第13話 高等部始めての模擬戦闘
こんなに早く終わるなんて、おかしい・・・。昨日はあんまり進まなかったし、今朝は急用ができてできなかったのに・・・。
和也くんは近接戦を主体にしてるみたいだけど、《雷撃》だったり《無矢》みたいな飛ばす魔法を使ってたし、遠距離からの攻撃も得意なのかな?まぁ、1回しか見てないから、どの魔法がどのくらい得意なのかはわからないけど。ただ、短剣と普通の剣のレンジの違いを理解して、内側に入られる前の当てられる位置で剣を振り下ろした状況判断だったり、《影縛》に捕まった後に小鳥遊さんに《雷撃》で攻撃して痺れさせてた冷静さだったり、小鳥遊さんの《影刃》を躱した反射神経だったりが凄かったから、今日の戦闘を見た感じだと、魔法ありの近接戦が強そうだね。まぁ、本当は近接戦より魔法戦の方が得意かもしれないし、あとこれから変わってくかもしれないけど。
あと、小鳥遊さんも和也くんと一緒で近接戦を主体にして戦ってたね。ただ、小鳥遊さんの方が、和也くんより頭を使って戦ってるって感じだった。《影刃》を使って後ろに引かせて下がった位置に《影縛》を使うっていうコンボは分かってても避けるのは難しいから、近接戦でそれをする判断は凄かったし、その後、魔法で攻撃しようとしたのも、《影刃》みたいな自分の周りを攻撃する魔法を使われても届かない位置から攻撃できるからだと思うんだよね。まぁ、あの位置だと風属性の《鎌鼬》とか水属性の《津波》は当たってたと思うけど、和也くんが《影刃》の直後の《影縛》で焦って考えがまとまってなかったかもしれないってことを考えると、早く攻撃した方がさらに相手を焦らせることができて、守られる可能性を減らせただろうから、和也くんが冷静に対処したのが凄かっただけで、小鳥遊さんの判断も凄いと思ったよ。
そんなふうに、いろんな人の戦いの様子を見ながらいろいろ考えてると、とうとう僕の番が来た。どんな戦いになるかわからないけど、僕はできることを頑張ろう。そう思いながら、戦闘訓練室に向かった。
戦闘訓練室に入ると、長い黒髪と赤い目の女の人が立ってた。確かこの人はこの世界がゲームの世界だと気付いた要因の人で、ヒロインの1人だと思ってる人だ。えっと、なんて名前の人だっけ?とりあえず挨拶しないと。
「よろしくお願いします。」
「えぇ、よろしく。」
僕がそういうと、ヒロインは真剣な顔で僕に挨拶を返してくれた。その後、僕たちは床に描かれてる線のところまで進む。始まる前に僕はいろいろと観察する。ヒロインが手に持ってる武器は先が尖ってる片刃の斧みたいなやつ、確かハルバードって言ったっけ、を持ってた。近接戦を中心に戦うのかな?まぁ、秘幻学園に通ってるから、遠距離攻撃もできると考えた方が良いかな。それで、そのヒロインとの距離は詳しくはわからないけど、25mプールよりかなり遠いと思うから50mくらいかな。《雷撃》を撃ったれても反応できる距離だとは思う。
「お前らー、準備は良いかー。」
いろいろ考えてると、シノア先生が開始前の声かけをした。
「大丈夫です!」
「僕も大丈夫です!」
そうヒロインの人が強く返事をして、すぐ後に僕も大きく返事をする。
「それじゃあ始めるぞー。始め!」
先生の号令を聞き、ヒロインの様子を見ながらまず自分に《風装》を行い速度を上昇させる。ヒロインは号令のすぐ後に《火球》をこちらに飛ばしてたので、《盾》をできるだけ奥の方に展開。そのすぐ後に《盾》に当たった《火球》が爆発。その様子を見ながら続けて《球盾》を展開して自分の身を守る。爆発が晴れると、その後ろから《火嵐》が見えたので、《石壁》を《盾》みたいに奥の方に使って防ぎ、ヒロインがいるであろう位置の後ろに《人形》を使ってゴーレムを生成。その時、《蒼炎》によって《石壁》が燃えて消えたけど、気にせずヒロインがいるであろう位置にゴーレムで攻撃。ヒロインはその攻撃に気付いて左に回避したので、そこに向かって《無矢》、続けて上に向けて《追球》を発動。ヒロインはゴーレムを無視して移動しながらの攻撃に変更したみたいで、そのまま左回りで移動。なので、《無矢》は当たらず、反対にヒロインはこちらにいくつもの《無矢》を移動しながら撃ってきた。それを《盾》で防ぎながら、《無矢》を予測しながら撃つ。ヒロインはそれを《盾》で防ぎながら、また《無矢》で攻撃してくる。そんな攻防を少し続けた。そして、ヒロインがゴーレムと反対の位置を過ぎたところで、ヒロインの前に《泥沼》を設置。ヒロインは気づかずに片足を突っ込んだけど、すぐに左足のところに《反射》を置いて全身を上空に飛び上がらせた。僕は右手を銃の形にして相手を狙う。それを見て、ヒロインは何か魔法が来ると思ったのか、僕の方に向かって《盾》を展開。そのすぐ後、ヒロインは上から迫っていた《追球》に気付いてそっちにも《盾》を展開。それに気を取られてる間に、僕は地面の《泥沼》を解除して、ヒロインの足元に下向きの《加速》を展開。ヒロインはそれに気づかずに触れて、ヒロインはかなりの速さで地面に落ちていった。油断せずにヒロインの方を見ると、倒れて動けない様子だった。その上には「LOSE」と書かれてる。
「そこまで!」
先生がそう言うと、文字が消えてヒロインが起き上がる。
「それじゃ、戻るぞー。」
ヒロインを治した先生はこの部屋を出ていった。僕はヒロインの方に駆け寄る。
「大丈夫?」
「えぇ、大丈夫よ。相変わらず、強いわね。」
「魔法戦なら多少はね。接近戦ならどうかわからないよ?」
なぜか接近戦を仕掛けて来なかったからね。接近戦もそこそこできるけど、やってみないとわからないし。
「私、あなたに近接戦を仕掛けて負けているのだけど。」
「あれ?戦ったことあったっけ?たぶん、クラスは一緒じゃなかったよね?」
流石に、クラスが一緒だったら苗字くらいは覚えてるはず。きっと、たぶん。
「クラスは一緒じゃなかったけど、2月にクラス同士で交流戦があるでしょ。その時戦ったのよ。魔法だけじゃ勝てないと思ったから、近接戦を仕掛けたら、返り討ちにされたわ。だから今回は不意を突こうと思って、仕掛けてきそうなゴーレムの近くで一気に近づこうと思ったら、それより早く仕掛けてきて一気に崩されたわ。」
「だから、接近戦をして来なかったんだ。」
なるほど。前に僕がヒロインに勝ってたから接近戦をして来なかったのかぁ。疑問がなくなってすっきりしたよ。
その後も話しながら、僕たちはこの部屋から出たのだった。
この作品初めてのちゃんと最後まで書かれた戦闘描写でしたがどうでしたか?
正直、戦闘のところ文章が詰まっちゃってるんで読みにくいかもしれません。ただ、どこで改行すれば良いのかわからないんですよね。




