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under 500 Ⅱ

終わりが世界で一番美しい

今日を終えると世界が終わる。


きっと、後悔を抱いている人は多数だろう。


世界が終わるとき、人間はどういう終わり方をするのか。


そればかり、考えていた。



日常のまま、特に変えることなく過ごした。


掃除をして、買い物をして、テレビを見て笑って。


日記を書いて、勉強をして、明日の準備をして。



普通に時は過ぎていった。


それで良かった。


それが良かった。


それじゃなきゃ、駄目だった。


それじゃないと、ソワソワが襲ってきそうだったから。



「今日、学校どうだった?楽しかった?」


「うん。体育の50m走で一番だったんだ」


「良かったね」


「パパは、ママのお弁当が美味しくて、笑顔になったかな」


「良かった」



いま感じている、何とも言えないやさしい気持ちが、世界で一番美しいように感じた。

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