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元騎士団のおっさん伝説のピンクビキニアーマーになる ~魅力を添えて~  作者: トリミング中の噛み犬


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第40話 山岳民族ドルガン族

・コスモ(女)


 元騎士団の39歳のおっさん冒険者

 職業は【ソードアーマー】


 領主騎士団時代に負傷した右膝を治す為に飲んだ森の魔女の秘薬、万能薬の効果により39歳のおっさんモウガス(男)から見た目が20歳前後のコスモ(女)となる

 上皇アインザーによって<インペリアルオブハート>の称号を得るが、それを象徴するハート型の盾と共にビキニアーマーがますます外せなくなる、ある意味呪われた装備と化していた




 山岳都市スタンブルトの仕事斡旋所で領主のレオネクスの直々の依頼、山岳部族の懐柔をコスモが受ける事を決めた。早速受付嬢のメイが急いで案内役の男を呼ぶように、他の受付嬢に頼むと慌てて仕事斡旋所から出て行く。


 ちなみに一緒に居た黒騎士セルシルは別の依頼を受けて、すでに仕事斡旋所を出発していた。メイの話では、道に迷う事も考慮した近場の依頼でも1週間は戻らないと言う。だが確実に達成するものだから、文句を言う者も居ないらしいのだ。


 そんな話を聞いて酒場で時間を潰していると、案内役という男が現れてコスモと打合せを始める。


「どうも、案内役のニャシムです、よろしくお願いしますコスモさん」


「ああ縁があってこの依頼を受けたコスモってもんだ、よろしくなニャシム」


 ニャシムという青年は髪は青色で短く、表情は虚ろな気の弱そうな顔をしている、体躯もやせ型で皮鎧と鉄の弓を装備していた。


 ニャシムの話を聞くと山岳部族の拠点まではスタンブルトから山道を歩いて3日は掛かる行程で、道中には切り立った断崖に囲まれた狭い尾根の上を移動するのでかなり危険である事、天候によっては中断する事など山の移動について詳しく説明を受ける。


 一通りの説明を終えるとニャシムが妙に体を揺って落ち着かないでいた。


「どうしたんだニャシム?体調でも悪いのか?」


「い、いえ実は僕には病気の母が居まして、その……案内の費用を先払いで頂けると助かるんですが……」


「なんだそうなのか、苦労してるんだな……じゃあ先にまとめて払うよ、金貨10枚もあれば十分か?」


「き、金貨10枚も!あ、ありがとうございます!精一杯案内役を頑張りますね!」


 今まで報酬で金銭も貯まり余裕のあるコスモが気前よく先払いをする。この様な命懸けの案内人にはお金を渋ってはならないのが登山の掟でもある。極限状態に陥ると人は自分を優先し他人を見捨てる事がある。


 しかし金銭をしっかり支払う事で、次も払って貰えるという信頼が生まれ、助けてくれる事もあるのだ。金貨を受取るとニャシムの虚ろだった表情が笑顔になる。


 その日の打合せを終了すると解散となってコスモが酒場を出る。


 外に出ると店で山越えに必要な食料を買い準備を整えると、黒騎士セルシルがお勧めしていた宿へと向かい早めに就寝に着く。


 翌朝、目を覚まし窓の外を見ると、美しい山々が神々しく映し出される。空は雲一つ無い晴天で、まさに登山日和と言っても良い天候だ。出発の準備を終えると待ち合わせの場所である門に向かう。


 スタンブルトの石畳の道を歩いて向かうと、門の前にはすでにニャシムが待機していた。だがその横には荷物を背負った踊り子のフィオーレも居た。もちろん今回の依頼を正式には受けていない。


「おいフィオーレ!なんでお前が居るんだよ」


「なんかさー山賊討伐依頼がしばらく無いみたいだし、ちょっと暇だからアンタの失敗を側で眺めようかなって、何か文句あんの?」


「全く……ほんとに性格が悪いな……」


「何をしようが、私の勝手でしょ!」


 暇だと言う理由で同行しようとするフィオーレだが、実は昨日受付嬢のメイからコスモの冒険者としての輝かしい功績を聞くと興味を持った様子で、ならばどの程度の者かという品定めをする目的でこの場に居たのだ。


「言っておくが遊びじゃねえんだ、遅れたら置いて行くからな!」


「何言ってんの?こっちは師匠と山暮らしで山道には慣れてんの!舐めないでよね!」


「ま、まあまあ二人共、長い道程ですし仲良くしましょうよ」


 ニャシムがコスモとフィオーレをなだめると、山岳部族の拠点に向かって出発をする。





 季節は夏に入ろうとしてた。辺りの気温は汗ばむ程に上がっている。霊山アーガコアを主峰とした高山の道なき道を登り続ける。


 5時間程登り続けると周りに樹々が無くなり、高山特有の岩場が見えて来る。


 心なしか山岳都市スタンブルトに比べ、気温がかなり下がっている事に気付く。登山の熟練者ニャシムはすでに風除けの外套を羽織っていた。


 ニャシムが道中で地図と太陽の位置、地形を確認しながら、岩場の道を進んで行く。すると途中まで元気だったフィオーレの息が荒くなっていく。


 元々山岳都市スタンブルトも標高の高い場所にあり、さらに高山に登った事によって標高が上がり酸素が薄くなっていた事が影響していた。そして乾燥した空気が容赦無くフィオーレの身体の水分を奪って行く。


「あ……水がもう無い……」


 フィオーレが手持ちの水筒の水を飲み干してしまう。唇が乾燥し水分不足なのが分かる。コスモがそれに気付くと自分の水筒を手に取り、フィオーレに差し出す。


「ほら、俺の水だ大事に飲めよ」


「……ふん!お礼は言わないんだからね!」


「ここまで強情だと張り合いあるぜ」


 水を飲むと元気を取り戻し、再び山岳部族への拠点へと続く道を歩き続ける。


 1日中歩き、日が落ちる前に洞穴を見つけそこに天幕を張ると、焚き火に火を起こす。簡単な食事を取って身体を休めていると急激な眠気に襲われる。


 初日の慣れない山道で疲れたのかコスモとフィオーレ、ニャシムが天幕に中に戻り寝袋に入って早い時間に就寝する。


 翌日、天幕を畳み出発の準備をしながらニャシムがこの日の行程について話を始める。その話では、残りの道程は山の尾根をつたって進むだけなので、体力的には楽という事なのだがその尾根が一番の難所だと言う。


「なぜ山岳部族が帝国に属せず独立出来ているのか、その理由はこの尾根の道が余りにも険しいからなんです。大軍が通れず少数の強者を送っても返り討ちになる。もしくはここの尾根から落ちるかなんです」


「まさに自然の要害って奴だな」


「はい、その形からこの難所を別名【竜の背骨】と呼んでいます」


 そんな話をしながら片付けを終え出発すると、1時間程でその【竜の背骨】が姿を表す。広大な山脈の景色を背景に、山の尾根の岩が強風によって削られ先端が尖った様に細い足場が、遠くの山の頂上まで続いている。


 その足場の左右は断崖絶壁となっていて、落ちたらまず助からない高さだ。


「ここさえ超えれば後は山岳部族の拠点までは一本道です、頑張って行きましょう」


 ニャシムが後ろを振り返り、コスモとフィオーレに声を掛けると細い岩場を歩き始める。慣れた様子で進み、それを真似してフィオーレとコスモが続く。


「あー、まさかこんなきっつい道だと思わなかったし……付いて来なきゃ良かった」


「はははは、後悔先に立たずだな!しょうもない理由で付いてくるからだぞ」


「るっさい!あっ!……」


 するとフィオーレが足場にしていた岩が突如崩れると体勢を崩し崖へと体が落ち始める。すかさずコスモが腕を伸ばしフィオーレの手を掴む。


 コスモが細い岩場から身を乗り出し残った手足で踏ん張ると、片腕でフィオーレの体が支え、宙づりの状態になる。まさに危機一髪である。


「おっと、ほら余計な事を考えてないで足場に集中しろ!」


「ぐぬぬ!」


「ほら、引き上げるぞ!しっかり岩場に掴まれよ!」


 悔しそうな顔でコスモを見上げるフィオーレを崖から引き上げると、再び細い岩場を進み始める。そして細い足場を歩きながらフィオーレが恥ずかしそうな表情でコスモに声を掛ける。


「コスモ……さっきは、その、た、助けてくれてありがとう……」


「良いって事よ、さあまだ道程は長いんだどんどん行くぞ!」


 今日1日は日が傾くまで【竜の背骨】を歩き続けた。途中危ない場面もあったがニャシムの補助によって全員無事に渡り切ると辺りが暗くなり始める。


 渡り切って直ぐの岩場の陰で全員が天幕を張って野営の準備をする。


「しかし、良くこんな道を通ってきたもんだ、命がいくつあっても足りないな。ニャシムは良くこの道を通っているんだろ?大したもんだよ」


「慣れてしまえば、崩れそうな岩場も分かりますし、大したことはありませんよ」


「ニャシムあんたって見掛けによらずタフなのね……」

 

 今まで通って来た【竜の背骨】を振り返り、我ながら良く通ったなと感心する。特にニャシムはこの道を通って山岳部族の拠点へと物資を運んでいるのだ。案内役を任される事だけあって、卓越した登山技術を持っている事が良く分かる。


 しかし、難所の【竜の背骨】は越えた。これで残るは山岳部族の拠点への一本道を進むのみとなった。





 山岳部族の拠点は山脈に囲まれた中腹に築かれており、下界との通行手段は今まで通った【竜の背骨】しか無かった。岩場の続く道を下って行くと、少しづつ樹々が周りを囲い始め、遠目に丸い湖が見え始める。


 その湖の側には煙が昇っており、人が住んでいる事が分かる。


 そしてようやく山岳部族の拠点入口へと到着する。丸太で造られた門に、土を盛った高い土塁に丸太の先端を尖らせた壁が町を囲う様に続いていた。


 門の前、門の上の見張り台には魔獣の皮で作った衣服に身を包み、鋼の斧を持った屈強な体付きの男達が辺りを警備していた。


「それじゃあコスモさん、僕が話をしてきますので待ってて下さい」


「あの大男達が警戒してるんだぞ、1人で大丈夫なのか?」


「大丈夫ですよ、帝国の言葉は通じないのでいつも僕が山岳部族の言葉で交渉してます」


「へー、言葉が通じないって本当に、独立した部族なんだ」


「はいフィオーレさん、なのでここは僕に任せて下さい」


 すると入口の門の前の警備兵とニャシムが変わった言葉を交わしている。どうやら帝国で使う言語は通じない事は本当らしい。話を終えると門が開き村の中へと招き入れられる。


 コスモが門から村に入った時、門番の山岳部族の男達から視線を感じる。だが敵意では無く、何か情熱的な視線だったが、気にする事なく村の中へと進んで行く。


 広さは開拓村の様な規模で丸太で組んだ家が並び、正面には山の上から見えた丸い湖が見えていた。子供達が元気に走り回り、女達は洗濯から衣服の修繕などを行い男の姿はほとんど無かった。


 そのままニャシムの後を付いて行くと、周りに比べて立派な二階建ての建物が見えてくる。村長の家だろうか、ニャシムが慣れた感じで扉を開けると中へと入って行く。


 入口の広間には丸太を縦に切って加工して出来た長机と長椅子が有り、その上座には一際大きい体の男が座っていた。


 顔には緑色を基調とした竜の様な紋様が施された顔上部を隠したお面を付け、肩には灰色熊の顔がそのまま残った毛皮をなめした衣服に、灰色狼の皮で作った下穿きに革の長靴を履いていた。年齢は中年位で体は筋肉質で魔獣から受けた傷跡が生々しく残されていた。


 他の村人はお面はしていないが、格好は概ねこの男と一緒であった。


「ニャシムか、久しぶりだな今日は何を持って来た……」


「族長、今日は取引では無く帝国から客人を連れて来ました」


「客人だと?」


 その男は族長と呼ばれ帝国の言語を話せる様だ。


 ニャシムの話を聞くと族長が椅子から体を大きくずらして、コスモとフィオーレに視線を向ける。2人の姿を見た族長が体を震わせ、思った事を口走る。


「美しい……何と言う美しい娘なのだ」


「へへっ、山岳部族も分かってるじゃない!」


 その言葉を自分の事だと思ったフィオーレが得意気な顔をするが、族長が立ち上がるとゆっくりと歩みを進めてコスモの前に立つと、コスモの両肩を大きな手で掴む。


 その背丈はコスモを優に超す大きさであった。


「娘、お前は美しい!」


「え?俺の事なの?」


「ぺっ!ったく分かってねえなあ!だから田舎者はよー!」


 手の平を返す様に態度を変えるフィオーレを横目に、族長の男がコスモの装備している桃色のビキニアーマーをしっかりと観察する。


 コスモも自分の事を第一印象で、美しいと言われた事が無く初めての経験だ。ちょっと嬉しくなって頬を赤く染めていた。


「どこの部族の姫だ、是非、我が部族に嫁いでくれ!」


「部族の姫っ!ぶっふーーー!超受けるんですけどー!!」


(あーもう、さっきからうるさいな……)


 族長がコスモの身に着けているビキニアーマーを、どこかの部族の姫君の衣服だと盛大に勘違いをすると、部族の嫁へと勧誘される。


 その族長の誘いが笑いのツボに入ったのか、コスモの横でフィオーレが笑い転げる。コスモが疎ましい表情でそれを見つめていると、慌ててニャシムが族長に駆け寄ると説明を始める。


「族長、部族の姫では無くてですね、こちらの方は領主様からの依頼で交渉に来た、冒険者のコスモさんです、でこの方が……」


「コスモと言う名か、とても美しい名だ、我が名はラルガーこのドルガン族の族長をしている」


 フィオーレには興味が無い様子で、ニャシムの紹介を遮る様にラルガーが自分の紹介を始める。ラルガーがコスモを椅子へと案内すると、興味の無いニャシムとフィオーレには外で待つように指示を出す。


「これから冒険者のコスモと交渉に入る、お前達は出て行け」


「分かりました、よろしくお願いします」


「けっ!言われなくても出て行くってーの!」


 フィオーレが目の下に指を掛け舌を出すと、ニャシムと一緒に外へと追い出される。


 家の扉が閉じられるとラルガーが上座の席に座り、コスモに近くの長椅子に座る様に促す。コスモが長椅子に座ると配下の村人が、ラルガーとコスモの2人分の暖かい茶の入った木製のカップを長机に置くと、ラルガーがそれを取って一口飲む。


「それで領主は我々と何を交渉したいのだ?」


「はい、領主のレオネクス様がラルガー殿達の助力を必要としています、そしてここ一帯に巣食う山賊討伐に協力して頂きたいと願っております」


「山賊共か……奴らには我々も被害を被っている、協力はしたいが……」


「何か条件があるのですね」


 ラルガーが顔を上げ天井を見上げながら長考している。どうやらドルガン族には思ったより問題が多い様だ。長考が終わりラルガーがコスモの目を見つめると口を開く。


「交渉の条件はいくつかあるが、まず一番簡単ものを出そう!」


「一番簡単なものですか?」


「ああ我が部族の男のよ……」


「お断りします、他の条件をお願いします」


「……はははは、見た目通りに中々に守りが堅い娘だ」


 先程の話の流れから一番に来るだろうと予測していたコスモが即答する。ラルガーもコスモが【ソードアーマー】なだけに守りが固い、と言わんばかりに名残惜しそうにする。


「他の条件は何があるのですか」


「他には条件が2つある、1つははぐれ竜の討伐、もう1つは抜け道に棲みついた火竜の討伐だ」


「はぐれ竜と抜け道に棲みついた火竜ですか」


「ああ、特に抜け道に火竜が棲みついてからと言うもの、ニャシムの物資が頼りの生活が長く続いてな、下界との交流が全く出来なくなっている、それに領主と協力をするにしてもあそこを通れなければ我々は動けない」


 今は【竜の背骨】を越える難関の道を通らねば、ドルガン族の村には行けないのだが以前には抜け道があり、そこから下界との物資をやり取りを行っていた。もしドルガン族の協力が得られたとしても抜け道を塞がれていては意味を成さないのだ。


「我が村の収入源は主にはぐれ竜でな、帝国に高く売れていたのだが、抜け道を火竜に塞がれて以来、それも滞ってしまっている、そのお陰ではぐれ竜の数が増えてしまって村の作物を奪って行くのだ……」


「【ドラゴンライダー】の飛竜はここから来てたのか……」


「ああ我が部族は力が全て、はぐれ竜を単独で討伐する事を成人の儀として来たのだ、火竜に比べても小型だが、【小炎吐息(ファイヤーブレス)】の威力は人を簡単に燃やし尽くす危険なものだからな」


 フィオーレが言っていたはぐれ竜の単独討伐の話は、あながち間違ってはいなかった。屈強な精鋭を誇るドルガン族の強さの源だ。ただ、それを捕獲し帝国へと輸出していたのは初耳であった。


「だが、抜け道に棲みついた火竜だけは我が部族を含め、他の山岳部族の協力を得ても討伐が出来ぬ程に強いのだ……」


「という事は一度攻め入って、犠牲者が出ているのですか」


「今の所は出ていない、だが鉄の武器を簡単に溶かす程の炎を吐いてくるのだ……それで皆怖気づいてしまってな」


「……なんか俺が聞いていた竜とはちょっと違う気がするな」


 邪神竜が討伐された後は各地に居た眷属の竜達は弱体化し、野生に戻り山奥へと消えて行った。その後、帝国主導で残った竜を討伐し大陸中の竜は消えていた筈なのだ。


 野生に戻った竜は邪神竜の眷属よりは、かなり力が劣るが狂暴であり見境なく人を襲っていたと騎士団での座学で聞いた事があった。


「この条件を達成して貰えるなら、ドルガン族及び他の山岳部族の全面的な協力を約束しよう、やってくれるかコスモ」


 ラルガーが仮面の下から見える鋭い目で訴えかけてくる。領主の依頼とは別にドルガン族が困っている現状を聞いたのだ、コスモの基本理念が本能の様に働く。


「よし、分かった!その条件引き受けよう!」


「おお、そうか!それは助かる!」


「じゃあ早速、案内を頼むぜ」


「分かった、今、村の男達がはぐれ竜の狩りに出ている、そこへ向かおう」


(フフフ、女のコスモには無理な話、諦めさせて我が部族の嫁にしてやる……)


 ラルガーの心の中では、女のコスモの力を信じていなかった。特に火竜については力に絶対的な自信のあるドルガン族を以ってしても、討伐が出来ない話なのだ。


 依頼を達成出来ない事を見込み、部族の男との婚姻に持って行こうと企んでいた。それ程にドルガン族、山岳部族から見るコスモは魅力的で理想の女性像であった。


 交渉を終えるとラルガーと一緒に家を出る。外にはニャシムと待ち過ぎて飽きていた不機嫌なフィオーレが待っていた。その2人を連れてドルガン族の男達が居るはぐれ竜の狩場へと向かう。


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