7 扁桃腺摘出③
手術日のその後のことをもう少し語ります。
私の方にも耳鼻咽喉科の医師が来て、経過等を説明してくれました。
(夕方過ぎでしたので、家族はもう帰宅しています)
ポリなんとかピレン的袋にレトルトパウチされた風の、切除した扁桃腺をドクターはチラ見せしてくれました。
「こんな風に片側(右か左かその時に教えてもらった記憶はありますが、忘却の彼方です……)の扁桃腺が、ぐしゃっとくだけていますよね。今回、手術するまでわからなかったんですけど、こんな風にかなりひどく膿んでいましたから、切除はいい機会だったと思います」
そろそろ麻酔が切れ、痛みが出てきた上に謎の息苦しさ(何故だかわかりませんが、息苦しかったですね~。切ったせいで、のどの壁?が炎症を起こし、気道をふさぐ感じで腫れていたのかもしれません)がある中、なんだか能天気(に、一患者の目には見えました。ま、先生は痛くないしねー。扁桃腺の切除とか、耳鼻咽喉科の医師にとって、ちょっと重めの通常作業?ってなトコでしょうし)な雰囲気で聞かされました。
「……はあ、そうですか」
的な返事をしつつ、どうでもいいけど、痛いし息苦しいなあと思っていた私。
しかし、切るまで扁桃腺が膿んでいるかどうかわからなかったって。
これだけ医学が発達していても、扁桃腺が膿んでるかどうか切るまでわからないって、人間の身体って摩訶不思議だなあ。
そんなことを息苦しい中、ぼぉっ…と思っておりましたねえ。
言うだけ言うとドクターは、さっさと戻っていきました。
その後私は『回復室』で、いろんな意味で(笑)寝苦しい夜を過ごし。
翌朝、自分の病室(一般病室)へ戻りました。
手術後の食事について。
基本的に重湯。
朝昼夜、重湯。
次の日辺りから、重湯に近いおかゆ。
おかずはペースト状のかぼちゃの煮物とか、青菜の炒め煮をペースト状にしたもの。ちょっと進んで、細かーく刻んだもの。
ほぼ、離乳食的なものから始まります。
(のどの傷に影響を与えない配慮から)
うん。味はね。
まあそんな感じ(煮物は煮物らしい味だし、青菜の炒め煮やお浸しも小松菜っぽい味でしたよ)だね、と。
作っている人の努力に感謝、です。
でもビジュアルがねえ……。
ペースト状のを、小皿にのぺっと盛り付けられただけですので、贅沢を言うようですが食欲はわきません。
まあ……食べますけど。
(それしか食べるものないし)
でも、基本食いしん坊で食べることが好きな私にとって、ごはんがイマイチなのは結構ストレスでした。
この『重湯→重湯のようなおかゆ』の時期は、手術後3日ほどの短期間でしたけど、気分が落ちましたねえ。
美味しいものが食べたい、というような贅沢は言いませんから、普通のものが食べたいと切実に思いました。
ただし、日々薄紙をはぐように痛みは治まってきていますが、のどの傷は物が当たると痛いだろうなと予想がつく感じでした。
ので、ガッツリ系のおかず、例えば唐揚げとかは、食べたいとも思いませんでしたね(笑)。
うどんとかラーメンとかは食べたかったです。
(にゅう麺も可)
……出ませんでしたから、きっと食べちゃダメだったんでしょうが。