第48話 誘惑するおじさん39歳
・コスモ(女)
元騎士団の39歳のおっさん冒険者
職業は【ソードアーマー】
領主騎士団時代に負傷した右膝を治す為に飲んだ森の魔女の秘薬、万能薬の効果により39歳のおっさんモウガス(男)から見た目が20歳前後のコスモ(女)となる
上皇アインザーによって<インペリアルオブハート>の称号を得るが、それを象徴するハート型の盾と共にビキニアーマーがますます外せなくなる、ある意味呪われた装備と化していた
「レオネクス様、やはり砦から神器【ドラバルド】が持ち去られています」
「……やはりそう簡単には手放さないか」
領主のレオネクスが騎士達に指示を出して、山賊の逃げ出した砦内を捜索させていた。先代グレンドルと共に失った神器を探していたが、山賊のコンドラが持ち出していた。
だが金品などの金目の物は置いてある事から、取返しに戻る気がある事分かる。
別動隊の山岳部族にフェニーが狼煙を上げると、騎士から砦の調査報告を聞いてレオネクスに現状を報告する。
「念の為に山岳部族に後方を固めて貰いました、これで山岳部族の村へと逃げる恐れは無いですが、砦の様子から見てコンドラは外で決戦をする構えです」
「奴さんも決戦に自信を持っている様だな、それに何か嫌な予感がする……」
「……牢屋には子供が居た形跡がありました、私の予測が正しければ子供を人質にこちらを一方的に攻める策かもしれません」
「子供は国の宝、父の口癖だ……父がもし同じ方法で攻められていたと考えると、倒された理由に納得がいく……俺が領主として未熟なのは分かる、だがそれを考えると際限なく湧く怒りの感情が抑えられん!」
「……レオネクス様、その時は私が命を懸けて子供達をお救い致します」
「父も失いフェニー、お前まで失ってはこのスーテイン領は立ち行かない……なあに心配はいらないさ、俺達には勝利の女神が付いている、きっと大丈夫さ」
レオネクスがフェニーの肩を優しく叩くとコスモの方を見つめる。そのコスモはラルガーとフィオーレと話し込んでいた。
「コスモ様、この先に森が開けた場所があります、恐らくそこに山賊が待ち構えているでしょう」
「山賊の主力は壊滅しちゃったし、最初と立場が逆になったから余裕っしょ!」
「山賊王も今や追われる身か……だが追い詰められた人間ってのは、何をするか分からねえ、常に最悪を想定しておくことが戦場の掟だ、ラルガー、フィオーレ頼りにしてるぜ」
「我が命はコスモ様に捧げております」
「……ふふふ、なんかコスモに頼られるとすんごい気持ち良いのよね」
敵と戦う時には逃げ道を残すのが常道である、逃げ道の無い敵は命を懸けて反撃を行うからだ。コスモもレオネクスも薄々気付いていた。
追い詰められたコンドラがなりふり構わずに反撃して来る事に。
山賊の砦の捜索を終えると再び隊列を作り、砦の奥の森へと進軍を始める。急いでいたのか目立った罠も無く、山賊の通ったと思われる道には足跡が多く残る。
そこには大人の大きさではない小さい足跡もあった、それに沿って軍を進めると森を抜け、小規模な広場に出る。
すでに広場には山賊達が、陣を敷いて待ち構えていた。
その中央奥には山賊王コンドラの姿もあった。しかしコンドラを取り囲む山賊達が、異様な姿で待ち構えていた。それを見たレオネクスと騎士達が驚き戸惑い、足を止める。
体の正面に縄で子供巻き付ける者、大盾に子供を巻き付けている者、子供の手足を縛りそのまま盾にしている者が10人横に並び、コンドラへの道を塞いでいた。
子供は7歳から10歳ほどで破れた麻で出来た粗末な服に、体が一般的な子供に比べ痩せこけていた。子供達は顔を歪ませ、涙を流し声を上げていた。
ユズリハ商会に子供の奴隷を売らなかったのは人の盾として利用するためであった。
「ぐすっ、ぐすっ……」
「痛い、痛いよー……」
痛々しい子供の声が聞こえて来る。すると山賊のコンドラが顔に笑みを浮かべて、大きな声を出し威嚇を始める。コンドラのその手には神器【ドラバルド】が握られていた。
「レオネクス!下手に動くなよ!ガキ共の命はお前が握っているんだ、素直に言う事を聞けば離してやる、武器を捨てて1人でこっちに来い!」
「お、おのれ……この外道が、どうしたらそこまで人間を捨てられるのだ……」
コンドラの驚くべき戦法にレオネクスが怒りで体を震わせていた。
7年前の戦いでも用いていたコンドラが得意とした戦法である。当時は先代グレンドル率いる山岳騎士団が、数と力で山賊を上回り圧勝するかと思われていた。
だがコンドラの恐るべき残忍性を見抜けずに子供を盾にされ、手も足も出ずに倒されていたのだ。
人とは心狂えば人を捨て、どこまでも落ちて行く。そして残忍であればある程にその狂気染みた強さが際立つ、魔獣にも竜にも無い特徴である。
レオネクスが銀の槍斧を足元に落とすと、コンドラの要望通りに山賊達に向かって歩き出そうとする。
それに気付いたフェニーが慌てて、両手でレオネクスの体を掴み必死に抑える。
「レオネクス様!落ち着いて下さい!まだ手はあります、山岳部族の別動隊も動いています、きっと助けてくれる筈です!だから行かないで下さい!」
「……すまないフェニー、俺も父と同じ血が流れている様だ、この国の将来を担う子供を見捨てる事は出来ん!!」
「他の者もレオネクス様を抑えるのです!行かせてはなりません!」
騎士達がフェニーに続きレオネクスの体を抑え様とするが、圧倒的な力を持つレオネクスを止められずにいた。その様子を見て、あと一押しと見たコンドラが挑発を始める。
「貴様の父は最後にこう言っていたぞ、『他人の子とは言え我が領民ならば我が子同然、見捨てられるものか!』とな!はははは!」
「ぐ……父上……」
先代グレンドルの最後の言葉を聞くと、レオネクスが涙を流し顔を伏せる。そして自分の代でスーテイン家が終わる事を覚悟して、父と同様に子供の将来を取ろうと決心する。
顔を上げてコンドラの前に向おうとすると、別の方向から大きな笑い声が聞えて来る。
「はっはっはっは!さすが山賊王コンドラ殿!子供を盾にするとは俺の予想を超えて来る!」
「コ、コスモ殿?」
コスモが笑い声を上げながら、レオネクスの前に歩み出ると、コンドラの戦法に笑顔で賞賛を送る。噂に聞いたコスモの姿を見て、コンドラが目の色を変えると、更に注文を付け始める。
「お前が<インペリアルオブハート>のコスモか、良い女じゃねえか、お前も武器を捨ててこっちに来い、俺の女にしてやるぜ!」
「山賊王たる男がそんなケチ臭い事言わずに、ここに居る女達も、一緒にお前の女にしたらどうだ?」
「……面白い奴だ、ようし!まずはそっちの女共が先だ!武器を捨てて全員こっちへ来い!」
「すまないがフィオーレ、フェニー、後、女の騎士達は武器を捨てて俺に付いて来て欲しい」
コンドラの指示通りにコスモが声を掛けると、踊り子のフィオーレ、参謀のフェニー、【アクスアーマー】からは1人、【アックスナイト】から2人、【スクワイアーチャー】から2人の女達が武器を捨て、コスモの後ろへと集合する。
フェニーが付いて行くのを見て動揺したレオネクスが、コスモに掴みかかり問いただす。
「コ、コスモ殿!これは一体何の真似だ!」
「今は何も言わずに俺を信じて下さい……それとここから30歩程後ろに後退して下さい、必ずレオネクス様に仇を取らせてやりますよ……」
コスモからは信じて欲しいという答えが返ってくる。その表情は諦めた様な顔では無かった。静かな怒りが籠った強い視線が、人質の子供達へと向けられていた。
何よりこの状況を打破する案が浮かばない、ならばと開き直り自分の領地と子供の命運を、全てコスモに預ける事を決める。
「……分かった、子供達とスーテイン領の未来、そして命運はコスモ殿!貴女に預ける!!」
「ああ、任せてくれ!」
コスモがにこやかにレオネクスに返事をすると、魔剣ナインロータスを足元の地面に突き刺し、女達を連れてゴンドラ率いる、山賊達の陣の真ん中へと歩みを進める。
山賊の横を通ると、山賊が品定めをするようにコスモや女達の体を、隅々まで見回すと舌なめずりをする。
「コ、コスモ様!あれ程の大見得を切ったんです、何か策があるんですよね?」
「もちろんあるさ、ただ男に強い影響があってな……本当はやりたくないけど……」
「コスモの事だからさ、何か無茶苦茶な事やりそうな気がするよ」
「コ、コスモさーん!わ、私お嫁に行けなくなっちゃうーーー!」
フェニーが心配そうにコスモに問いかけると、続けてフィオーレや【アクスアーマー】の女が各々の思いを口にする。
それに合わせてレオネクスが軍を、コスモの指示通りに30歩程後退させると、ちょうど山賊達の居る広場が見えなない森の中へと下がって行った。
それをコンドラが勝ち誇った表情で見つめていた。
コンドラの前までコスモがたどり着くと、後退したレオネクスを見た山賊達が、女騎士達を囲う様に集まってくる。コンドラがコスモの前に寄って近くで全身を見回す。
「ほお、近くで見ると益々良い女じゃねえか……早速、その助平な鎧を脱いで貰おうか?」
「まあそう焦んなよ、それよりガキ共の目が気になって仕方ねえ、誰かに子守りでもさせてやれよ」
「ぶはははは!気に入った!ここに来てその度胸、山賊の女に不足はねえ器量だ!おい!誰か5人位でガキの面倒を見ていろ、変な動きをしたらやっちまっていいぞ」
「はい頭領!」
山賊達が装着していた子供を縄から外すと、5人の山賊がそれぞれ数人の子供を腕で囲い、鋼の斧を首に当てる。コンドラの合図があれば、いつでも首を切れる態勢だ。
コスモの要望通り子供が山賊の体から離れると、いよいよコンドラが迫ろうとして来る。フィオーレ、フェニー以外の女騎士達は体を震わせ、怯え始める。
「いいねえ怯える女は好きだぜ、お前の要望通りにガキからは見えねえ!女共、全員鎧、服を脱いで素っ裸になって貰おうか!」
「おい、フェニーとフィオーレ、他の者もそうだが、俺が合図したらすぐ動けよ!」
「ああん?何俺を無視して話を進めてんだ!」
「コンドラさんよ、俺の体に何か見えないか?」
「何が見えるって……青い炎?」
コンドラの命令を無視するコスモに怒りを表すと、コスモが質問で返す。コンドラが言われた通りにコスモの体全体を良く見ると、薄く揺らぐ青い炎が見えていた。
コスモの怒りが技能【羅刹】が発動していた。だがその技能がコスモの本来の狙いではなかった。
「この技はな、ロンフォード領であった、盗賊共の騒乱で使ったんだが……味方まで巻き込む非人道的な技なんだよ、それを迷わず使えるって事はコンドラ、お前は相当な大悪党だよ」
「気が狂ったのかお前?何を訳の分からねえ独り言、言ってやがる!」
「二度と使わないって決めたんだ!この恥をかかせた代償は必ず払って貰うからな!!」
「いい加減にしやが……」
「盾奥義【誘惑】!!」
盾技【誘因】の上級盾技で本来は敵を挑発し、注意を引くものなのだが、【誘惑】は一線を画す威力を誇っていた。辺り一帯に居る男の意識を飛ばし、獣の様に変貌させ自分に向かわせるという効果がある。
ただし、男であれば味方構わず巻き込む事と、コスモ自身が持つ男としての誇りと矜持を、全力で投げ捨てる方法なのでコスモが封印してきた技なのだ。
一度発動すると誘惑の演出が終わるまでは、自分の意志では止められない。するとコスモの顔が耽美的に恥じらう表情になる。
コスモの変わり様にフィオーレとフェニー、他の女騎士達が目を点にして注目していた。
「あーん、やだやだやだー!そんな怖い顔したらやー!」
コスモが両腕を胸を寄せると左右に上体を振り、可愛らしく子供の様に駄々をこねる様な動きをする。
「おじ様たちもコスモの事、子供達みたいに縛っていじめるの?」
口をアヒル口にして、あざとく中腰になりコンドラを下から見上げる。
「でもでも、コスモね、縄で縛られるの好きかも!」
体を回転させ背を向けると、上体を倒しながらお尻を突き出し、左手を腰に添え、右手の人差し指を口に咥え目配せをする。
「この体をー……し・ば・っ・て・み・な・い?」
正面に体を向けると片足の膝から下を後方に跳ねる様に上げ、全力で両手で投げ接吻をコンドラへと向ける。
その一部始終を見ていたフィオーレとフェニー、他の女騎士達がドン引きしている。
「何これ?コスモってこんなキャラだっけ……何かが壊れてるんだけど……」
「……コ、コスモ様?……確かにビキニアーマーを着てますし……本当は助平な方だったのでは……」
「うっわあ……これは酷い……」
いつもと違うコスモの姿に、女性陣が軽蔑の眼差しを送っていると、広場全体を桃色の淡い光がコスモを中心に広がって行く。
そして技を終えたコスモが、正気に戻ると顔を赤面させ地団駄すると怒りの表情になる。
「っだああああああ!これだから嫌なんだよ!!この技は!!」
そしてコンドラを含む山賊達の様子が変わって行く、目を白目にして、口からは泡を吹き、体中の血管が浮き出て、表情もこわばり鬼のような形相になる。
ちなみにこの特技は同性には効果は無い、だからこそ女性陣からはコスモの行動が異常に見えた。
「う、うがあああああああ!!」
魔獣の様な雄叫びを上げて、一斉にコスモに襲いかかる山賊達。【誘惑】の効果で、すでにまともな理性は働いていない。ただ本能に従いコスモへと、飛び掛かろうとするだけの獣と化す。
子供を抱えた山賊も、神器【ドラバルド】を持っていたコンドラも、全てを投げ捨てコスモへと殺到して行く。何が起こってるのか理解出来ないフィオーレ、フェニー達にコスモが声を掛ける。
「い、今だ!子供と神器を回収してレオネクス様達を呼んできてくれ!!ぐあ!くっつくんじゃねえ!!」
「え?……あっはい!分かりましたコスモ様!皆、子供を全員連れてレオネクス様の下へ後退して下さい!私は神器【ドラバルド】を回収します!」
「は、はい!」
状況が分からないまま、フィオーレを中心に解き放たれた子供達を、女騎士達がレオネクスの下へと連れて行くと、フェニーが神器【ドラバルド】を拾い上げ、両手で大事に持つとレオネクスの下へ走って行く。
ちなみに一部の【誘惑】の影響を受けた男児はフィオーレと【アクスアーマー】の女の2人で力づくで連れて行った。男であれば子供さえ誘惑する、さすが非人道的な技である。
コスモが飛び掛かる50人の山賊を、足や腕を使って力技で抑えながら、必死に襲われているのに抵抗すると、山賊1人1人の頬に気付けの平手打ちを軽くする。
パチン!ズゴゴ!!パチン!ズゴゴ!!パチン!ズゴゴ!!パチン!ズゴゴ……
小さい必殺の一撃音と頬を叩く音が聞こえるが、一般技能【手加減】で山賊の【体力】を2づつ減らしていた。襲い掛かる山賊全員へと平手打ちを地道に食らわして行く。
平手打ちを受けた山賊は、次第に正気を取り戻し我に返っていく。
ここで山賊全てを打ち倒すと、レオネクス達の仇が取れない、そうした事を考慮した対応であった。
コスモの脅威的な身体能力で、次々と50人の山賊達に平手打ちをし終えると、呆然と立ち尽くしていた山賊とコンドラが、頭を押さえながら辺りを見回す。
「はっ!ガ、ガキ共がいねえ……それに神器もだ……途中から意識が飛んだ気がするが、一体何が……」
「と、頭領!レオネクスが神器【ドラバルド】を持って進軍してきます!」
「な、なんだとおおおおおおお!!」
レオネクスがフェニーから受け取った、神器【ドラバルド】を両手に構え、ゆっくりとコンドラへと向かって来る。その雄姿は先代グレンドルを彷彿とさせ、生き残りの【グレートナイト】達がその姿を見て嗚咽していた。
7年の時を経て神器【ドラバルド】が先代グレンドルから、レオネクスへ継承された瞬間だ。
レオネクスが神器【ドラバルト】を天高く掲げると、騎士達に号令をかける。
「さあ、皆の者!神器はこの手に戻った!最後の仕上げだ!山賊共を殲滅しろっ!!」
「うおおおおおおおおお!!」
森の中に騎士達の雄叫びが響き渡る、それを見て山賊達が一斉に逃走を始める。我先にと無様な姿と怯えた表情で這う様に後方の森へと走って行く。
「に、逃げろ!ガキが居なければ、もう勝ち目はねえ!」
「た、助けてくれー!」
「お前ら!逃げるんじゃねえ!まだ、俺様が居るだろうが!!」
山賊達の結束はあくまで利害関係のみ、忠誠心のある者はコンドラに報告を行った山賊のみで、他の者は何も無い、コンドラ本人の力を信じるものは誰も居なかった。
「くそ、こうなったら逃げて、もう一度立て直してやる!」
コンドラが後方から接近するレオネクスを見ながら、森の中へ逃げ込もうとすると、顔に柔らかい感触が伝わり、弾き返されるとその場で尻餅を付く。
コンドラが見上げるとコスモの大きい胸と、体が前にそびえ立っていた。
「これはこれは、山賊王のコンドラ殿じゃないですか、何やら大変な事になってますなあ?」
「て、てめえ、一体俺に何をしやがったんだ!」
「俺の技にはな、男だけにしか通じない奥義があんのよ、すっごい恥をかくけどな!」
「くそ!あーんやだやだやだ……ってところまでは思い出すんだが……」
「そ、それは今すぐ忘れろっ!」
コスモの奥義を受けたコンドラが思い出そうとすると、コスモがそれを止める様に言うと顔を赤くして俯かせる。そんな押し問答をしていると、コンドラの後ろにレオネクスが立って居た。
すでに周りに残った山賊はコンドラを残し、他の者は全員森の中へ逃走していた。
「コスモ殿、本当に感謝する、貴女が居なければこの神器【ドラバルド】が戻る事も無かっただろう……」
「レオネクス様、そこから先はこいつをぶっ飛ばしてから聞きますよ、俺が立会人になります」
「はははは!そうだな!……さあ、山賊王コンドラ、俺との一騎打ち受けるか?」
「くくく……騎士の誇りって奴か?馬鹿な野郎だ、いいだろう、受けてやるぜ!」
レオネクスが父の仇であるコンドラに、正々堂々と一騎打ちを申し込むと、不敵な笑みを浮かべそれを承知する。コスモが約束した通りコンドラとの一騎打ちの場を設ける。
騎士達が森の中へ入り追撃戦に移り始めていた。
だがフェニー、フィオーレ、ラルガーは参加せずコスモの周りに立っていた。これから始まるレオネクスとコンドラの一騎打ちを、緊張の眼差しで見守っていた。
7年越しの仇を相手にレオネクスの闘志が燃えていく。




