第19話 ロンフォード領の騒乱3
・コスモ(女)=モウガス(男)
元騎士団の39歳のおっさん冒険者
職業は【ソードアーマー】
領主騎士団時代に負傷した右膝を治す為に飲んだ森の魔女の秘薬、万能薬の効果により39歳のおっさんモウガス(男)から見た目が20歳前後のコスモ(女)となる
本人は嫌々ながらも着る服が無いので、ピンク色で統一されたビキニアーマーにハート型の大盾、魔剣ナインロータスを仕方なく装備する事になる
諸事情によりモウガスの姪という事になる
コスモがアカネ村を出発してから1時間、遠目に地方都市カルラナが見えて来る。辺りはすでに日が落ち始めていた。
いつものように地方都市カルラナへと続く街道には、帰路に着く人達で溢れていた。その集団を縫う様に駆け抜けると、ようやくカルラナの玄関口となる門へ辿り着く。
「はあはあ……おい!門番!ちょっと水をくれ」
「あ、コスモさんお帰りなさい!水ならそこの瓶に……」
朝から今まで走りっぱなしのコスモが、門の横にある守衛所の水瓶から手桶で水を掬い、一気に口へと流し込む。若い新兵の門番が、落ち着かない様子でこちらを見ていた。
「あの、アカネ村は……」
「ふう……安心しな!アカネ村の盗賊団は鎮圧した、冒険者達と地方騎士団で後始末しているところだ」
それを聞いた居残り組の新兵の門番達が歓声をあげる。帰り道で人が溢れる中で、新兵の歓声を聞いた町の人々も、アカネ村が救われた事に気付くと同じ様に喜んでいた。
その様子とは反対に真剣な顔でコスモが新兵に盗賊団の目的を伝える。
「アカネ村の盗賊団は囮で、狙いは中央都市アプリニアだ。盗賊団の本隊500人が中央都市アプリニアを狙っている!いいか、これを仕事斡旋所のウドガー所長に伝えてくれ」
「は、はい!」
「これから、俺はアプリニアに援軍へ向かう、後は頼んだぞ!」
「え、援軍ってコスモさん1人じゃ……」
カルラナの門番にコスモが伝えたい事だけ伝えると、門番の声を聞かずに踵を返し中央都市アプリニアへと続く街道を走り始める。
~
月の明かりが普段よりも明るく辺りを照らしていた。そのお陰でアプリニアへと続く街道が鮮明に見えている。
その街道を無言で走り続けるコスモ。頭の中ではモウガスの時に一緒だった騎士団の仲間と、ジルト公爵の顔を思い浮かべていた。
モウガスがセリオスを庇い右膝を負傷して、療養していた時にジルト公爵が一度訪ねてきた事があった。寝ていたベッドの横の椅子に座ると、一兵卒であるモウガスに頭を下げて来る。
『モウガス、私の大事な息子を守ってくれて本当にありがとう……』
アーマー職なら出来て当たり前の事なのに、感謝の意を示してくれたのだ。あの時の気持ちは、領主騎士団の一員として誇らしく感じた。
ジルト公爵と同じ言葉である、セリオスからの『ありがとう』という言葉も、モウガス、いやコスモにとって掛け替えのない宝物となっていた。
その人達が暮らす町、中央都市アプリニアを盗賊に好き勝手にさせてたまるものかと、強い気持ちを胸に秘めて道を走り続ける。
時間を忘れ走り続けていると、アプリニアへと続く街道の正面から松明の明かりが見えて来る。松明が規律良く並び、数は多く、灯された火が後方へなびくように揺らいでいた。
恐らくアプリニアから派遣されてきた領主騎士団とコスモが推測する。思ったよりも早い進軍に驚くが、それだけカルラナから出た早馬が早く到着したのだと考える。
距離が近くなると馬が駆ける蹄の音がコスモにも聞こえて来る。
コスモが足を止めて街道の道の中央に留まると、相手もコスモの存在に気付いたのか、先頭を走る気品ある中年の騎士が停止するように指示を出す。
「全軍停止!!」
中年の騎士の声が響くと、一斉に馬が停止する。
「ジルト様、正面にピンクの鎧……の女が居ます」
「ピンク?……はて、どこかで聞いたような」
中年の騎士はジルトと呼ばれ、部下の兵士がコスモの姿を報告する。ジルトが桃色という報告で何かを思い出そうとしながら、乗馬したままコスモに近寄って行く。
コスモがジルトの姿に気付くとその場に跪く。
「私の名はカルラナの冒険者コスモ、ロンフォード領主のジルト様とお見受けします」
「おお、そなたがコスモ嬢か!セリオスから話は聞いている、私がジルトだ」
「まさかジルト様が隊を率いているとは思わず……」
「火急の用件だったのでな、私が率いてきたのだ」
ジルトはセリオスと同様青い髪、青い口髭、顔は中年だが精悍で、青い外套に白い貴族服の上に銀の胸当て、腰には神器アースカロンが下げられている。
コスモの姿を見ると息子セリオスの話と一致したのか笑顔を見せるが、コスモがすかさずジルトに上申する。
「ジルト様!アカネ村の盗賊団はすでに鎮圧済みです。すみやかに中央都市アプリニアへお戻りください」
「なんだと!報告では100人規模の盗賊団であろう!こちらも精鋭を100騎、連れて来たのだ、真なのか?」
「間違いなく!このコスモが身命を賭して誓います」
この報告を聞いた騎兵達が騒ぎ始める。少数で多数を撃破する事は戦場では稀であるからだ。現実味の無い報告を騎兵達は信じていなかったが、ジルトは違った。
セリオスからコスモの話を聞いていたのもあるが、それ以上に、冒険者とは思えない騎士らしい騎士のコスモの顔を見れば分かるというもの。
「……分かった、コスモ嬢の言葉を信じよう」
「あ、ありがとうございます!」
続けてコスモが盗賊団の真の狙いを上申する。
「アカネ村の盗賊団は囮で、本当の狙いは中央都市アプリニア、ロンフォード城の陥落です!現在、盗賊団500人の本隊が向かっています」
「500人だと!……それは不味い、都市にはアーマー部隊、アーチャー部隊の少数しか残しておらぬ……」
本来であれば多数の相手には籠城策を取り、騎兵の機動力を活かして敵を牽制、攪乱するのが常道なのだが、それが出来ないとなると敵の攻撃を一方的に防ぐだけの不利な防衛戦となる。
遠征の為に特に足の速い者達を全員、連れて来たのが痛手となっていた。
「ジルト様、今日の野営地はすぐそこです、今から引き返しても夜通しで馬も兵も疲弊して戦では役に立ちません」
ジルトの横にいた老騎士が騎兵隊の現状を伝える。
「くっ、仕方ない……皆の者!野営地でしばらく休みを取る、しっかりと体と馬を休ませるのだ!」
ジルトの指示が下ると一斉に騎兵達が野営の準備を始める。
「コスモ嬢、貴女も今日はゆっくりと休み、明日、我らに加勢して欲しい」
「いえ、ジルト様、私は今からアプリニアへ援軍に行きます」
コスモがジルトからの加勢の要請は受けるが、休む事を断り今すぐに出発しようとしていた。すでに盗賊からの攻撃が始まっていてもおかしくは無いからだ。
「しかしコスモ嬢、貴女1人だけでは……」
ジルトがコスモを止めようと説得するが、セリオスから聞いた話を思い出す。
『私の為に灰色熊にやられたフリをしたのです、とても強い女性ですコスモは』
灰色熊を何度も討伐しているジルトは、灰色熊の強さを身に染みて理解していた。だがその灰色熊を超える強さがコスモにはあった、その話を思い出すと考えを改める。
それとジルトの勘ではあるが、コスモなら何とかしてくれるかもしれない。そういう期待もあって、援軍として向かわせる事を決める。
「……分かった、領主としてコスモに命ずる。守勢を第一とし必ず生還する事、それを以って単独での援軍を許可しよう」
「拝命いたしました!ジルト様、不肖ながらこのコスモ、誠心誠意尽力いたします!」
「情けない話だが、今頼れるのはここまで辿り着いたコスモ嬢の力だけだ、どうかアプリニアを助けてやってくれ」
「もちろんです、俺にとっては第二の故郷ですから……それでは後ほど、お会いしましょう」
ジルトからの命令を受けたコスモが、別れを告げると即座にアプリニアに向けて走り出す。そして夜の暗闇の中にすぐに消えて行った。
老騎士がジルトに馬を近付け、コスモについて思い出した事を伝える。
「あの走り方、森の魔女の住処の近くで見た、ボロを着た娘と良く似ております……」
「爺が話してくれた馬より速い娘の話か?」
森の魔女の依頼は仕事斡旋所に限らず、領主ジルトにも耳に入っていた。森の魔女は10年に1度しか現れない上に、依頼を受けた冒険者のあらゆる傷を癒す事でも有名だからだ。
その力に頼ろうとジルトが、老騎士に命じて捜索させていたのだ。もちろん目的はモウガスの右膝を治して貰う為だ。
その時、偶然にも老騎士がモウガスからコスモになった時のあの日、走り去る姿を目撃したのだ。
「もしそうならコスモ嬢は、魔女が我らに遣わした女神やもしれぬな……そんな期待をさせてくれる不思議な娘だ。……さあ、我らも休んだ後、すぐに追うぞ!」
ジルトが下馬すると、野営地に向かい他の騎士達と同様に馬を休ませる。
~
中央都市アプリニア
草原に囲まれた豊かな丘陵地が続く土地に囲まれている美しい都市。
ロンフォード城を囲う城壁の外に城下町が形成され、その城下町も城壁で囲まれている。都市の北部は大きい川が流れていて、城は川を背に北側に建てられている。
ロンフォード城の門は城下町と繋がる部分に1つだけ、城下町の門は、街道と繋がる南門を正門として、西門、東門は町の人の通用口門となっている。
東門から出て少し進むと北にある大きい川には帝国へと続く橋が架けられており、帝国の首都、城塞都市アウロポスへと続いている。
そして空には太陽が昇り始めていた。
地方都市カルラナから夜通しで走っていたコスモが、中央都市アプリニアを遠くから望める所まで来ていた。
「はあはあ……くそ!もう始まってやがる!急がねえと!」
予定より早く到着するが、すでに中央都市アプリニアの城下町の門に盗賊が大人数による力攻めを仕掛けていた。
その頃、南門の上で必死に抵抗を試みる男が盗賊の多さに辟易していた。夜間から始まった盗賊の攻撃を今までなんとか防いではいたが、戦力差があり過ぎて対応に苦慮していた。
「まったく、どこからこれだけ集まってきたんだ!キリがないぞ!」
「カーク隊長!南門がもう、持ちそうにありません!」
カーク隊長と呼ばれた男は、アーマー部隊を率いる上級職【デュークソードジェネラル】で、茶色の髪を後ろへ流し、太い眉毛に、中年と思わせる、ほうれい線に口髭を蓄え生真面目な顔をしている。体躯も大きく熊と見劣りしない。
カークが城門の上から岩を落とし、盗賊が攻撃している南門を守っていた。そんなカークに南門を抑えていた部下から苦戦の報告を受ける。
「俺と代われ、俺が下に行って門を抑えてくる!」
報告をしに来た部下と入れ替わりで、階段を下りると南門の裏へと回り、部下と一緒になって門を抑える。
「お前ら!俺達アーマー部隊の本領は防衛戦だ!しっかりと力入れろ!!」
「はい!!」
カークを加えて10人で南門を抑えるが、西門、東門から次々と劣勢の報告する斥候が集まって来る。
「西門、人手が足りません応援をお願いします!」
「東門、こちらも門を抑えきれません!至急応援を!」
「なんだと!抜かれたら町が……ここから4人抜けろ!2人づつ西門、東門に向かえ!」
カークが指示を出すと南門を抑えている部下を4人西門、東門へと派遣する。その間にも外では破城槌を持った盗賊達が城門に槌を叩き付けている。
ドォォォォン!……ドォォォォン!……
「盗賊共が!ジルト様と騎兵が居ない間に来やがって……」
カークがより一層力を込めて門を抑えるが、誰が見ても時間の問題であった。
盗賊の部隊は西門、東門に100人づつ、南門には300人の編成で別れていた。
南門から離れた丘陵の上に盗賊達が本営を構えていた。そこには数名の部下に囲まれた大きい体躯の男が椅子に鎮座していた。
「ドゲイラのお頭、もうすぐ南門は行けそうですぜ」
「よーしよし……ジルトの野郎と騎兵がいねえなら楽勝だな」
ドゲイラと呼ばれた男、濃い茶色の髪は獅子の様に伸び、顔は岩の様にごつごつとしている。古びた布の服に鉄製の鎧を着用し、黒の下穿きに革長靴、手には銀の斧を持っている。
ドゲイラは大盗賊団【黒の戦斧】の頭目である。
数ある盗賊団を傘下に収め、組織的に大陸中で活動を行って来た。そこで裏取引していたある商人から、中央都市アプリニアを落とす計画を持ち掛けられていた。
盗賊の性質上、個々の動きは優れていても集団となると訓練された騎士には劣る、だがその商人の知恵を借りる事で、コスモやジルト達を手玉に取っていた。
「あの商人の言う通りにしたら、見事に罠に嵌りやがって馬鹿な奴らだ。お前ら!大陸初の盗賊団都市の誕生だ!気合入れろよ!」
「おおう!」
盗賊の士気が高まると、いよいよ南門が危なくなってくる。カーク達が抑えていた門が破城槌によって、とうとう破壊されてしまう。
「防御陣形!盗賊共を1人残らず通すな!」
カークが叫ぶとアーマー部隊の5人横一列に大盾を構え、壊れた南門を塞ぐ。
南門が破られた情報が他の盗賊達にも一気に伝わり、西門、東門から盗賊が南門に集まってくる。弱った部分を嗅ぎ取るのが上手い、盗賊ならではの動きだ。
だが、盗賊が思った以上に南門で苦戦を強いられる、カーク達の防御陣形が想像を超えた堅牢さであった。灰色熊を押し返した陣形だ簡単には破れない。
「よーし!いいぞ!ここを耐え忍べば、必ず援軍が来る!」
「はい!隊長!」
アーマー部隊の隊長のカークが部下達を鼓舞する。これだけの大所帯が動けば必ず、帝国や他の都市からの援軍がやって来る。その時まで時間を稼ごうとする。
すると破城槌を数人の盗賊達と持ち上げ、アーマー部隊に目掛けて突進する男が居た。攻めあぐねた様子に痺れを切らしたドゲイラである。
「おらおら!どけどけ!」
「ぐあ!」
カークの部下が1人、破城槌の一撃を受けると大盾ごと吹き飛ばされる。均衡を保っていた防御陣形が崩れた。
それを見たドゲイラがほくそ笑むと、周りに居た部下に門内へ突撃する様に号令を出す。
「馬鹿野郎が人が城門に比べて固い訳ねえだろ、よーしお前ら今だ!」
「ぐ……最早ここまでか」
カークが諦めかけた時、南の街道から何かにぶつかる衝撃音が聞えて来る。辺りに居た盗賊達も聞こえている様で、周りを見渡していた。
するとその音が段々とこちらに近付いて来る。ドゲイラも音のする南の街道を注視する。
ドン!ズゴゴ……ドン!ズゴゴゴ……ドン……
「一体何の音だ?」
目を向けると砂埃と共に南門に集まっていた後方の盗賊達が、上空へと弾き飛ばされていた。弾き飛ばされると衝突音と必殺の一撃音が同時に鳴る。
盗賊の集団をかき分けるかの様に突き進むハート型の盾。段々とこちらに近付き、真っすぐに南門へと向かって来る。
ドン!ズゴゴゴゴゴゴ!
最後の盗賊を吹き飛ばし、盗賊の集団を抜けるとドゲイラの横を過ぎて、カーク達の正面まで来ると足を踏ん張り、立ち止まる。
「はあはあ……ま、間に合った……」
全身を汗にまみれ、息を乱しているコスモが到着する。カークとドゲイラとその他大勢が、突然現れたコスモの登場に茫然としている。
コスモが通った南の街道に立っていた全ての盗賊が弾き飛ばされ、南の街道が遠くまで見渡せる様に開ききったままだ。
全員が茫然としている中でコスモが名乗りを上げる。
「俺はカルラナの冒険者コスモ!モウガスの姪だ!ジルト様の命により援軍に来た!!」
「な、何!あのモウガスの姪だって?」
カークがモウガスの名に反応する、元部下で副隊長を任せていたのだ、忘れる訳がない。南門の状況が芳しくないとコスモが判断すると、カークに他の門へと援軍に行く様に指示を出す。
「カーク隊長!ここは俺が受け持つ!西門、東門を助けに行ってくれ!」
「だ、だが、貴女1人では無理だ!」
心配をするカークに見せ付ける様に、コスモが南門の外側から盾技を披露する。
「盾技!大手門!!」
壊された南門を埋める様に、淡い青い光で門の形をした層が設置される。技を使用した者が意識を失うか解除するかでしか、解けない【魔力】に依存する頑強な防護壁だ。
盾技の大凧楯の上級盾技である。
それを見たカークが驚くが、その技を見てコスモの実力を瞬時に理解する。
「南門は貴女に任せた!お前ら西門、東門に行くぞ!」
カークが部下を引き連れて東門、西門へと向かう、その途中で部下がコスモを心配してカークに尋ねる。
「た、隊長!彼女を1人だけ残して本当に大丈夫なんですか!」
「ああ……大手門、あれは帝国の中でも精鋭部隊しか扱えない上級の盾技だ、この目で見るのは初めてだがな」
大陸全土から選ばれた者だけが、帝国直下の精鋭部隊に配属される。その中でも【インペリアルアーマー】が使用できる上級盾技が大手門である。
大手門の使い手が門の数だけ居れば籠城が容易と言われる程に、防衛に特化した盾技だ。
だがそれを見ても盗賊達は怯む事が無かった。ドゲイラがコスモの技を見て余裕のある表情で褒める。
「ほう、ちっとはやるようだな、ピンクの女!」
「へー、珍しいな!この格好を見て変な感想を言わない盗賊は初めてだぞ」
ドゲイラがコスモの姿を見ても、盗賊マデジの様に興奮する訳でも無く、至極真っ当の対応でコスモが驚くが、それには理由があった。
「お前みたいな女は何人も、相手にしてるからな!がはははは!」
「はははは!」
ドゲイラの笑い声に合わせて盗賊達も笑い出す。この反応だけを見てもドゲイラ達の所業は、想像を絶する酷さである事が解るというものだ。何人もの女達が犠牲になっていたのだろう。
するとコスモの体に灰色熊と遭遇した時と同様の、青い炎の様な陽炎が現れ、美しい表情に冷徹さが増して行く。
「……じゃあ、俺にも同じ事やってみろよ」
静かな口調でドゲイラを挑発するコスモが、心の中で静かな怒りを燃やしていた。




