第9話
第9話
「というふうにですねぇ、立場上の外部協力の私たちは先生から送られてくる情報をもとにニヒトの目撃情報収集 追跡 あとは出来るだけ戦闘や内部機密が部外者へばれないよう隠ぺい。」
「これらが私たちの主な仕事です~。」
ことりの外部加入後少しして、園子はその仕事内容を始め動き方をことりにレクチャーする。
ことりはそれらをよく聞きながらメモを取る。
「戦闘の干渉は不要、まずは自分たちのみを優先にして動きますからねぇ~。」
「はいっ、わかりましたっ。」
園子はあくまでも流れが分かるように、まずは簡単に説明をしていた。
一方で彼女はとてもまじめに必死に仕事の内容を覚える。
園子はそんな彼女の背後に回り両肩に手を置きほぐすかのように指を動かす。
「まぁ~そんなに力入れないで、重要な役割ではあるものの主に働くのは2人ですしかるぅ~い気持ちでいいんですよぉ?」
「えぇ?」
「全部が全部時間が解決するわけじゃないですし?ぶっちゃけこんなこと私たちがするようなことでもないって先生自ら言ってましたしねぇ~」
園子は背後から書き終わったメモを取り上げ彼女の胸ポケットにしまわせる。
今日はもうおしまい、といわんばかりに…まずは焦らずゆっくり。
「最悪全責任は先生に押し付ける!そのくらいの精神で行きましょうねぇ~」
「いやそれは、あぁどこに?」
「仕事嫌いなので今日はもう終わりですよ~、また明日お願いしますねぇ~。」
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「今まで何してたの?」
「体調とか大丈夫なの?」
教室では今まで学校に来なかったことりに数人の生徒たちが話しかける。
同時に多方面から話しかけられ段々と頭が混乱し始める。
「あぁあの、えっとあの…えっと」
「大丈夫大丈夫!ことりちゃん体は元気!けどいっせいに話されると、鈴奈でもあわあわするから1人ずつでお願いっ!」
鈴奈がかき分けことりのカバーを行いつつ、険悪なムードにさせないよう働きかける。
「あぁごめんもねんっ!張り切り過ぎたかも―」
「っ、みんなごめんね……ありがとう桐崎さん。」
鈴奈の働きかけで焦りも段々落ち着いてきたことり。
鈴奈はただことりにニコッと笑いかける。
ことりを1人にさせないよう、鈴奈たちは彼女をサポートし続けていた。
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1週間後
~地下室~
この日陽華は鈴奈 沙弓の2人にモニターである事件の説明を行っていた。
「…の以上4名、4月29日から5月2日の間に1人ずつ行方不明になっている…いずれもプレイヤー。」
モニターに映し出された4人の写真。
中学生から大学生まで4人のプレイヤー。
それらが1日おきに行方不明になっている。
「行方不明の捜査ならば警察が行はずですけれども、そう言った話がこちらに来ているのは?」
「もちろんそれなりの根拠あってのことらしく、警察そのものが私たち含め管轄地域の部隊に依頼をしている。」
すでに4人は行方不明届を提出された。
ただこれらは警察側から依頼されている。
モニターの画面を切り替えそこには夜の駅周辺を映す防犯カメラの映像。
周辺の様子が映し出されている、時間は21時30分を超えていた…全くと言っていいほど人通りがない。
「ココから近くの駅、2人目の行方不明者が普段から使う駅の映像で…その人物も普段の帰宅時間がこのあたりらしいわ。」
陽華がそれを再生する。
そして、一定のところまで来た時にその動画を止める。
「…え?今何かあった?」
その映像の中で何かが起こることはなく一見すれば違和感などない映像。
再び映像を再生した時、陽華は時間が記される場所を指さす。
すると、21時34分に差し掛かった時に、その映像は21時37分まで一瞬で飛んだ。
「っ、映像が飛んでますね…改ざんですか?」
「提出されたものそのものは一時映像よ、それは警察側も確認しだれも編集をしていない。」
機械などでその映像が編集されていない事は警察が確認していた。
「え?じゃあどういうこと?」
鈴奈は特に状況が読めていない。
「要するに、電子機器などで映像が切り取られていないなら何かしらの能力で改ざん…その時間の間に誘拐…そう読んでいるんですよね?」
「そうよ。」
警察の読みを沙弓がすぐに言い当てる。
全くわからなかった鈴奈は拍手を送る。
ただ、矛盾点が生じている。
「変ですね、仮にプレイヤーが改ざんと誘拐をしたのならば…その意図が読めません。」
「…あ、そうだね…ニヒトプレイヤーが誘拐するならわかるけど、能力を持っているプレイヤーさんがほかのプレイヤーさんを誘拐したっ!ってなるね…」
「そう、私含め他の指揮官もそう言っている…警察の見立てがおかしくなるのよ。」
あくまでも警察は能力を持つプレイヤーがプレイヤーを誘拐して証拠を隠ぺいと言う推測のもとで情報を提供し捜査を追依頼している。
しかしならが、100%ないとは言えないながらもプレイヤーがプレイヤーを襲うのか違和感がある。
そして鈴奈たちはニヒトからプレイヤーを守るためにある、そのため依頼をよこすことそこからがおかしい。
「プレイヤーが絡んでいるだけで依頼を押し付けなんですか?」
「これだけ見ればそうよね、でも実際その見立てだけで送っている。」
沙弓の中で警察に対する信用度がこの時かなり下がった。
「ん~、けいさつさんもいろんなお仕事してるから疲れちゃってお手伝いしてほしいのかな…」
「そうならば職務放棄もいいところ、戦うだけで私たちは精一杯なところあるのに。」
「そこに勉強だもんね~。」
それだけあれば高校生の体力では精一杯である。
「こっちでも警察に質問状を送って回答待ち、今ちょうど園子とことりが駅周辺の調査に行ってるからその2つ次第で本格的に動きましょう。」
「そればで2人は普段通り襲撃に備えること。」
「はーい!」
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~駅付近~
「お手上げですねぇ~、映像は送られたあれ以外になし…行方不明の方々に最後に見るまでの違和感などはなく…問題などはなかったと…」
2人はイスに座り、聞き込み カメラ設置場所の管理人の聞き込み 行方不明になった人の交友関係などの集めた情報を整理していた。
ただ集めた情報にこれといったヒントや違和感も無い。
「…あの、ここまで手詰まりなことって…」
「無かったですねぇ、捜査は大体単純で追いかけて写真撮るとか目撃情報を送るくらいですし…」
「調べれば調べるだけ事件概要に違和感が持つのは初めてですよぉ。」
警察ほどの操作や追跡行動は行ったことはない。
とはいえ、外部協力として1年以上行ってきたことでそれほど行き詰ったことはなく違和感が走ることもなかったという。
「一度戻りましょうか、ここで時間をつぶしてても進展はなさそうですし…」
「はい、わかりました。」
2人は席から立ち学校へ戻るとした。
「…あの!秋先輩!」
ことりは地面に落ちている見覚えのあるものを拾い上げ園子にそれを見せる。
「っ、おやおや~?」
それを見て園子の顔が少々引きつった。
ご愛読いただき誠にありがとうございます。
私ごとですが、体調を崩し休養させていただきます。
次話は今週中には1〜2話ほどあげたいと思いますのでよろしくお願いいたします。




