2 そういえば予兆だったかもしれない①
小1の『タンパク尿が出ました』件は、ホントに『たまたま』だったのかもしれません。
基本その後は『異常なし』が続きました……が。
四~五年おき(学校の健診は年一回ですから)くらいに、思い出したようにポツッと『タンパク尿』という結果が出ることが、そういえばありました。
初めの二、三回は真面目に、かかりつけ医で再検査しましたヨ。
でもその度に『異常なし』なので、私も両親も悪慣れしてしまいましてね~。
『タンパクが出てる? ふーん。どうせ塩辛いもん食っただけでしょ?』
という見解に、私本人も両親もなってしまいました。
要するに『タンパク尿』という健診結果は、無視の対象になったのです。
(病からのひとつ目の警告。【タンパク尿】)
やがて社会人になりました。
会社での健診も、基本は問題なし。
血圧も血糖も異常なし、の二十代を過ごしました。
(タンパク尿も、相変わらず出たり出なかったりw)
が……三十代を迎える頃。
小さな異変が現れ始めたのです。それは……
血 圧 の 上 昇。
もともと私、若い頃はむしろ低血圧気味でした。
上が100ちょいで下が70前後、という感じでした。
それが……上が130前後で下が80ちょっと、という、そろそろ境界線上と呼ばれそうな血圧が、健診時のアベレージになってきたのです。
(うーん、認めたくないけど年齢的なモノかなあ?)
二十代の頃より肉が付きやすくなった腹をつまみつつ、ため息をつく日々。
中年への階段を上りつつある実感を噛みしめ……それ以外の可能性は、思いつくこともありませんでした。
(病からのふたつ目の警告。【血圧の上昇】)
やがて、三十代も半ばに差し掛かった頃。
私はある朝、起きようとして立ち上がった瞬間、ぶっ倒れてしまいました。
ひどい眩暈に、とてもじゃないけど立つことなど出来ません。
布団に仰向けに横になり、天井を見上げると……グルグルグルグル、天井が回って見えました。
(……え? もしかしてメニエール?)
そういう病気があることは雑学程度に知っていましたが、ある朝突然、自分の身に起きるとは思ってもみませんでした。
目を開けているとグルグル回る天井(および室内のすべて)のせいで、乗り物酔いのような状態になり、吐き気がこみ上げてきます。
ぎゅっと目をつぶり、しばらくじっとしていました。
やがて少し治まったのでそろそろと起き上がり、着替えて仕事へ向かいます。
しかし足元が定まりません。
俗に『雲を踏むような足取り』などという表現がありますけど、別に楽しくもなければ有頂天になっているのでもなく、ましてや酔っぱらっているのでもないのに、体感的に『雲を踏むような』感じで、どうにも足元が危うい。
その日、私は午前中いっぱい、仕事を休みました。
(病からのみっつ目の警告? 【突然の眩暈】)
最後の眩暈はIgA腎症とは直接、関わりがない可能性も高いのですが。
病名がはっきりする直前にも、ちょいちょい、似たような症状が出てましたので、個人的に『アヤシイのでは?』と思っています。
この時の眩暈は、別に何の治療もしないまま治まりました。
だから詳細はわからないままなのです、が……あるいは。
この段階で真面目に、町のクリニックではなくある程度設備の整った病院で、じっくり検査を受けていれば。
もっと早く、この病に気付けたのかもしれません。
……『異常なし』で帰される可能性も、五分以上あるのではないかという不信感も、心にくすぶってはいますが。
ここで名医と出会えていれば、早期に発見できた可能性、あります。
私の場合はもうどうしようもないですけど、読者の皆様は小さな異変を甘く見ず、どうぞ早めにお医者に相談なさって下さいね♥