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第28話 優しい2人

遅れました。すみません。

「兄さん、私が今日から修学旅行でしばらく家を空けるんですが、大丈夫ですか?」

「大丈夫だよ。」

 水曜日の朝、日向が心配してそう聞いてくれた。今日からちょっとの間家に1人なのは少し寂しいけど、せっかくの修学旅行だし、日向をあんまり不安にしたくないから、微笑みながらそう答える。

「日向が作り置きとかいろいろ準備してくれたからね。流石に大丈夫だよ。」

「それなら良いんですが。」

「そんなことより、修学旅行を楽しんできてね。あんまり旅行なんて行かないんだし。」

「・・・はい。わかりました。」

 そんな会話をした後、いつもの出発時間になったので、僕たちは家から出て、バス停からバスに乗った。

「そういえば、今年の中等部の修学旅行はどこなの?」

「赤の領地を回るみたいです。」

「あー、僕たちの時もそうだったよ。」

 赤の領地は、赤の魔女っていう火属性が得意な魔女様が収めてる領地のことで、美味しい料理とか温泉なんかの観光資源とかがいっぱいあるところなんだよね。本屋さんの観光のところを見たら、いっぱいガイドブックが置いてあるくらいだよ。

「兄さんはどこに行きましたか?」

「僕の時はビーチとか温泉街とか領都とか、定番の観光名所に行ったかな。日向はどこに行くの?」

「私もおんなじです。」

「そっか。じゃあ、日向が帰ったら修学旅行であったことをいろいろ話そうよ。せっかくおんなじ場所を周るんだし。」

「はい。」

 僕のその提案に日向は嬉しそうにそう言ってくれた。

 そのあとも、僕たちはいろいろ話してたんだけど、ちょっとすると中等部の門の前について、日向が降りるバス停に着いた。

「では兄さん、行ってきます。」

「うん。修学旅行、楽しんできてね。」


 日向がバスから降りてから、いつもみたいに1人で学校に行って、自分のクラスに入る。クラスにはいつもみたいに半分くらいの人が来て、思い思いに過ごしてた。そのまま、僕は自分の席に座ると、いつもみたいにハヤテとカエデが僕に気づいて声をかけてくれた。

「よっす、優!」

「おはよう!優くん!」

「おはよう。ハヤテ、カエデ。」

「優くん!元気ないけど大丈夫?!」

「へ?そんなに元気がなさそうに見える?」

「大体のやつはわからないと思うぞ!俺らは付き合いが長いからわかるけどな!」

「私たちくらいじゃないとわからないと思うよ!それで、どうしたの?!」

「別に大したことはないよ。日向が修学旅行で金曜日の夕方まで帰ってこないから、ちょっと寂しいなぁ、って思ってただけ。変だよね。さっき別れたばっかりなのに。」

「そんなことないよ!優くんと日向くんはとっても仲が良いでしょ!あんなに仲が良いなら、しばらく離れるのが寂しいのは当然だよ!」

「そうだぞ!特に優と日向は親が家にいないんだ!家で1人きりなのが寂しいのなんて普通だぞ!」

「そうだ!優くん!私たちの家にお泊まりに来ない?!それなら寂しくないよ!」

「それ良いな!優!来いよ!」

 2人とも優しいなぁ。僕を心配して、こんな提案をしてくれるんだから。でも、残念だけどお泊まりはできないんだよね。

「その提案は嬉しいんだけど、日向が晩御飯とかを作り置きしててくれてるから、お泊まりはできないんだ。ごめんね。」

「大丈夫だよ!でも確かに、日向くんが優くんを1人にするのにそういうことをしてないわけないよね!」

「それなら、遊びに来るならどうだ?!それなら大丈夫だろ!」

「うん。ありがとう。気を遣ってくれて。」

「大丈夫だよ!優くんが寂しがってるんだもん!」

「そうだぜ!親友を助けるのなんて普通だろ!」

 そのあとも2人は僕と一緒にいてくれた。本当に2人は優しいなぁ。


 改変が先週か今週で終わると言ったな。あれは嘘だ。

 まぁ、嘘というより先週にほとんど進まなかったせいでちょっと難しそうだなぁと思っただけですが。あと、他にもすることがあったんですが、それをずっと先延ばしにしてたので、いい加減にそれをしないとなぁと思ったのもあります。

 それでは、良い新年を。もしよろしければ、来年もよろしくお願いします。

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