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元騎士団のおっさん伝説のピンクビキニアーマーになる ~魅力を添えて~  作者: トリミング中の噛み犬


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第42話 火竜の守護者

・コスモ(女)


 元騎士団の39歳のおっさん冒険者

 職業は【ソードアーマー】


 領主騎士団時代に負傷した右膝を治す為に飲んだ森の魔女の秘薬、万能薬の効果により39歳のおっさんモウガス(男)から見た目が20歳前後のコスモ(女)となる

 上皇アインザーによって<インペリアルオブハート>の称号を得るが、それを象徴するハート型の盾と共にビキニアーマーがますます外せなくなる、ある意味呪われた装備と化していた

 火竜の棲む洞穴、山岳部族の抜け道は霊峰アーガコアの麓にある。


 夏へと季節が移り始め暑くなって来た所に、山から吹き下ろす涼やかな風が当たり、心地がよい。霊峰アーガコアの頂上では、冠雪が溶け始め夏の到来を知らせ様としていた。


 山脈の中腹にあるドルガン族の村では昨晩、コスモを歓迎する盛大な宴が村を上げて行われていた。勧められる特製の果実酒が美味かった事もあって、つい飲み過ぎてしまい、野営出来ない位に泥酔してしまった。


 そこで族長ラルガーの厚意で、族長の家の寝室を1部屋借りると、そこでコスモが一夜を明かす。


 翌朝、外から聞こえる村人の声でコスモが目を覚ますと、窓から日光が差し込み朝である事に気付く。ベッドの上で上半身を起こすと目を擦り、寝ぼけたままじっとしていると、部屋の扉から叩く音が聞こえる。


 すると扉の外から族長のラルガーの声が聞こえてくる。


「コスモ様、水の入った桶を持って参りました、扉の前に置いておきますのでお使い下さい」


「助かるよ、ありがとう」


「それと火竜の棲み処へ案内する準備が出来ました、村の入口で待機しておりますので、いつでも声をお掛け下さい」


「分かったラルガー殿、急いで行くよ」


「ラルガーとお呼び下さい!ゆっくりで結構です!」


「わ、分かったよラルガー……」


 ラルガーのコスモ対する態度の変わり様に、まだ慣れていないコスモがベッドから足を下ろすと、大きな欠伸をする。すると自分の寝ていたベッドから少女の声がする。その声が聞こえる方を見ると、フィオーレが涎を垂らしてベッドの上で寝ていた。


「すぴー……すぴー……」


「あー……昨日運んだんだっけか、忘れてたな……」


 宴会でコスモの成功が面白く無いフィオーレが、八つ当たりするように酒を飲み始めると、しばらくして気持ち良くなったのか泥酔して寝てしまった。


 同じく泥酔していたコスモがフィオーレを抱き抱えると、族長の家の寝室まで運びしベッドに寝かしつける。コスモ自身も慣れない山越えの疲労と、泥酔した影響でビキニの布部分を残したままベッドで寝てしまった事を思い出す。


 静かにしていたらフィオーレも美人なのだが、今は踊り子とは思えない、だらしない寝顔で熟睡していた。そのフィオーレを見て、コスモが声を掛けて起こす。


「おーい!朝だぞフィオーレ!起きないと置いて行くぞ!」


「……はっ!待って置いてかないで!」


「お、目覚めは早いな、感心感心!」


「なんだ……コスモの声か、師匠かと思ったよ……」


 フィオーレが自分の師匠と同じ声を持つ、コスモの声に反応して飛び起きる。その様子を見る限り、師匠によほど厳しく指導されていたのだろう。


 外で待っているラルガー達をこれ以上は待たせまいとして、コスモが急いでビキニアーマーを装備すると、水の入った桶で顔を洗い、化粧鏡で身だしなみを整える。


 着替えを終えたフィオーレと一緒に、族長の家を出て村の入口へと向かうと、すでに入口の門前で待機していたラルガーとニャシムと合流する。


 コスモが合流すると村の門の周りには、見送りのために大勢のドルガン族の村人達が待機していた。朝から声が聞こえていたのも、見送りの準備をしていたからだ。


 コスモが現れると村人達が声を合わせ、見送りの言葉を掛ける。


「「「いってらっしゃいませ!コスモ様!」」」


「ああ、行ってくるよ!」


 まるでこれから旅立つ勇者を見送る様に、村人達が声を揃える。コスモが手を振って村人に挨拶を返すと、ラルガーが火竜の棲み処までの道中の説明を始める。


「火竜の棲む洞穴までは、山を下って3時間程で着きます。どうかコスモ様よろしくお願いします!我がドルガン族の……いや山の部族達の将来は貴女様の、その美しい両肩に懸かっております」


「ま、まあ、期待に応えられる様にやってみるさ」


 説明を終えた族長のラルガーが深々と頭を下げて、火竜討伐をコスモに懇願するとコスモが戸惑いながらも、明るく答える。そんなコスモの横からフィオーレが嫌みな顔をして口を挟む。


「あたしが居るんだから一瞬で消し炭にならないでよ?勝てそうになかったら素直に逃げていいからね?んふふ……」


「あ、あのーフィオーレさん、もし不安なら村に残っていればいいのでは?」


「あたしゃーね、意地でもコスモが失敗するとこ見たいの!」


「こ、困った人だなあ」


 ニャシムが村に留まる様にフィオーレに諭すが、意地でもコスモの失敗する所が見たいフィオーレが、意地悪い気持ちを隠す事無く伝える。その言葉にニャシムが汗をかき、困った表情を見せる。


 それを無視してコスモとラルガーが出発すると、焦った表情でフィオーレが早足で追いかける。


 これから向かう火竜の強さなのだが、はぐれ竜とは比べ物にならない圧倒的な強さで、これは大陸中の常識でもあった。


 火竜は40年前に暴れ回っていた竜達と同様に、【守備】が高く神器以外を通さない硬い鱗を持っている。特に火竜の最大の武器である【大炎吐息(フレイムブレス)】が強力で、相手を一瞬で灰燼にする威力を誇っていた。


 討伐するにしても領主騎士団のみならず、帝国騎士団の精鋭とも連携を取って、討伐部隊を編成してからやっと戦いに挑める難敵なのだ。


 そんな火竜の棲む洞穴、霊峰アーガコアの麓に向かって4人が歩いて行く。





 ドルガン族の村を出て森に囲まれた山道を3時間下ると、火竜が棲む抜け道の洞穴に到着する。


 洞穴には丸太を葛で繋いで造った両開き式の大きな門が設置され、その横に見張り役の2人の男が立って居た。ドルガン族の屈強な戦士で、鉄の斧を構え臨戦態勢の状態だ。


 ラルガーがその見張りの戦士に声を掛けると、一緒に居るコスモ達の説明をする。すると部族の男達と同様に戦士の2人も笑顔でコスモを見つめ、何時もより筋肉に力を入れ大きく胸を張って見張り役を続ける。


 説明を終えたラルガーが申し訳なさそうに、仮面の下の頬を指でかきながら戻って来る。


「あの2人は村でも足が速く、火竜が村に向かって来た時は連絡する様に、任務を与えているのですが……どうやらコスモ様の美貌に惚れ込んだ様子でして……」


「そ、そうか、ありがとうよ……気持ちだけは受け取っとく」


「ぺっ!つまんねー!」


「フィオーレさん、貴女も十分に可愛いですから……」


 ドルガン族の男からの好意に、慣れないコスモが頬を赤くして照れていると、それをフィオーレがつまらなそうな表情で見つめ、ニャシムがフィオーレに気遣いの言葉を掛ける。


 ラルガーが洞穴の門を開くと、中には暗い道が奥へと続いていた。山岳部族が捕獲したはぐれ竜を、帝国側に運搬するのに使用していただけあって、整備された道で歩きやすい広さがあった。


 ラルガーとニャシムが先に洞穴に入って松明に火を灯すと、暗い坂道が奥に見えて来る。山脈の麓とは言え下界に比べて高地にあるので、出口までずっと下り坂が続く様だ。松明の明かりを頼りに4人で下り坂が下りて行く。


 長く人が入って居ないせいか、坂道の岩や足場の所々に苔が生えている。その中を足を滑らせない様に慎重に移動する。


 その移動中に棲み付いた火竜について、疑問に思っていた事をコスモがラルガーに尋ねる。


「確かラルガー達は火竜と戦って、犠牲者は出ていないんだっけ?」


「はいコスモ様、今思えば我らをわざと見逃していた節もあります」


「うーん、40年前に暴れ回った竜の生き残りなら、もっと残忍で狂暴な筈なんだけどな……」


「我々も親の世代から竜の恐ろしさを聞いております、人を見かけたら問答無用で燃やし尽くす……過去に我が部族も襲われ、全滅の憂き目にあっています」


 邪神竜の配下である竜達は全てが狂暴な性格で、人を見ると無条件に襲う獰猛さがあるのだが、その話にラルガーの戦った火竜が当てはまらない事に、コスモが疑問を感じていた。


 だからと言って火竜を放置する訳にも行かない。存在自体が脅威とされる竜は、帝国から最優先の討伐対象として指定されていて、庶民が一生暮らせる程の莫大な報奨金が設定されていた。


 それを専門にしている者達も居る位だが、最近は竜自体も見掛けなくなり廃業状態だ。だが、もし竜を見付けて単独で倒せば、【ドラゴンスレイヤー】という称号が帝国から送られる。


 この称号さえあれば、人々からは羨望の眼差しを受け、一生食うに困らない位に仕事と金が舞い込んで来る。冒険者が目指す最終到達点である1つに数えられていた。


 そんな話をしながら、コスモ達が長い一本道の坂を下り続けると、遠くから微かに光が差し込むのが見えて来る。光を見たラルガーが立ち止まると、コスモ達に注意を促す。


「コスモ様、もうすぐ火竜の棲み処です準備を……」


「さて初めての竜か……どんなもんか見てやるか……」


「む、無理なら逃げなさいよコスモ!」


「そ、そうですよコスモさん、命あっての物種ですから」


「安心しろって、俺だってそう簡単にやられはしないさ」


 同行していたフィオーレとニャシムが、実在する火竜を前にして萎縮したのか、コスモの心配をしている。それをコスモが親指を立て、手合図で大丈夫だと伝えると、魔剣ナインロータスとハート型の盾を構え、光の差し込む洞穴の開けた広場に1人で歩み出る。


 広場に出ると洞穴の大きい開けた出口から、外の光が差し込んでいる。広さも高さも貴族の屋敷の大広間ほどあり、巨大な火竜が棲むには十分な広さがあった。


 そして出口の近くに藁を敷き詰めた、鳥の巣の様な所に、火竜が静かに目を瞑って横になって居た。


 その大きさは、はぐれ竜の3倍近い大きさで全身が赤い鱗で覆われ大きい翼に長い尻尾、首は短く前脚が二本、後ろ脚が二本なのが特徴的であった。その迫力にコスモが圧倒されていた。


「はあ……こりゃーでっけえなあ……」


(やれやれまた来たのか……いい加減諦めてくれないかな)


「……?なんだ?頭の中で声がする?」


 火竜はコスモに気付いたのか大きい目を見開くと、それと同時にコスモの頭の中に、誰かの声が聞こえて来る。その声を不思議に思っていると、火竜の巨体が四本脚でゆっくり立ち上がると、出口を背に座る様にして、コスモと対峙する。


 すると火竜が口元から炎を軽く噴き出し威嚇を始める。


ゴオッ!


(早く帰ってくれないかなー、この先は危ないから行かせたくないんだよね)


「ん?この先は危ない?……さっきから聞こえるこの声は何だ?」


(あれ……このピンクの女、私の言葉が解るのか?)


「……もしかしてこの声、火竜のあんたか?」


(うっわー!来たこれっ!やっと言葉の通じる人間が来たー!)


 コスモが頭の中に聞こえる声を、火竜の声だと確認すると、火竜が手足を地団駄し大きな翼を嬉しそうに羽ばたかせると、洞穴の中が揺れ、辺りに埃が舞い上がる。


 技能【意思疎通】、主に長く生きた魔獣や竜などが使用する一般技能で、人が持つことは稀である技能だ。その名の通り言葉を発せずとも、意思の疎通が可能になる技能である。


 そして火竜が自分の話が分かると気付くと、怒涛の様にコスモの頭の中へ話し掛けて来る。


(いやー!話が通じる人間が来てくれて良かったよ!もうここに来てから何年経ったかなあ、けどそれはもういいや、もう1人で寂しくてさ!来たとしても変な毛皮を着た蛮族しか来ないし、話は通じないし勝手に攻撃をしてくるしさ!もう散々な目に遭ったのさ)


(ち、ちょっと落ち着け、そんな早口だと聞き取れないぞ!)


(あ、ごめんごめん、話が分かる人に出会えて興奮しちゃったみたい)


 コスモが技能【意思疎通】を使って落ち着くように興奮した火竜を諭すと、落ち着きを戻し冷静になった火竜が自己紹介を始める。


(私は竜人のビトーネ、ピチピチの200歳!訳あって火竜になってるけど、元は人と同じ姿をしているよ)


(ぴ、ぴちぴち?……俺は冒険者のコスモだ、山岳部族のドルガン族の依頼でビトーネを討伐にしにきたんだけど、事情があるなら聞かせて貰えないか?)


(もちろん、話が通じるならそれの方が手っ取り早いからね、それに多分私じゃあ君には勝てないからね)


(そ、そうか?)


(君からは私と同じ女神様の恩恵を感じるんだよ、まあそれは置いて話をするね)


 コスモが魔剣ナインロータスとハート型の盾を背中にしまうと、火竜ビトーネの前に座り込み、ビトーネの話に耳を傾ける。


 数年前にスーテイン領をビトーネが一人旅をしていた所、突然、山賊の急襲を受ける。それを撃退しようと【火竜の腕輪】を使って火竜に変化したのだが、変化する途中で山賊からの攻撃を受けていたらしく、【火竜の腕輪】が破損してしまう。


 山賊達を炎で撃退した後、人の姿に戻れない事に気付いたビトーネが、火竜の姿を隠そうと丁度良い大きさのこの場所を見つけて潜んでいた。


 そして数年前、この洞穴から見える場所に山賊達が砦を築いている事に気付くと、偶にこの洞穴に来ていたラルガー達、山岳部族が山賊に襲われない様に、この場を守っていたと言う。


(……って事なんだ)


(そうか、ラルガーの話に合点がいった、今まで長い間1人で良く頑張ったなビトーネ)


(大した事はないよ、竜人にとって数年なんて人にとっての数日だからね)


(竜人か……おとぎ話だと思ってたけど実在してたんだな)


(邪神竜に抵抗していた種族だからね、そのほとんどが戦いで亡くなって、生き残った者も人の姿で私の様に、人間の町に紛れて上手く生きてるのさ)


 竜人は邪神竜討伐でも、その名が出ない種族であった。


 過去に大陸中で竜が暴れ回る中、それを良しとしない竜達も存在し、その者達は女神の恩恵を授かり人となって、陰ながら戦っていたからだ。その竜と竜の戦いを見ていた者が、おとぎ話として語り継いでいた。


 だが竜は人間にとって不倶戴天の敵、自らも竜になると人間からも攻撃を受けるという、皮肉な結果を生んでいた。


 コスモが火竜のビトーネの話に聞き入っていると、その後ろでラルガー、フィオーレ、ニャシムが落ち着かない様子で、こちらを見守っていた。


 その様子に堪り兼ねたラルガーが思い切って、コスモに近付いて声を掛ける。


「コ、コスモ様、火竜は大丈夫なのですか?」


「ああ大丈夫だラルガー、火竜はビトーネって名前でな、この出口の先にある山賊の砦にラルガー達が近寄らない様に、ここを守っていたんだってさ」


「な、なんと山賊の砦が……一体いつの間に」


「もし何も知らずに通っていたら山賊に襲われた後、村の場所までつけられて山賊が攻め入ってただろうな」


「はい、ここの山賊の頭領は野蛮さ強さだけでは無く、ずる賢い策を弄する事で有名でして、我ら山岳部族もほとほと対応に困っておりました」


「山賊王コンドラ……スーテイン領では知らない奴は居ない外道中の外道だな」


 山賊の砦があった場所は山岳部族しか知り得ない地域であったが、いつの間にか山賊達が勢力を広げていた事にラルガーが驚いていた。


 そして火竜のビトーネがラルガー達、山岳部族を威嚇したのも自分達を守る為だった事実を知ると納得をする。


 火竜のビトーネを襲い、ラルガー達、屈強な山岳部族も手を焼く、スーテイン領の山賊を一手に束ねる山賊王コンドラ。帝国中にもその悪名を馳せている大悪党だ。


 そんな中でフィオーレが恐る恐る、コスモの背後に寄って行くと、火竜のビトーネに興味を持ったのか腕を伸ばして触ろうとする。


「ね、ねえコスモ、本当に大丈夫?触っても大丈夫?」


(可愛い子だね、触っても大丈夫だよ)


「……ビトーネが触っても良いってさ」


「本当?私さ、火竜なんて初めて見たからさ……うわー鱗がすっごい硬い!竜ってまだ居たんだね」


 フィオーレが火竜のビトーネの体の鱗に触れると、その硬さに驚き感動する。初めての火竜に年相応の反応を見せていた。フィオーレに触られながらビトーネがコスモに頼み事をする。


(コスモ、ちょっとお願いがあるんだけどさ)


(なんだ?)


(そこにある【火竜の腕輪】を直してくれないかな?この体だと色々不便でさ、宝具の修理は確か人間の使う杖で出来るはずなんだ)


(分かった、ちょっと時間は掛かるが探してみるよ、その姿のままだと、来る人が全員驚くしな)


(助かるー!人間の時間なんて私にとっては些細なものだから、楽しみに待ってるよ!)


 火竜ビトーネの願いを聞くと、コスモが立ち上がって藁で出来た巣に置いてあった宝具【火竜の腕輪】を預かると、ラルガーに今回の依頼達成の確認を行う。


「ラルガー、火竜討伐の依頼だが……これで達成って事でいいか?」


「は、はい!もちろんです!ですが今度は山賊の砦が問題になります。折角の抜け道が使えないのでは、コスモ様のお役に立てるかどうか……」


「そこはスーテイン領の公爵家の力を使って解決した方がいいな、一度戻って領主様に報告するか……ラルガー悪いけど、【竜の背骨】を通って一緒に来てくれるか?」


「私なら問題はありません!共に参りましょう」


「助かるぜ、今回ばっかりは俺の力だけで、解決して良い問題じゃないからな……」


 スーテイン領内での問題なので、領主のレオネクス公爵に筋を通すため、一時ではあるが火竜のビトーネに引き続き、山賊の砦の監視を頼むと、別れを告げて火竜の棲み処を後にする。


 そしてこの山賊王コンドラこそが、現領主レオネクスの最大の敵である事をコスモは知っていた。


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