闘にも力を入れていて、体力をつけるために体育か戦闘の授業のどっちかが授業に入ってるよ。ちなみに、魔法の授業は、前半に魔法操作とかを訓練して、後半は各自で魔法を使いまくるみたいな感じなんだよね。魔法を何回も使うと、その魔法と属性が使いやすくなるんだ。消費魔力が少なくなったり、威力が上がったりして。

 僕の目標は、日向を守れるようになることだから、僕は魔法を訓練する時、防御魔法とか吹き飛ばす魔法とかをちょっと多めに頑張ってるんだよね。あと、目的のために、適正がそんなに高くない闇魔法も頑張ってる。僕の適正の風魔法と土魔法は、吹き飛ばす魔法と防御の魔法が多くて、使いやすいんだけど、闇魔法は敵を足止めする魔法が多いんだよね。だから、敵から逃げたりするんだったら、とっても便利だと思う。だから、便利魔法っていう戦闘に直接関係がない魔法の《暗闇(ダーク)》とか《暗視(ナイトビジョン)》で頑張って訓練してる。


 僕が1人で《暗闇(ダーク)》の訓練してると、ハヤテが近づいてきた。

「おーい!優、一緒に訓練しようぜ!」

「うん、わかった。僕は防御魔法の練習がしたいんだけど、ハヤテは練習したい魔法ある?」

「俺はエンチャント系の魔法を使えてればいいからな!なんでもいいぜ!」

「じゃあ、ハヤテには攻撃魔法で攻撃してもらっていい?」

「わかったぜ!じゃあ、戦闘訓練室に行くぞ!」

 そうして、戦闘訓練室っていう攻撃のダメージを無効化してくれる部屋に行った。


「それじゃあ、やるぞ!《火装(ファイアエンチャント)》!《風装(ウィンドエンチャント)》!」

 ハヤテが早速2つの魔法を使って体が赤と緑に光った。《火装(ファイアエンチャント)》は力を強くするエンチャント系の魔法、《風装(ウィンドエンチャント)》は動きを速くするエンチャント系の魔法だね。《風装(ウィンドエンチャント)》は反射神経とか認識する速さとかも速くなるから、一応僕も《風装(ウィンドエンチャント)》を使っとこうかな。

(《風装(ウィンドエンチャント)》)

 ちなみに、声に出して魔法の名前を言う必要はないんだけど、ハヤテはかっこいいからって発動してる。ちなみに、カエデも全く一緒の理由で声に出して魔法を発動してるよ。ああ言うのを見ると、「仲のいい兄弟だなぁ」って思うよね。

「いくぜ!《蒼炎(フレイム)》!《雷撃(ライトニング)》!」

(《(シールド)》、《(シールド)》)

 ハヤテがこっちに青くて高い威力を持つ炎を飛ばしてきた。だから、進行方向の遠めの場所に板状の防御魔法を置くと、炎の後ろから雷が飛んできた。一応防げたけど、《蒼炎(フレイム)》の後に来るかもしれない魔法を防げるかわからなかったから、もう1枚《(シールド)》を手前側に張った。ハヤテは魔法の訓練でいつも本当の戦闘みたいな魔法の使い方するんだよね。「戦う時みたいに使った方が、戦いになった時に咄嗟に出てくるから」って言ってて、前は「なるほど。」って思ってたんだけど、最近、「ハヤテ、ほとんど魔法使わないよね。」って思ってるんだよね。ハヤテはほとんど剣で戦ってるから。

「《風刃(ウィンドカッター)》!」

 《蒼炎(フレイム)》が奥の《(シールド)》に当たって爆発すると、《(シールド)》が割れてその爆発の後ろから、風の刃が出てきて、手前の《(シールド)》に弾かれた。事前に貼ってて良かったよ。

「まだまだいくぜ!」



「そろそろ授業終了時間です。戦闘訓練室を使っている生徒も戻ってきてください。」

「おっ!優、戻ろうぜ!」

「うん。」

「そういえば優!アレ、どうだった?!」

「アレってどれのこと?」

「アレだよ!」

 僕たちは先生のいるところまで雑談しながら帰った。

 おかしい。昨日出す予定だったのに、なんでこんな時間になってるんだろう。

 ちなみに、授業のくせに放置しすぎじゃね、と思うかもしれないので言っておくと、魔力量は魔力を使うと、魔力回復量は魔力を自然回復させると、魔力変換率は属性の魔法を使うと鍛えられますが、適正属性が1人1つとは限らないため、全員同じように指導すると適正属性が少ない人と多い人で必要な時間が違うからだったりします。あと、人によって戦い方が異なると言うのもあります。さらに言うと、戦闘の授業で魔法での戦い方なんかも習うため、こんな授業になってます。

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