2 そういえば予兆だったかもしれない⓪
そういえばアレは、病の予兆だったかもしれない。
後から振り返ればそんなことってあるものです。
でもその時は見過ごしてしまいます、だってものすごく些細なことですから。
あの時にもう少し気にかけ、真面目に手を打っていればもっと早く病に気付けたかもしれないと思うことが、いくつかあります。
という訳でここでは、アレは病の予兆だったかもしれない、と後に思ったことなどを書き出してゆきます。
ひょっとすると、今は健康に問題のない方の参考になるかもと……ああでも。
何とも言えませんね~。
こういうことって個人差もありますし。
でも、たまさかこれをお読みになった方のうち、ひょっとするとひとりくらいは。
腎生検を受けた時、お医者に『結構病状が進んでいます』とまで言われないうちに、病が発覚する方もいらっしゃるかもしれません。
いらっしゃったらいいな、と思いつつ。
話を進めましょう。
……遡ることウン十年前。
私は小学一年生。(え? そんなに前?)
進学したら、学校で身体測定や健康診断が実施されるもの。
他の児童と一緒にそれらを受け……引っ掛かりました。
尿検査で『タンパクが出ている』と。
は?
タンパクが、出ている?
……って、なんじゃらほい?
担任の先生から検査結果の紙を受け取り、首を傾げつつ帰宅してそれを親に見せる私。
用紙に書かれている内容を読み、ややシリアスになる両親。
『タンパクが出る』原因として、腎臓に何らかの疾患がある場合もあるが、激しい運動をしたり塩分の多い食事を摂ると一時的にタンパク尿が出ることがある……等々、そこには書かれていたようです。
ツンデレ父さん(拙作『ツンデレ私考』参照 ← ダイマw)こと我が父は、
「お前がしょっぱいもんばっかり食うから、こーゆーことになるんじゃ!」
と、唐突にブチ切れます。
(……理不尽だ~)
と半べそをかく当時の私。
だってさあ。
6~7歳のガキの食事やオヤツ、管理してるのは親でしょ、フツーは。
ガキに当たってどーするの?
その責めを負うのは、どっちかというと親……つまり、アンタでもある訳でしょーが。
今なら冷静にそう突っ込むところですが、当時はべそをかくしかありません。
べそをかきながら
(えー? それって私の責任?)
という、違和感にも似たモヤモヤがわいた記憶が、うっすらながら残っています。
まあ、父がブチ切れた気持ちは、長い付き合いですからなんとなく察せます。
子供の健康が心配で彼なりに心を痛め、いてもたってもいられなくなり……そのくせ当の本人は、他人事のような顔でボケっとしているのものだから、ムラムラ腹が立って怒鳴った、辺りだろうと。
しょっぱいスナック菓子を買い与え、オヤツに食べさせたことなどを不意に思い出し、瞬間的に罪悪感を覚えた……とかも考えられます。
それはともかく。
再検査しろとの学校側の指示に従い、親にかかりつけのお医者へ連れて行かれ、再び私は尿検査をしました。
結果は『異常なし』。
一時的にタンパク尿が出ただけだろう、と、かかりつけの先生はおっしゃいました。
無事無罪放免となった私は大喜びで、『タンパク尿が出た』事実さえ忘却の彼方へ追いやりました。
それが、後の悲劇の始まりだとも気付かずに……。 ← 大袈裟(笑)