第3話 ナンパ
小鳥遊和也視点
結局、如月兄弟と一緒に遊ぶことになった。はっきり言って如月弟が遊ぶと言うとは思わなかった。あいつは今でもかなりの圧を放ってるんだが、なんで遊ぼうと思ったんだ。意味わかんねぇ。
「それで、結局どこに遊びに行くんだ。」
「今日はせっかく優くんたちがいるんだし、優くんたちが行きたいところに行こうよ。」
「別に僕たちに気にしなくても大丈夫だよ。元々どこかに行きたくてきてただよね?」
「いや、こいつらそれぞれで行きたいところを考えてきたせいで、結局どこで遊ぶかは決まってなかったから、如月の行きたいところで良いぞ。」
まじで、連れ出すならどっちにするか決めてから連れ出せよ。
「それは和兄が悪いよ。休日はいつも家でダラダラしてるんだから。」
「そうだよ!ずっと家でゲームしてるんだから!たまには外に出ないとダメだよ!」
「それはさっき聞いたし、反省してるから許してくれ。」
めんどくせぇが、心配されてるのは伝わるから、反省はしているしどうしようかとも考えているが、適当に流してると思われてるのかジト目で見られている。
「そんで、如月兄弟はどこに行きたいか決まったのか?」
「へ?あ、うーん、どうしよう。日向はどこか行きたいところある?」
「兄さんは行きたいところはないんですか?」
「ゲームセンターとか?ちょっと前に行った時、楽しかったし。」
「・・・私以外の人に抱きつかないなら良いですよ。」
「大丈夫だよ。ゲームセンターでそんことにならないだろうし。」
「そうですか。」
如月弟がなんか複雑そうな顔してんな。多分、前行った時に抱きつかれたんだろうが、それで俺に圧を強めんのやめろ。さてはこいつが圧放ってんの、如月が心配だからか?確かに如月はぼーっとしてるから、やばい奴にも気ぃ許しそうだしな。見た目も割と女っぽいし、そう言う男もよってきそうだしな。如月も如月弟のこと心配してたみたいだし、結構仲良いんだな。
「それじゃあ、ゲームセンターに行こう!なんだかんだで行ったことなかったから楽しみ!」
明梨がそう言うと、俺らを置いて足早に歩いて行く背中を、俺らは慌てながらついていった。
地味に始めてきたゲーセンでクレーンや格ゲーなんかで楽しんでいたが、腹が減ったのでゲーセンから出たんだが、便所に行きたくなったのでみんなに言って行こうとすると、如月が一緒に来た。その後すぐに戻ってきたんだが、3人の周りにしらねぇやつがいやがった。チャラチャラしたキモい笑顔の男どもだ。おそらくナンパだろうな。すぐに辞めさせに行くか、と思ったところで、如月が横にいねぇことに気づいた。美月たちの方を見ると、すでに如月がそこにいた。俺もすぐに駆け寄る。
「僕の友達に何かご用ですか?」
如月たちの方に近づくと如月の声が聞こえてきた。それにしても、さっきから如月から痛いとも思える圧を感じるんだが。これが殺気っていうやつか?ヤベェなこれ。恐怖で近づけねぇんだが。男どもは鈍感なのか慣れてるのか知らねぇが、ヘラヘラした態度を崩してな、いや、ヘラヘラしてんのは前のやつだけで後ろの奴らは震えてんな。
「お、君も可愛いね。一緒にご飯でも食べない?奢るよ。」
「結構です。知らない人について行く気はありません。」
「そんな子供みたいなこと、別に無視しても良いだろ?それに、友達だって元は知らない人なんだし、な?これを機に仲良くなろうぜ。」
「では、初対面で奢ることで人を釣ろうとする人と仲良くしたくありません。」
なんか、如月の話し方、怖いんだが。しかも、周りに黒いオーラ放ってるし。なんだあれ。一番前の男は気づいてないようだから、実際に出てるわけじゃないのか?それともあいつの目が節穴なだけだ?
「じゃあ、他の娘たちはどう?僕たちと遊ばない?」
男がそう聞くと美月たちは首を振った。
「僕の友達もあなたたちと遊びたくないみたいですので、これで失礼しますね。」
「おい、ちょっと待て。」
如月はそう言って、美月たちと共にその場をさろうとすると、男はそう言って如月の肩を掴もうとしたが、如月が掴まれる前にその手を払った。
「まだ何かようですか?」
如月にそう言うとすぐ、痛いと思える圧から解放されたが、反対に絡んでいた男が顔を青ざめて腰が引けている。すぐに如月はそいつから目を離し、美月たちと一緒にその場を離れた。俺もすぐに追いかけると、如月が如月弟を抱きしめていた。もしかして、あんな殺気を放ってたのは如月弟が巻き込まれてなかったからか?・・・ないとは思うが、如月弟になんかしねぇように気をつけねぇとな。それにしても、高校生であの殺気はおかしいだろ。しかも殺気を操ってたし。裏でなんかヤベェことしてねぇよな。
個人的に迷ってることがあるんですが、林間学校の話を消すかどうか悩んでるんですよね。章で分けてる割に特に何かが起きたわけじゃないのが微妙なんですよね。でも、いくつかのシーンが個人的に好きなんですよ。どうすれば良いですかね。




