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第12話 ほとんど知らない人と

 お昼ごはんのあと、4時くらいには2人が宿題を全部終わらせて、そのあとみんなでゲームを楽しんだ。2人ともすごいよね。あんまり難しい範囲じゃなかったけど、量はちょっと多かったからもっとかかると思ってたんだけど、あんなに早く終わるとは思わなかったなぁ。まぁ、終わってなくても、ずっと勉強だと疲れちゃうから、4時くらいには遊ぶのを提案したと思うけど。


 そんな土曜日を過ごした後、日曜日は日向と2人でゆっくり過ごして、今日月曜日、って言ってももう授業は全部終わったんだけどね。ただ、この後カエデに誘われて教室で勉強をすることになってるから、まだ教室に残ってる。最近クラスメイトになった、えっとシルリアさん?の勉強を見たいんだって。さすがにテストの直前に来てかわいそうだもんね。まぁ、先生が何もしてないとは思えないけど。

 そう思いながら、クラスの人たちが帰るのを待ってからカエデのところに行ったんだけど、カエデとシルリアさんだけじゃなくて、翡翠さんと小鳥遊さんがいた。てっきり3人だと思ってたけど、5人だったんだね。それにしても、なんで僕が呼ばれたんだろう。頼ってくれるのは嬉しいけど、女の人ばっかりでちょっと気まずいんだけど。もしかして、カエデ以外の人もあんまり勉強が得意じゃなくて僕を頼ったとか?

「ねぇ、カエデ。声かけたのって、ここにいる人で全員?」

「そうだよ!」

「そうなんだ。」

「それで、優くんにお願いなんだけど!シルリアちゃんの勉強を見てあげてほしいの!」

「それは大丈夫だけど、カエデたちは何をするの?」

「私と美月ちゃんは明梨ちゃんの勉強を見るの!優くんのおかげで、基礎の問題ぐらいなら私も完璧だからね!」

 そのカエデの話を聞いて、僕は首を傾げた。シルリアさん1人を僕が教えて、カエデと翡翠さんを小鳥遊さんが教えるのならわかるんだけど、シルリアさんを1人で教えるのに翡翠さんを2人で教えるのって間違ってない?なんで何も知らないシルリアさんより翡翠さんの方に人を割いてるんだろう。初めて習うことを複数人からあれこれ言われると混乱するからかな?


 そう思ってると、小鳥遊さんが声をかけてきた。

「ごめん。明梨姉は理解したらそこそこ解けるようになるんだけど、理解するまでに時間がかかるの。」

 その話を聞いて、翡翠さんを見ると、勉強を始めてすぐにわからないところが出てきたのか、何か唸ってる様子だった。

「それで楓にも手伝ってもらいたいの。シルリアの勉強は先生の解説の紙をもらってシルリア1人でもできると思うけど、それでもわからない時のサポートを任せたいの。」

「僕は大丈夫だよ。カエデたちにいつも教えてるから、人に教えるのに離れてるしね。」

 なるほど?確かにカエデがいたら何がどう違うかわからないっていうのがわかるかもしれないしね。今後、翡翠さんに教える参考にしたいのかな?

「苦手な教科はないって聞いたけど、もしシルリアの質問でわからないのがあったら私に聞きに来て良いから。」

「うん。その時は頼らせてもらうね。」


 小鳥遊さんと話を終えた僕は、勉強を教えにシルリアさんの近くの前の席に座る。シルリアさんはいつも通り無表情でこちらを見た。

「はじめまして。如月優だよ。今日は勉強を教えることになったからよろしくね。」

 2週間前にあったけど、全く話してないし、初めましてで良いよね。

「シルリア・スノマキア、よろしく。」

「勉強で何かわからないことがあったら僕に言ってね。大体のことは教えられると思うから。」

「わかった。」

 そうして、シルリアさんの勉強が始まった。


 今日は数学をやったんだけど、シルリアさんは結構理解力があるみたいで、先生が用意したプリントで結構できるようになってた。ただ、数学の応用がちょっと苦手なのか、ちょっと捻った問題や文章で出されてる問題は僕に考え方を質問して問題を解いてた。まぁ、そういう問題も、何回か質問したら普通に解けるようになってたけど。そんなふうに、こっちの勉強はスムーズに終わった。


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