表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/24

3 始まる、不気味な不調②

 処方されたお薬を服用し、食事は塩分控えめを心掛け、一か月後の次の診察日。

 基本真面目な私は、朝夕きちんと血圧の計測も続けてきました。

 ……あまりはかばかしい結果は出ていませんが。

 それでもさすがに、上が180台などということはありません。160から150くらいまで落ち着いてきました。


(ま、そんな急に下がりはしないよな)


 相変わらずふらつきつつも、だましだまし日常生活を送っていました。



 今回の診察では、前回の血液検査の結果も伝えられます。

 そこで初めて、私が今、貧血状態であることも判明しました。


「ヘモグロビン値8.5g/dlとか、かなりの貧血状態ですよ。鉄剤を出しましょう」


「……はあ」


 お医者にそういわれましたが、ピンときません。


 診察室で一通り説明され、自分でも後で調べてみて。

 女性のヘモグロビンの基準値が12~16g/dlだと知り、改めてびっくりしました。

 ひいいぃ!

 基準値内の高い数値から見て約半分程度しか、私の血の中にはヘモグロビンがないのか?

 そりゃ……身体が酸素不足でふらついたりだるかったりするよね!

 (血圧高いがふらつきの理由以上に)納得!



 ……しかし。

 高血圧もそうですが貧血も、普通に生活していただけじゃ自覚できません。

 不調が現れて初めて、自覚できるものです。

(不調が現れる頃にはかなり病が進行しているのも、こういう病の『あるある』)

 会社員時代は、健診とか(仕事忙しいのに)メンドクサイな~って思っていましたけど。

 自覚のない時に検査するって……大事なんですね~。

 改めて痛感しました。



「鉄剤は飲んでもらうにしても……」


 内科のドクターはちょっとむつかしい顔をします。


「急にひどい貧血になったのが心配ですね。(参考に出来るのは妊娠中の数値しかないですけど、当時で大体13g/dl前後でした)念のため血液内科のあるF病院で検査をしてもらって下さい」


 悪性の貧血だったりする可能性があると言われ、ビビりながら、JRの最寄駅から4つほど行った先の駅の近くにある大きな病院(F病院)へ向かうことになりました。



 悪性の貧血かもしれない。

 お医者にそう言われたという話を夫へしたところ、私以上に衝撃を受けた彼。


 ぶっちゃけ彼は、最近グダグダしている私の状態に、口に出しては言わないものの


『血圧が高いからフラフラするぅ?(彼は若い頃から高血圧気味。たとえ上が200近くあったとしても、ふらつきもしなければ頭痛もしないという、良いんだか悪いんだかわからない、ある種の特殊体質) そんなことあるか、気合が足りん!』


 的に感じていたようですw。


 でもお医者さんに、ナンだかすごそうな病気の可能性を示唆されたと知り、衝撃を受けたようです……本人である私以上に。


(いや『疑いがある』だけで、まだはっきりしたことはわからないんだし……)


 やけに心配する夫に、どう対応していいか悩む私。

 そもそも体調悪いのは私なのですが……あー、もちろん心配してくれるのはありがたいのですが……。

 でも、うろたえている彼を励まさねば。


 えーと。

 た、多分大丈夫だから、そんなに心配しないでね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 鉄不足、女性に多いらしいですね ><。 ウチの母は一時期、鉄卵なるものをつかってました!
[一言] 旦那さんの立場だったら、私もうろたえそう……。
[一言] うええ……日頃から貧血でフラフラしているので鉄剤が欠かせない私もそろそろ病院行こうかしら…… 私、血圧は低いんですよね………
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ