4 ようやく判明、私はIgA腎症だった!②
ほにゃららジンショー改め、IgA腎症の疑いが濃い。
そういう診断を受けた私は、アラフォー女医先生が書いて下さった紹介状を手に、市立の総合医療センターへ行くことになりました。
あの日。
私はアラフォー女医先生から、設備の整った、腎臓内科のある大きな病院で『腎生検』を受けなければ、病名は確定しないと説明されました。
が、おそらくあなたの病気はIgA腎症でしょうとも言われました。
その流れで『IgA腎症』とはどんな病気か、軽く説明されました、が……。
正直言って、ピンときませんでしたネ。
ナンだかそこそこ難病らしいンですけど、今日明日どうなるというようなタイプの、時間的に切羽詰まった病気ではなさそうでしたし。
腎臓の『シキュータイ』に『めんえきぐろぶりんのアイジーエー』が詰まっているせいで不具合(高血圧含む体調不良)が出ている、と説明されても、
「はあ、そうですか」
としか答えようがありません。
もちろん病を甘く見るつもりはありませんし、まだ子供も小さいのに面倒な持病を抱えてしまったなあ、と、持て余すような気分になったのも否めません、が。
それでも。
『なんだかよくわかんないけど、アナタってば血圧高くてタンパク尿が出てるのよね~。血圧は高いより低い方がいいから、降圧剤飲んでちょうだい。あ、一種類で下がらなかったら二種類飲んでみて。は? タンパク尿? そりゃたまには出る時もあるんじゃないの~? え? しょっちゅう出てるぅ? ふーん、あっそ(その後、何故かこの件は無視)』
的な対応(おねぇさん風wで表現してみました)で放置だった、これまでに比べれば、ずっと不安は薄れました。
ちゃんと『体調不良の原因』になる病があり、その病に対してアプローチしてゆくことが出来そうだと知れ、ほっとした気持ちの方が大きかったです。
『原因がわからない』って、想像以上に患者にとって、大きなストレスになるのですね~。
我が身で知りました。(← 別に知りたくなかったゾ!)
何はともあれ。総合医療センター。
血を取られ、尿を取られ、検査待ちを兼ねた長い待ち時間の果て。
『色白細面・怜悧な眼鏡を光らせた優男風ドクター』と表現した、総合医療センターの腎臓内科の先生と、初めて会いました。
前述『1 そもそも『IgA腎症』って何ぞや?』で出てきた医師です。
「検査結果からみて、おそらくあなたはIgA腎症でしょう。ただ、腎生検を行ってくわしく調べないと確実なことは言えませんし、どの程度病が進行しているかもわかりません」
ということでサクサクと日取りが決まり、『腎生検』――腎臓に針ぶっ刺して組織を取り出し、糸球体にどのくらい免疫グロブリンのIgAが詰まっているのかを顕微鏡で確認する――を行うことになりました。
腎生検はまた後述するとして。
この時から『血圧を下げる薬』が変更になりました。
『ACE阻害薬』と呼ばれるタイプのお薬です。
腎臓を守る役割も果たす降圧剤だと、簡単に説明されました。
(自分でもググってみましたが、専門的すぎる部分はよく理解できませんでした。ただ、腎臓を守る働きはあるのだろうなという記述は見つけました)
そして……それを飲み始めてすぐ!
目に見えて、血圧が下がって安定しました!
今までの薬なら、上が140台半ば・下が100オーバーがアベレージだったのに。
上が130台前半・下が90前後まで、生活を一切変えていないのに、簡単に下がりました。
すごいぞ! ACE阻害薬!
最初から君と出会いたかった!
ありがとう、IgA腎症の可能性に気付いてくれた先生!
あなたは私の救いの女神だ!
いい加減な診察をしていた某先生、しっかり反省してくださいよ!!
(でもこの先生、きっと反省しないだろうな~。後日談ですが、一年後くらいにインフルエンザのワクチンを打ちに行ったところ『某先生に診察されるの嫌です、女の先生に診察してもらいたいです』と訴えている、年配の患者さんを見かけました。対応している看護師さんは半笑いで、ちょいちょい似た訴えがある様子が見て取れました。某先生がやぶ医…もとい、雑な診察をしているの、病院内では公然の秘密っぽかったですね~。でもこの病院の内科部長なんですよね、彼。おそらく病院オーナーの血縁者とかなのでしょう)
病院の闇?については一患者の私はこれ以上知らないので、この辺で口をつぐみ、筆をおきます……。